先生に聞いた!手の甲・手のひらのツボを押すと、どんな効果が?
普段のモヤっとした体の悩みをツボ押しが解消してくれます! 手の甲・平にある9つのツボを効果と合わせてご紹介します。
【ツボ押しの基本】どんな効果が?
Q.モートワークで肩こり、目疲れがひどい。免疫も落ちていそう…
A.ツボを刺激することで、症状緩和&免疫UPにも
「肩こりや目疲れは合谷(ごうこく)や風池(ふうち) 、免疫低下には湧泉(ゆうせん)など、症状に応じたツボを刺激することでラクになります。基本は“5秒押して5秒離す”の10セット。あるいは、1秒に1~2回のリズムでタッピングする方法も、脳が心地良く感じてストレス緩和になります」(伊藤和憲先生)
【手足のツボの例】
手の甲の親指と人差し指の骨の交差点から少し人差し指側の凹み部分。万能のツボでストレスケアにも有効。
耳の後ろの尖った骨と髪の生え際の真ん中とを結んだ中間の位置。頭や首、目の痛み、風邪の症状緩和に効く。
足の指を曲げたとき最も凹む部分。元気が“湧き出る泉”のツボ。ゴルフボールを踏みながらでも刺激できる。
「目の疲れ」を解消する手の甲のツボ
「合谷(ごうこく)」「中渚(ちゅうしょ)」「養老(ようろう)」
吉祥寺森岡眼科 院長
森岡清史先生
もりおかきよし/医学博士。日本眼科学会眼科専門医。院内に眼精疲労治療室を併設し、眼精疲労の専門的治療を行う。そのほか視力回復やレーザー治療など最新の医療技術を用いて幅広い治療を行う。
- 合谷は眼精疲労や頭痛に
- 中渚はめまいや肩こりに
- 養老は疲れ目や充血に効果的
「便秘解消」「鼻詰まり解消」に効果的な手の甲のツボ
「合谷(ごうこく)」
医学博士・マリーゴールド クリニック院長
山口トキコ先生
やまぐちときこ/2000年にスタッフ全員が女性の肛門科を開業し、日本初の“痔”の女性専門医として活躍。丁寧な説明と、親しみやすい対応も人気!
1日10回×2~3度、気持ちいいと感じる強さで押す。反対の手の親指と人さし指で挟むようにプッシュして。
- 親指と人さし指のつけ根の部分
松倉クリニック代官山 院長 日本形成外科学会認定専門医
貴子先生
日本形成外科学会認定専門医として、豊富で間違いのない知識により、一人ひとりにあったベストな治療を提案し、有名人をはじめ、多くの女性から圧倒的な支持。その美肌を支え続けている。
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Q.鼻詰まりがひどいです。軽減方法ってありますか?
A.親指と人さし指の間のツボ「合谷」を刺激して
鼻水・鼻詰まりや目のかゆみ、充血など、花粉症のつらさを軽減できるといわれているツボ、「合谷」。片方の手の人さし指と親指で挟み、気持ちいい程度の強さでもんでみて。
「手先の血流をUP」する手の甲のツボ
「井穴(せいけつ)」
麻布ミューズクリニック名誉院長
渡邉賀子先生
医学博士。漢方専門医。1997年に北里研究所にて、日本初の『冷え症外来』を開設。健康で美しい女性の一生をサポートするために、診療と研究活動を続けている。
「寒いと手先が冷えるので、“爪もみ”をして末梢血管の血流を促します。いつでもどこでもできる簡単なツボ押しは即効性も高いですよ。
指先を反対の指でもむだけ。爪のつけ根にある“井穴(せいけつ)”というツボは、自律神経を整える働きもあります」(渡邉先生)
- 爪のつけ根部分
「便秘解消」に効果的な手の平のツボ
「神門(しんもん)」
医学博士・マリーゴールド クリニック院長
山口トキコ先生
やまぐちときこ/2000年にスタッフ全員が女性の肛門科を開業し、日本初の“痔”の女性専門医として活躍。丁寧な説明と、親しみやすい対応も人気!
1日10回×2~3度、気持ちいいと感じる強さで押す。反対側の親指で押して。
- 手のひら側の手首中央の骨と、小指側の筋の間のくぼみの部分
「吐き気や乗り物酔い」を緩和する手の平のツボ
「内関(ないかん)」
平衡感覚を正常にして、吐き気や乗り物酔いでムカムカするときにも使われる。
- 手首を曲げたときにできるシワから指3本分ひじ側へ進んだ所
「暑さ・汗」を抑える手の平のツボ
「後谿(ごけい)」「労宮(ろうきゅう)」「陰?(いんげき)」
Q.自分がニオってる!と感じたらさっとできる対策を知りたい
A.手のひらのツボ押しを試してみては
「ただしツボを押したからといって出てしまったニオイを消すことはできません。汗を拭き取り、制汗剤を使用するのがおすすめ」(芳賀さん)
- 後谿(ごけい):手を握ったとき小指のつけ根に飛び出る部分、体の熱を鎮める効果が
- 労宮(ろうきゅう):手を握ると中指の先が当たる部分。気持ちを落ち着かせる効果が
- 陰げき(いんげき):手首の小指側のつけ根辺り。余分朝のお出かけ前に足用制汗剤を
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
いとうかずのり/鍼灸学博士。明治鍼灸大学大学院修了。「養生」をテーマに、東洋医学に基づく心身のセルフケアを指導している。