健康・ヘルスケア
2021.5.15

最近トイレが近い…もしかして頻尿!?原因や対処法は? 専門医が詳しく解説

最近トイレが近くなった…それ、早期に現れた体のエイジングサインかもしれません。そんなお悩みについて、今回は女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお話を伺いました。

以前よりトイレが近くなって、2時間の会議も不安です

A.女性ホルモンの乱れ、筋力低下、腟粘膜の免疫低下など原因は多様。自分の弱い部分をケアして改善を。

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「以前は頻尿でなかったなら、早期に現れた体のエイジングサインかも。まず考えられるのは、膀胱や尿道を支える骨盤底の筋肉量の減少。骨盤底筋が緩んで下がってくると、排尿をコントロールする力が弱まります。また、腟粘膜の免疫力低下も一因。菌の侵入による炎症が起きやすくなって、尿意を促します。さらに、女性ホルモンの影響も大。女性ホルモンの過剰分泌で生理痛がひどいなど、子宮に炎症があれば、近い位置にある膀胱にも刺激が伝わって頻尿に。逆に、女性ホルモンが不足してくると、粘膜や皮下組織が萎縮して、尿トラブルが起きやすくなります。
また、すぐにトイレに行けないという不安や緊張が尿意を増長させたり、単純に水分のとりすぎで多尿状態の場合も。自分のウィークポイントは何かを見極めて、その改善を心掛けてください」(女性泌尿器科専門医・関口由紀先生)

 
《頻尿の主な原因》
過活動膀胱
骨盤底筋の衰えや、排尿を制御する脳や脊髄など神経のトラブルで、頻尿や尿漏れが起こる。

神経性頻尿
精神的な緊張や不安によって尿意が起こる社会不安障害のひとつ。ストレスが多く、自律神経が乱れがちな人は要注意。

多飲多尿症
原因は水分のとりすぎ。1日に2リットル以上飲むのはとりすぎで、体を冷やすことに。冷えもまた頻尿や尿漏れの原因に。

 

女性泌尿器科専門医

関口由紀先生

 

『美的』2021年5月号掲載
イラスト/チブカマミ 構成/つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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