健康・ヘルスケア
2021.2.9

今すぐ妊娠したい女性がすべきことは?不妊治療の流れと金額も|美的世代の妊活プラン

妊活中なのに1年以上できなかったら、自己流の妊活よりも病院でも検査が先!少しでも早く授かるために今すべきことを専門家の宋 美玄先生や「先輩」ママとともに考えます。

少しでも早く授かるために、今すべきこと!

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「“妊娠したいけれど、誰に相談したらいいかわからない”という人がよくいます。答えは産婦人科医!悩んで時間を無駄にせず、欲しいと思ったら、すぐ病院へGO!」

何よりも先に、婦人科検査を!

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「日本では、婦人科は妊娠した人か、本格的に不妊治療を始める人が行く所というイメージが強く、妊活の入り口として検診を受ける人は少ないようです。でも、まずは診察、血液検査といった一般的な婦人科検査を通して、子宮や卵巣の状態、女性ホルモンの分泌状況、感染症や病気の有無などを調べることが、妊娠までの近道。そこで不妊の原因が見つかれば、医師の指導の下、その後の妊活プランも立てやすくなります」

婦人科検診の項目例(丸の内の森レディースクリニックの場合)
「妊活検診べーシック」(¥39,000)
血圧測定/尿検査/経膣エコー/子宮頸がん/クラミジア/淋菌/梅毒/B型肝炎/C型肝炎/HIV/生化学(肝機能・腎機能・イオンバランスなど)/糖尿病/女性ホルモン/甲状腺/風疹・麻疹/貧血/血液型

パートナーに精液検査を受けてもらう

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「不妊の原因は、約半数が男性側にあります。精子が極端に少ない、動きが鈍い、奇形が多いなどだと、必然的に卵子と出合える確率は低くなります。自身の婦人科検査と一緒に、パートナーにも精子検査を受けてもらうようにしましょう」

「先輩」ママ読者のつぶやき
「不妊治療5年!途中で男性不妊も原因とわかり、そこからは治療がスムースに。支え合える仲で良かった!」(現在妊娠中/34歳)
「自分で予測した排卵日では半年以上できなかったのに、婦人科でいろいろ指導してもらったらめでたく妊娠♪」(34歳で出産/36歳)

排卵日だけの限定SEXではなく、週2〜3回ぺースに

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「排卵日は病院で検査をしても“だいたい”しかわかりません。できれば排卵日に限定せず、頻繁にセックスをしてください。その方が妊娠しやすいと、不妊治療の専門医たちは口をそろえます。試しに2〜3か月だけでも週2〜3回のぺースを心掛けてみましょう」

不妊治療について、パートナーと早めに相談を

「不妊治療には段階があって、検査で問題が見つからなければ、体への負担や費用が比較的軽い『タイミング法』、次に『人工授精』が勧められます。それで妊娠できなかったら、高度生殖医療といわれる『体外受精』や『顕微受精』へ。体内から取り出した卵子をシャーレ上で精子とドッキングさせる方法で、体への負担も費用もかなり大きくなるため、夫婦でしっかり話し合って取り組むことが大切。ただし、30代後半からは次への決断が早い方が成功率が高くなるのも事実です」

不妊治療の流れと金額の目安

1.タイミング法
基礎体温や卵胞測定などから予測される排卵日を医師が指導。それに合わせて性交渉をする。
費用の目安/回 数千円〜(保険適用あり)

2.人工授精
予測した排卵日の前日か当日に採取した精子を子宮に注入し、自然な受精・着床を待つ。
費用の目安/回 ¥20,000〜30,000

3.体外受精
卵子と精子を採取してシャーレ上で自力の受精を待ち、分裂・発育した卵(胚)を子宮内に移植する。
費用の目安/回 ¥300,000〜500,000

4.顕微授精
極細の針で精子をキャッチして、採取した卵子に直接ドッキングさせる。分裂・発育を待って移植。
費用の目安/回 ¥300,000〜600,000

※特定不妊治療(体外受精・顕微授精)の費用の一部を助成する制度があり、助成金額は地域によって異なる。

産婦人科専門医

宋 美玄 先生

『美的』2021年2月号掲載
イラスト/itabamoe 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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