【Q&A】夏バテに効果的なレシピや漢方って?|専門家が解説
真夏のトラブル第4位の「夏バテ」。夏バテに効果的、おすすめな食事のレシピや漢方など…専門家がスパッと解決♪
夏のヘア&ボディの悩みに答えてくれるプロチーム!
お悩みランキング4位 【夏バテ】
トップス¥12,100(CASA FLINE表参道本店) ピアス/スタイリスト私物
Q1.夏バテ防止に効果的な食材ってありますか?
A.薬味やハーブ、スパイスを食事に取り入れるのがおすすめ
「夏バテで自律神経が乱れていると、食欲がわかず栄養不足になり、さらにバテるといった悪いスパイラルに。食欲を増進させ、消化吸収を助ける薬味やハーブ、スパイスを食事に取り入れましょう。現代人に多い“冷えバテ”の予防にも効果的です」(石原先生)
Q2.夏バテを促す食べ物や飲み物を教えてください
A.そうめんばっかりと炭酸ジュースに注意!
「そうめんばかりを食べてしまうと炭水化物過多になり、血糖値が急上昇。空腹感が満たされることで食欲不振を加速させ、夏バテの原因に。甘い炭酸ジュースも同じ。必要な栄養素をしっかりとるためにも、程々に控えましょう」(長谷川さん)
Q3.夏バテ予防にとるといい栄養素は?
A.ビタミン、ミネラル、たんぱく質がマスト!
「夏は、食べやすいそうめんに頼りがちで、野菜やたんぱく質が不足してしまいます。食欲がなくても、飲むだけでたんぱく質がとれる豆乳やヨーグルト、口当たりのいいフルーツなどを意識して食べるようにしましょう」(長谷川さん)
Q4.暑くて体がほてるとき、効果的な冷やし方は?
A.首や手のひら、足の裏を冷やして!
「毛細血管がたくさん集まる手のひらや足の裏を冷やすと、一気に熱が放散されてほてりも落ち着きます。また、体がほてっているとその周りの空気も熱くなっているので、熱い空気の層を扇風機の風で逃がせば涼感がアップ!」(石原先生)
Q5.夏バテで食欲がないときのおすすめのレシピを教えて!
A.食欲をそそる冷えた夏野菜と肉のだし浸しは栄養バランスも◎
「香りや見た目で食欲をそそりましょう。食欲がないときは、胃がムカムカしていることも多いので、さっぱりと食べられるように薬味に梅を使うのもおすすめ。翌日、残っただしや肉に麺を合わせれば栄養もあり、パパッと食事を用意できますよ」(長谷川さん)
豚しゃぶと夏野菜のだし浸し梅みょうがソース
材料(2人分)
豚ロース肉しゃぶしゃぶ用…200g
なす…2本
とうもろこし…1本
ミディトマト…2個(ミニトマトでも)
[つけ汁]
・だし…3カップ
・塩、薄口しょうゆ、みりん…各小さじ1
[梅みょうがソース]
・みょうが…2本
・梅干し…大2個(正味40g)
※甘くないもの(塩分濃度10%程度)
・ごま油…小さじ2
作り方
(1)豚肉は湯を沸かした鍋に1枚ずつ入れて湯がき、ざるに上げて水で洗い、しっかりと水気をきっておく。なすは皮をむきラップで包み、レンジ(600W)で4分加熱する。とうもろこしも皮をむき水をかけてラップで包み、レンジ(600W)で4分加熱し、食べやすい大きさの輪切りにする。トマトはヘタを取って、湯むきをする。
(2)つけ汁の材料を合わせる。保存容器に(1)の材料を入れ、合わせたつけ汁を注ぎ冷蔵庫で1時間程冷やす。
(3)梅みょうがソースを作る。みょうがは粗みじん切りにし、梅干しは種を除いて包丁でたたく。梅干しとみょうがを合わせ、ごま油を加えてよく和える。
(4)器に(2)をだしごと盛りつけ、(3)を乗せる。
【そうめんにアレンジ♪】
ひとり分のそうめんをゆで、氷水で締め水気をきって器に盛る。薄口しょうゆ少量を足した余りだし300mlと合わせ、つけておいた豚しゃぶ肉と刻んだ大葉をトッピングする。
Q6.夏に食欲が減退したり、おなかを壊したりしやすいのはなぜ?
