健康・ヘルスケア
2018.7.25

女医に訊く#23|老け見えする「肌粗しょう症」に注意!キレイに痩せるコツ、教えます

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ダイエットをしたら、化粧ノリが悪くなって、バストもサイズダウンしてしまった…という経験はありませんか? ぷるぷるの肌とバストをキープしながらキレイに痩せる秘訣を、抗加齢医の田路めぐみ先生に教えてもらいました。

肌や髪の不調は栄養不足のサインです

間違ったダイエットにより、ビタミン・ミネラル不足に陥っていませんか? ビタミン・ミネラル不足は肌のターンオーバーにも悪い影響を与えるため、バリア機能が落ちて肌がカサカサしたり、アレルギーが起こりやすくなったり、フケが出るなど、さまざまな肌トラブルを引き起こします。理想のボディラインとともに、一生キレイなお肌を手に入れるには、栄養から見直す必要があるのです。

「ダイエット中の食事は、『カロリーは少なめに、栄養価(タンパク質・ビタミン・ミネラル)は高く』が正解。美容と健康に意識の高い方がスーパーフードを取り入れるのは、少量でも必要な栄養素が効率よく摂取できるからです。とはいえ、ひとつの食材だけですべての栄養を賄えるわけではありません。食材の中の栄養素は、それぞれいろんなバランスで入っています。『多くの食材からまんべんなく摂る』のも、体内をゴールデンバランスに近づけるコツです」(田路先生)

ダイエットを始めてから肌や髪の調子が悪くなったと感じたら、栄養不足かもしれません。正しいダイエット食を学んで、美しく痩せましょう!

タンパク質&脂質で「肌粗しょう症」予防を

「肌粗しょう症」という言葉を聞いたことがありますか? 「肌粗しょう症」とは、加齢などが原因で細胞をつくり出す力が弱くなって、肌が薄くなったり、肌の弾力を支えるバネが劣化したりした肌状態のこと。肌がスカスカになり、ゲッソリと老けて見えてしまうのが特徴です。

そもそも肌と肌を支えているコラーゲンやエラスチンは、タンパク質でできています。そのため間違ったダイエットによりタンパク質が不足すると、これらが正しくつくられず、肌が痩せてしまうのです。

「女性ならではのふっくらハリのある肌やメリハリある曲線美は、ある程度の皮下脂肪と女性ホルモンの働きがあってこそ。そうした細胞の骨格(かたち)を守っているのは、タンパク質とコレステロールなどの脂質です。タンパク質と脂質は、ホルモンの原料にもなります。だからこそダイエットを行うときは、原則である『総カロリーコントロール』と『適度な糖質制限』に加え、『良質のタンパク質と脂質をしっかり摂る』ことも忘れてはいけないのです」(田路先生)

「良質の脂質」とは、変性したり栄養が壊れてしまう高温加熱食品や加工・保存食品ではなく、生鮮食品から摂取できるビタミンや抗酸化物質を多く含む鮮度の高い脂質のこと。よい油といわれる魚の脂やオリーブ油などだけでなく、お肉や卵で増えるとされる悪玉コレステロール(LDL)も必要です。脂質はバランスが大事なのです!

卵とお肉でぷるぷるバストをキープ!

乳腺の発達は女性ホルモンの量で決まります。つまり、適度な皮下脂肪、良好なホルモンバランスを保つことが、胸痩せを防ぐ秘訣。糖質はカットしても、必要なタンパク質とコレステロールを摂ることは、美肌だけでなく美バストを保つためにもマストなのです。

「乳腺はホルモンであるエストロゲンの刺激で大きくなってきますので、エストロゲンが足りなくなると萎んでしまいます。女性らしい体型を崩さずにほっそりしていくためには、最低限のコレステロールはキープすることが大切です」と田路先生。

体質的にコレステロールが下がりやすいという田路先生の場合、普段から卵や脂の乗ったお肉を積極的に摂るようにしているそうです。

「卵は健康な方なら毎日5〜6個食べても平気だと思います。お肉は鶏も豚も牛もミックスするのがいいですね。可能であれば、人工飼料で育てられたものではなく、有機飼育された安全なものを選びましょう」

旬の野菜やお魚もおすすめ。美味しい時期の食物には、ビタミン・ミネラル・抗酸化物質など、体を元気にする物質がたくさん入っていますから、旬のものを見つけたら、ぜひその食材を使った料理にチャレンジしてみましょう。

「ホルモンバランスを保つには、運動や睡眠刺激も大切です。筋トレを取り入れるなら、バストの土台である大胸筋を鍛えて底上げするといいでしょう」(田路先生)

生理が止まるようなダイエットはNGです

生理はBMIが18を切ると止まるといわれています。BMIは体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=BMIで算出します。正常体重のBMIは18.5〜25ですから、ダイエットは18.5を切らないところまでが原則です。

「生理血にはタンパク質や鉄分が豊富に含まれていますが、生理中はこれらを定期的に排出するため、さらに栄養状態が悪くなってしまいます。すると、体は防御反応として栄養の流出を防ぐために、生理を止めてしまうのです」

ただし、BMIが正常体重内だったとしても、急速なダイエットで栄養状態が一気に悪くなると、生理が止まることもあります。

「痩せて脂肪や筋肉が減った状態では、体内のコレステロール産生が低下し、女性ホルモンや抗ストレスホルモンなどの『ステロイドホルモン』がつくれなくなり、生理が乱れてしまいます。皮下脂肪は適度にある状態がベスト。減量は月に2〜3㎏内のベースがおすすめです」(田路先生)

もし、「まだ子どもはいらないし、生理がない方がラクでいいかも」と考えているなら大間違い! 生理の休止期間が長くなると、将来、骨粗しょう症を引き起こす危険性があるうえ、順調な生理周期が戻らなくなる可能性もあるのです。

「そもそも生理が止まるほど栄養が落ちているのであれば、肌や脳など、いろいろなところにもダメージが及んでいるはずです」と田路先生。90日以上にわたって生理が来ない場合は、医師に相談してみましょう。

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抗加齢医
田路めぐみ先生
形成外科専門医。日本抗加齢医学会専門医。東京大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年より松倉クリニック&メディカルスパ勤務。患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ、総合的な診療を行う。
■松倉クリニック&メディカルスパ http://www.matsukura-clinic.com

文/清瀧流美 撮影/田中麻以(小学館)

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