健康・ヘルスケア
2018.4.19

ドクター直伝・漢方薬4選|貧血にむくみ、肩こり、イライラに正解を

貧血・隠れ貧血を防ぐためには、食生活の見直しが最優先! 鉄分をしっかり吸収するための食のルールを、ナビタスクリニック新宿院長の濱木珠恵先生にお話を伺いました。

漢方薬で不調を緩和

「漢方薬は、生命エネルギーの『気』、血液の『血』、血液以外の体液やリンパ液である『水』のバランスを整えるもの。女性にありがちな体調 不良を、鉄摂取というストレートなアプローチとは別の方向から緩和していきます。気・血・水のバランスを乱す根本的な原因を取り除くよう体質から改善するため、2~3か月をめどに飲み続けることが必要。漢方に詳しい医師に相談してみましょう」(濱木先生)

貧血女子におすすめの漢方薬4選!

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

虚弱体質で、むくみや腰痛、肩こりがある人、ホルモンバランスが乱れている人に効果的。全身に栄養を与え、血行を促すと同時に、水分代謝を整えてむくみや冷えを取り除く。

 

加味帰脾湯(かみきひとう)

「血」不足で「気」が余り、肩こり、疲れ、イライラ、不眠症などの不調を抱えている人に効果的。神経の高ぶりを鎮め、頭痛やめまい、不安、不眠など心身の不調を和らげる。

 

真武湯(しんぶとう)

新陳代謝が衰え、冷えやめまい、倦怠感、腹痛や下痢など胃腸の不調などに悩む人に効果的。「水」の滞りを改善して、気・血・水のバランスを整え、巡りの良い体に導く。

 

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

虚弱体質で「気」「血」が著しく不足している人に、補剤として働く。胃腸の働きを高め、食べ物の栄養分を消化吸収できるように気・血を増やし、全身の巡りを高める。

 

貧血・隠れ貧血について教えてくれたのは・・・
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ナビタスクリニック新宿 院長 濱木珠恵先生
はまきたまえ/北海道大学卒。都内病院にて造血幹細胞移植の臨床研究、血液疾患の治療に従事し、2016年4月より現職。貧血内科・女性内科などで、女性の健康をサポートしている。

『美的』4月号掲載
イラスト/やましたともこ 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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