A.内臓が冷えて働きが落ちるからです
「エアコンの冷気や冷たいもののとりすぎでおなかが冷えると、免疫細胞の7割が集まる腸のコンディションがダウン。免疫が低下して胃腸炎にかかりやすかったり、食欲が落ちます。でも、腸の冷えが解消されれば、体調は上向くはず!」(石原先生)
Q7.食欲を促進させる食べ物ってありますか?
A.梅干しが効果抜群です!
「唾液が出ると食欲が出ます。夏場は唾液が分泌されやすい梅干しや柑橘類がおすすめ。ただ、酸味が強いものは胃に負担をかけることもあるので、体調に合わせてとりましょう」(石原先生)
Q8.胃腸がバテ気味なとき、とるなら何?
A.素早く吸収されて、すぐに元気が出るのは甘酒
「夏バテ予防には甘酒を飲むのが江戸時代からの慣習。甘酒自体がアミノ酸なので分解の必要がなく、消化吸収もエネルギーへの変換もスピーディ。疲労回復にも効果的です」(石原先生)
麹と水が原料。腸内環境を整えて便通を改善、肌の潤いを守るのを助けるといったふたつの機能で機能性表示食品に。
八海醸造 麹だけでつくったあまさけ 825g ¥864
Q9.胃腸がバテているときでも食べられるレシピを教えて
A.豆乳入りおかゆを試してみて
「胃腸に元気がないときは、やわらかくて温かくて消化に良い、おかゆがおすすめ。豆乳を加えると、たんぱく質も一緒にとれますよ」(長谷川さん)
小鍋にごはん茶わん小盛り1杯分(約150g)に水カップ1杯(200cc)を加えて、火にかける。煮立ったらフタをしてごく弱火で約15分煮る。仕上がり際に無調整豆乳(100g)を注ぎひと混ぜして、煮立つ前に火を止める。塩で味を調え、あれば香味野菜を添える。塩の代わりに塩昆布のトッピングもおすすめ。
Q10.胃腸バテしてしまう食事ってありますか?
A.消化に負担がかかる脂っこいものは避けましょう
「消化に負担がかかると胃腸がバテてしまいます。夏はBBQなどでお肉を食べる機会が増えやすいですが、胃腸が疲れ気味のときは、白身魚や豆腐など、脂質が低いたんぱく質をとるようにしましょう」(長谷川さん)
Q11.夏バテ解消におすすめの漢方薬を知りたい
A.補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が夏の胃腸バテに◎
「だるくて疲れやすい、食欲が落ちたときは、補中益気湯がおすすめ。胃腸の働きを高めて、食べ物から栄養分を充分吸収できるようにすることで『気』を補い、夏バテ症状を改善します」(石原先生)
胃腸の働きが衰えて元気がなく、疲れやすい人に。疲労倦怠や食欲不振を改善。
クラシエ薬品 補中益気湯エキス錠クラシエ 第2類医薬品 48錠 ¥1,551
『美的』2024年8月号掲載
撮影/柴田フミコ(モデル分)、島村 緑(西林さん分)、川上輝明(bean /静物・長谷川さん) ヘア&メイク/サカノマリエ スタイリスト/程野祐子(人物)、大島有華(静物) 料理制作/長谷川あかり モデル/大沢友里江 イラスト/田中麻里子 構成/越後有希子、つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
「イシハラクリニック」副院長。女性の健康問題についての解説や改善のための指導が明快で人気。