健康・ヘルスケア
2019.2.25

“秋冬の汗”は夏よりも手強いってホント?真相を医師に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“ニオイ”について。秋冬の汗は夏よりもベトベト臭うって…ウソ? ホント? 内科医で認定産業医の桐村里紗さんにお答えいただきます。

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Q:秋冬にかく汗は、夏よりもベトベトして臭うってホント?

汗の大本番といえば、灼熱の太陽が降り注ぐ恒例の猛暑と思いきや、秋冬にかく汗の方が夏場よりもベトベト臭うなんて声も……。秋冬の汗の臭いのほうがキツくなるのでしょうか。

さっそく、この疑問を桐村先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

 

A:本当

「汗は本来、体温調整のためにかくものですね。夏場は体の熱を逃すために、何もしなくても汗をどんどんかきます。しかし、寒くなってくると、熱を逃がす必要がなくなるため、発汗はお休みします。使われない体の機能はサボるもの。そのため、日本の場合、冬になると汗の管・汗腺の機能が低下して、汗の質が悪くなり、臭いが発生しやすくなってしまうのです。

そもそも、汗は99%が水分でありもともとしょっぱくもありません。なので、汗腺がしっかり働いているとサラサラしていて、臭わないものなのです。一方でベタベタ汗には塩分などのミネラルが多く含まれるため、皮膚の表面に暮らす常在菌のエサになって細菌が繁殖し、臭いの原因となります。

また、普段からしっかりかいている人のほうが、冬でもサラサラしてニオイにくいです」(桐村先生・以下「」内同)

 

秋冬こそ汗をかく習慣を!

「無理やり汗を止めようとすると、体温調節に悪影響を及ぼします。むしろ、秋冬の汗の臭い対策としては、有酸素運動や入浴など、しっかり汗をかく習慣をもつことです。普段から汗をかく習慣をもつと、汗腺の働きが保たれ、汗の質があがります。そうすれば、ニオイの原因にならないサラサラ汗になります」

衣類の“先回り消臭”も効果的

「洗えない衣類には、衣類用の消臭スプレーを事前に吹きかけておく“先回り消臭”も効果的です。春夏のブラウスやTシャツは毎日洗濯しているという人でも、秋冬の衣類はウールやニットなど、素材はデザインの関係でなかなかそうはいきませんよね。汗と皮膚の垢や汚れ、そして常在菌が衣類に同時に存在すると、臭い物質を作り出してしまいます。

最近は、保温性の高いインナーなどを着用している人が多く、冬でも室内ではじっとりと汗をかくシーンも多いでしょう。臭ってからの対策よりも、臭う前からの対策によって、1日中汗臭の不安なく過ごすことができるはずですよ」

 

内科医・認定産業医/tenrai株式会社 代表取締役医師
桐村 里紗先生
予防医療を“ライフスタイルデザイン”再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)など ■tenrai株式会社

文/木土さや

 

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