健康・ヘルスケア
2018.12.27

それってウソ?ホント?“90分サイクルで目覚ましいらず?”に関する真相を快眠セラピストに直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“睡眠”について。スッキリ目覚めやすいのは90分サイクルって…ウソ? ホント? 快眠セラピスト・三橋美穂さんにお答えいただきます。

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Q:スッキリ目覚めやすいのは、90分サイクルってホント?

毎朝ベッドから起きるのがしんどい…。少しでも目覚めをよくしようと、90分サイクルで目覚ましをセットしている方もいらっしゃるのでは? 本当に90分サイクルがベストなのでしょうか。

さっそく、この疑問を三橋先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

A:半分ホント、半分ウソ

「睡眠には、“ノンレム睡眠”という浅い眠りから深い眠りまでの脳が休んでいる状態と、“レム睡眠”という、体は休んでいるものの、脳は活発に動いている状態の2種類があり、1セット約90分周期で一夜に4~5回ほど繰り返しています。

このしくみから、90分サイクルで眠ると目覚めがよいといわれるようになったのですが、実際には70~110分と個人差によって開きがあります。さらに、寝つくまでの時間のばらつき等によっても変わってきますよ」(三橋先生・以下「」内同)

ベスト睡眠時間&スマホはキッチンへ

「4時間半、6時間、7時間半と90分サイクルにこだわって目覚ましをセットするよりも、自分にとってのベストな睡眠時間、つまりは日中いかに活動的に過ごせるか、こちらに重点を置くほうがよっぽど現実的。

また、目覚ましのスヌーズ機能に頼りがちで、なかなかスッキリ起きられないという方も多いですよね。簡単なようで意外に効果的なのが、スマートフォンをベッドから5歩以上離れた場所に置くという方法。私の場合はキッチンに置いていますが、朝ベッドから出て歩くことで脳が刺激され、頭が回転し始めます。ただし、せっかく起きても寒さでまたベッドへ逆戻りではもったいないもの。これからの季節は、起床時30分前にエアコンがつくようにセットしておくこともポイントですよ」

スマートフォンを別室に置くというのは驚き! これなら、眠れなくていつまでもベッドでスマホをポチポチ……なんてこともなくなりそうですよね。ぜひトライしてみましょう。

 profile
三橋 美穂
快眠セラピスト
睡眠環境プランナー
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでの20年間に、1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、特に枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うか分かるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディ―ネートなども手がける。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破した。
スリーピース・カフェ

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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