健康・ヘルスケア
2019.11.22

歯茎がやせると歯並びが悪くなるってホント? 真相を歯科医に直撃!

A:ホント

「加齢とともに歯を支える骨はだんだん溶けていき、その骨を覆っている歯茎の位置も自然と下がってくるため、これを“歯茎がやせる”と表現しています。歯茎がやせると歯の根っこが露出し、歯の面積が大きく=歯が長く見えるようになったり、歯を支える力が衰えることで前歯が出てしまったりと、歯並びにも影響が出てくるのです」(中村先生・以下「」内同)

歯茎がやせるのは加齢のほかに、歯周病にも原因が!

「歯磨きには、歯の表面を磨くことと、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)を磨く目的があります。毎日きちんとブラッシングができておらず、歯周ポケットに過度な汚れがたまると細菌が繁殖しやすい環境に。その結果、歯周ポケットが炎症を起こし、やがて歯を支えている骨までも溶かしてしまいます。いわゆる、歯周病ですね。

歯周病の症状が悪化して歯茎がやせてしまっている方は、歯周ポケットを切開して深部の汚れを取ったり、骨がなくなっている部分があれば再生治療で骨を足すという外科的治療をおこないます。

やせた歯茎を元どおりにする治療はとても時間がかかるため、深刻な事態を防ぐためにも、歯医者で定期的に歯のクリーニングを受けておくことが大切です」

 

歯科医
東京ミッドタウンデンタルクリニック院長。明海大学歯学部卒業後、日本大学歯学部矯正科入局研修を経て、1998年渡英 Eastmasn Dental Hospital 、International Center For Excellence in Dentistry London にて5年間診療および研究に従事。
2007年8月より東京ミッドタウンデンタルクリニックに勤務、2010年9月より同クリニック院長に就任。あたたかい人柄と相手に寄り添う丁寧な治療が人気で、遠方からの通院者も多い。■東京ミッドタウンデンタルクリニック
取材・文/井上ハナエ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事