【PMS】多くの女性が悩まされる月経前症候群について専門家が解説!
多くの女性が悩まされる、PMS(月経前症候群)は女性ホルモンの変動が一因!PMSの治療法やケア方法についてご紹介します。
【PMS(月経前症候群)】30代の女性に多発!\女性ホルモンの変動が一因/
[PMSの症状は人それぞれ]
【心の不調】
- イライラする
- 情緒不安定になる
- 落ち込みやすい
- 不安になる
- ぼ~っとしてしまう
- 集中力がない
【体の不調】
- 体がむくむ
- 乳房やおなかが張る
- 疲れ・だるさが取れない
- 昼間に眠く、夜眠れない
- 食欲が出ない
- 頭、腰、腹痛、便秘
月経前の女性ホルモンの急激な変動が体や心の不調を引き起こす
「PMSは、月経前3~10日に現れる心と体の症状で、月経が来ると改善するのが特徴。黄体期(排卵から月経まで)のエストロゲンとプロゲステロンの急激な増減により自律神経が乱れて引き起こると考えられています」(大島先生)
PMSの治療法は…
【認知行動療法】
月経日誌をつけ、自分のPMSのパターンを把握。いつ頃、どんな不調がいつまで現れるのか。体調だけでなく睡眠、食事、関連する事柄を2週間はメモすると、次の波の予測や、不調対策が立てやすい。
【薬物療法】
低用量ピル
低用量のホルモン剤を服用することで排卵を止める。女性ホルモンの乱高下が抑えられて、PMSの症状が改善。婦人科を受診し自分に合った薬剤を用いる。
漢方薬
イライラやうつっぽいなど精神症状の緩和に用いられる代表的処方は加味逍遙散(かみしょうようさん)や抑肝散(よくかんさん)。むくみほか、婦人科症状全般には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。ほぼ保険適用となる。
PMSをケアする市販薬もチェック!
\血行を促し月経リズムを整える/
女性ホルモンや自律神経の乱れを11種類の生薬が改善。
小林製薬 女性薬 命の母ホワイト 第2類医薬品 180錠 ¥2,824
\不快なPMSの症状を和らげる/
月経前の心と体の不調を暖和。
ゼリア新薬工業 プレフェミン 第2類医薬品 30錠 ¥1,980(編集部調べ)
『美的』2023年12月号掲載
イラスト/ito aya 構成/つつみゆかり、長島理子、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
おおしまのりこ/医学博士。東京医科歯科大学周産・女性診療科講師。婦人科腫瘍のほか女性医学の専門医でもあり、女性の生涯におけるヘルスケアを担う。日本産科婦人科学会・日本婦人科腫瘍学会専門医。