表参道で女性のライフスタイルの変化に寄り添った治療をめざす。産後うつ病をテーマとした講演も実績多数。産業医として働く方々のメンタルヘルス向上にむけても活動中です。アロマセラピーや心理カウンセリングを中心としたサロン「アロマメンタル研究所SUZURAN」を開設。
うつ病はうつるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
A:ウソ
「うつ病は感染症ではないので、うつりません。パートナーや家族がうつと診断され、一緒に過ごすうちに自分もうつっぽくなってしまったというのは、一緒にいたからではなく、どこまで気持ち的に入り込むのか。すなわち、接し方によるものだと思います」(坂本医師・以下「」内同)
言ってはいけないNGワードは?ベストな接し方は…
「従来型のうつの場合、もともと責任感が強い頑張り屋さんで、頑張り過ぎてうつになってしまった…という傾向があります。ですから、“無理しないで“、“頑張らないで”、“ゆっくり休んでね”などと、定期的に伝えていくとよいですね。
しかし、現代型うつの場合は、“多少は頑張らないと、いつまで経っても復帰できない”という場面も。“いまできることから少しずつ行動してみる”行動内容とタイミングが大切です。
そして何よりも、気のせいだから、考えすぎだよなど、周りの人の価値観や常識、感覚で決めつけないことが重要。本人が言っていることを良いでも悪いでもなく、きちんとそのまま聞いてあげましょう。万が一判断に困ってしまった場合には、常識の範疇で答えるのではなく、“次回の診察のときに先生に聞いてみたらいいんじゃない?”、しばらく病院にかかってないのであれば、“早めて病院を受診するようにしたら?”などと、主治医の先生に判断を仰いで。主治医の先生に直接話を聞いてみるのもよいですね」
共倒れしないために!自分の時間を持つことが大切
「まずは自分の時間を持つことが大切。パートナーや家族、仕事のチームメイトやお友達など、大切な人を看病したりサポートすることもあるでしょう。しかし、それで自分自身が倒れてしまっては元も子もないですよね。できることはやるけれど、自分自身のメンタルを維持するべく、離れている時間を過ごしたり、自分のことに集中したりなど、自分のための時間も作ってくださいね」

文/木土さや
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