一度大きくなった乳首はもとには戻らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“バストトップのトラブル”について。一度大きくなった乳首はもとには戻らないって…ウソ? ホント? ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・島田 菜穂子先生にお答えいただきます。
Q:一度大きくなった乳首はもとには戻らないってホント?
妊娠・出産を経て、大きく変化する女性の体。なかでも、授乳後、妊娠前よりも乳首がサイズアップしたと感じているママたちも多いかもしれません。 一度大きくなった乳首は、元には戻らないというウワサは本当なのでしょうか。
さっそく、この疑問を島田先生にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ホント
「妊娠、出産、授乳を終えると、バストが妊娠前とはガラッと変化することがあります。なかでも乳頭は、赤ちゃんが咥えるため、どうしても伸びたり、大きくなってしまいます。
断乳するとバストが小さくなるとともに、乳頭も少し小さくはなりますが、完全に妊娠前と同じ状態に戻るというのは難しいかもしれません」(島田先生・以下「」内同)
予防法はある?
「皮膚の伸び縮みには、角質や乾燥も関係あるので、ボディケア同様にバストも乾燥させないことが大切です。母乳をあげたあとは、一度きれいに拭き、ボディクリームなどで保湿をするのもよいでしょう」
- 皮膚の伸び縮みには、乾燥も関係ある
- バストもボディ同様に乾燥させないことが大切
- 授乳後はバストトップを一度きれいに拭き、ボディクリームなどで保湿を行う
治療法はある?
「形成外科で、大きくなった乳頭を小さくするための“乳頭縮小手術”が受けられます。乳頭の高さを低くしたい、大きさを小さくしたい、高さを低く&小さく両方したいなど、どんな乳頭にしたいかで術式が変わってきます」
授乳に影響はある?
「乳頭の形成手術の場合は、母乳の通り道である乳管を犠牲にすることが多いため、基本的には今後もう授乳の予定はないというのが前提です。もし、この先授乳の予定があるという人には、あまりおすすめできません」
Point
・大きくなった乳頭を小さくするための乳頭縮小手術がある・乳頭の形成手術は、母乳の通り道である乳管を犠牲にすることが多い
・基本的には、今後もう授乳の予定はないことが前提
文/木土さや
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ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長
認定NPO法人 乳房健康研究会 副理事長
1986年筑波大学医学専門学群卒業後、筑波記念病院およびつくばメディカルセンター放射線科を経て1991年東京逓信病院乳腺外来開設、米国ワシントン大学メディカルセンターブレストヘルスセンター留学後、2000年NPO法人乳房健康研究会を立ち上げ日本でピンクリボン活動を始動。2008年ピンクリボンブレストケアクリニック表参道開設。患者ひとりひとりの心に優しく寄り添う診療の傍ら、乳がんに関する正しい情報の発信と、死亡率低下に貢献するためのピンクリボン活動も展開している。乳がん撲滅への願いを込めて東京2020聖火ランナーを務める
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道