天気が悪いと不調になるのはなぜ? 梅雨こそ「睡眠の質」を上げよう!
梅雨は体調不良や、睡眠の悩みが増える時期…。梅雨を味方につけて、眠りの質を高める短期集中講座を開講しました♪
【講義】梅雨とうまく付き合って睡眠の質を上げる
体の不調のほか、睡眠の悩みも増える梅雨の季節。上手に乗り切るコツは?
湿度が高くなることに加えて、気圧の変化も生じやすい梅雨。さらに激しい寒暖差という外的ストレスも加わり、自律神経が乱れやすく睡眠障害の原因にも。
来る梅雨本番に備えて今から自律神経を鍛えて
天気が悪いと頭が痛くなったり、熟睡感を得にくいといった経験はありませんか?それは、元々もっていた自身の体質が天気の影響を受けやすく、不調を感じたり、症状が悪化したりするのです。これを「天気痛」と呼んでいて、 その不調は主に気圧の変化から引き起こされます。 それは耳の奥にある内耳には気圧を感じとるセンサーが存在して、その刺激が脳に伝わることが原因。その伝わり方には個人差がありますが、必要以上にストレスを感じると痛みを引き起こしやすくなります。ストレス耐性をつけるためのカギを握るのは自律神経。 特に梅雨は気圧の変化のほかに、高湿度、激しい寒暖の差という3つの要素が影響し合うため、自律神経が乱れやすい時期 です。
つらい天気痛の症状を抑えるためにも、 自律神経は梅雨に入る前から鍛えておきましょう。 というのも、自律神経は快適すぎると怠けてしまうからです。エアコンに頼りすぎると、体温調節機能の働きが鈍くなり、汗をかきにくい体になってしまいます。その結果、 梅雨本番になっても体内の除湿が行えず、天気痛を引き起こす原因に。 対策としては「睡眠の質」を確保すること。寝苦しい梅雨どきは無理をせず、寝室を冷房ではなく除湿で快適な状態をキープ。今から自律神経を甘やかさず、程よい刺激を与えながら、質の高い睡眠を目指して来る梅雨に備えましょう。
【結論】自律神経は甘やかさない!
【おすすめグッズ】ピアスみたいな耳栓で気圧の変化に対処!
内耳が感じとる気圧変化を緩やかにすることで、天気痛を予防する耳栓。装着時も会話が聞こえる設計。
ロゼパリ おしゃれ天気痛耳せん ふつうサイズ[パール] ¥2,200
『美的』2023年7月号掲載
イラスト/島内美和子 デザイン/大須賀侑子 構成/宮田典子(HATSU)、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
さとう じゅん/愛知医科大学客員教授。同大学では、日本初の「気象病外来・天気痛外来」を開設。天気痛研究の第一人者。