健康・ヘルスケア
2020.7.8

手あれも新型コロナウイルス感染も防ぐ方法とは?【女医に訊く#115】

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新型コロナウイルスが流行する前から手洗いや手指の消毒を徹底している医療従事者の方々は、どうやって手あれを防いでいるのでしょうか? 皮膚科専門医の慶田朋子先生にお話をうかがいました。

過剰な手洗いはかえって悪玉菌を増やす!?

ウイルスやバイ菌に過敏になり、外出していないにもかかわらず、ひと作業するごとに手を洗ってはいませんか? 肌は洗えば洗うほど清潔になるわけではありません。過剰な手洗いは手あれを引き起こすだけでなく、肌の常在菌バランスを乱し、かえって悪玉菌を増やしてしまうと皮膚科専門医の慶田朋子先生は言います。

「皮膚には元々自浄作用もありますし、そもそも新型コロナウイルスは、皮膚に付着しただけでは感染しないと言われています。まずは、外出から帰ってきたときとトイレの後、調理の前後と食事の前の手洗いを最低限心がけましょう」(慶田先生)

医療従事者の方々の手あれ対策とは?

慶田先生をはじめ医療従事者の方々は、年中、石けんで入念に手洗いをしています。また、看護師さんなどは患者さんに触れてお世話をした後、次の病室へ移るたびに、手指をアルコール消毒しています。医療従事者の方々は、手あれを防ぐためにどんなことをしているのでしょう?

「できるだけ手洗いしないで済むように、手袋をできるところでは、手袋をして作業をします。保湿成分入りなど、手あれしないような質の良いアルコールジェルを使用している病院もありますね」(慶田先生)

家庭でも水仕事をするときはゴム手袋を使用して。ハンドソープやアルコールジェルは、保湿成分配合のものを選ぶのもおすすめです。

手を洗うたびにハンドクリームを塗りましょう

手あれを防ぐには、こまめな保湿も重要です。ハンドクリームを塗ると、ウイルスやバイ菌をくっつけてしまうのではないかと不安に思う方もいるようですが、感染を防ぐためにも、肌のバリアを保つのは大事なことだと慶田先生は言います。

「新型コロナウイルスは、目・鼻・口などの粘膜から侵入することで感染するといわれています。肌のバリア機能が正常で、傷などがなければ、皮膚から直接侵入することは基本的にはないはずです。ですから、肌のバリアを保つのは大事なこと。肌があれると、菌やウイルスが入ってきやすくなりますので、ハンドクリームで肌のバリア機能をサポートしましょう」(慶田先生)

保湿は手を洗ったら、そのたびに行うのがおすすめ。手あれがひどく、ハンドクリームを塗っても効果が感じられない場合は、皮膚科医に相談しましょう。

keida
皮膚科専門医
慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。東京女子医科大学医学部医学科卒業後、東京女子医科大学病院、聖母会聖母病院などを経て、2006年、有楽町西武ケイスキンクリニック開設。2011年、西武有楽町店閉店に伴い、銀座ケイスキンクリニックとしてリニューアルオープン。最新マシンと高い注射注入技術で叶える、切らないリバースエイジングに好評を博している。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など。■銀座ケイスキンクリニック

文/清瀧流美 撮影/黒石あみ

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