健康・ヘルスケア
2020.5.22

PMSは女性ホルモンが乱れているサイン?女性ホルモンにまつわる疑問に婦人科医が回答

女性ホルモンに無知だと損をするかも!女性ホルモンにまつわる疑問に婦人科医の福山千代子先生が回答してくれました。

女性ホルモンに関するQ&A

Q.PMSも女性ホルモンが乱れているサインですか?(35歳・保健師)

A.PMSの原因は不明。むしろ女性ホルモンの分泌が正常な人に起こる場合も
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「生理前に現れるPMS(月経前症候群)の症状は、むしろ女性ホルモンが正常に分泌され、プロゲステロンがきちんと働いているからこそ起こっているという説もあります。そもそも妊娠を維持する以外のプロゲステロンの働きといえば、むくみ、ニキビ、便秘、太りやすいなど、まさにPMS。マイナス面も多くあるのです」(福山先生/以下同)

Q.遠距離だった彼と同棲を始めて肌がうるツヤに!セックスって女性ホルモンを増やすのね(29歳・自由業)

A.セックスと女性ホルモンの分泌量は無関係
「セックスで女性ホルモンの分泌が促されることはないです。肌がキレイになったのは、ずっと離れていた彼と一緒に暮らせるようになったうれしい気持ちからではないでしょうか。これまでのストレスが一気に取り除かれて、自律神経のバランスが良くなり、エストロゲンの“美ホルモン”としての働きを高めたと考えられます」

Q.低用量ピルは飲むのと飲まないのと、どっちがいいの?(29歳・秘書)

A.生理痛や過多月経、PMSが重い人には、有効な症状緩和手段のひとつ
「生理痛や過多月経、PMSで悩んでいる人は、低用量ピルの服用でかなり症状を軽減できます。ただし、妊活中や授乳中は飲めないし、血栓リスクもあるので要注意。種類が豊富で、合う合わないには個人差もあります」

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ヤーズ配合錠
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ルナベルLD

ヤーズやルナベルなどのLEP製剤は女性ホルモンが主成分。毎日1回1錠をほぼ同じ時間に服用し、排卵を抑制することで経血量を減らし、生理痛を軽減する。種類もいくつかあるので、目的やライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが可能。

 

 

女性ホルモンについて教えてくれたのは…

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アヴェニューウィメンズクリニック 院長
福山千代子先生
ふくやまちよこ/金沢医科大学卒。日本産科婦人科学会専門医。東京大学医学部附属病院勤務などを経て、’09年から現職。女性ホルモンの影響を受けて、さまざまな悩みを抱える女性たちに親身に寄り添う診療が評判。

美的6月号掲載
イラスト/別府麻衣 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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