健康・ヘルスケア
2023.4.23
【Q&A】生理痛がひどいと病気の可能性もある? ピルの服用は不妊になりやすい?|知っておきたい生理のトラブル
知っておきたい生理のQ&A!スプーン1杯の量で女性の一生の肌、心、体を大きくつかさどるといわれる女性ホルモンについて知りましょう!
Q.生理痛がひどいのですが、病気の可能性もある?
A.子宮筋腫や子宮内膜症などの可能性あり
「20〜30代以降に生理痛がひどくなった場合には、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性も。子宮内膜症は子宮内膜以外のところに内膜に似た組織ができる病気。子宮筋腫は子宮の筋肉の間にできる良性のしこりですが、できた位置や大きさによって生理痛や性交痛などを引き起こすことがあります。生理痛は治療で改善できますよ」(竹元先生)
子宮腺筋症は子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に増殖、チョコレートのう胞は卵巣に増殖する病気。子宮筋腫は子宮体部の内側、外側、子宮筋層などにも発生。
Q.生理痛対策にピルを試したいけど不妊になるのでは? と心配です!
A.ピルと不妊は関係なし。生理痛には副作用が少ない超低用量ピルを使用
美的クラブのアンケートでは、生理の不調のためにピルを服用した経験がない人が60%以上。理由は「副作用が心配」という声が多数です。
「ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合剤で、卵巣の働きを一時的に休ませることができます。不妊の原因となる子宮内膜症などの治療や発症予防にも使用され、ピルが不妊に直接つながることはありません。現在、婦人科で処方されるのは超低用量ピルで副作用も少なくなっています。今、妊娠を考えていないのであればピルを上手に活用しましょう」(竹元先生)
美的クラブに聞きました!生理の不調のためにピルを服用したことは?
『美的』2023年5月号掲載
イラスト/本田佳代、きくちりえ 構成/青山貴子、 大瀧亜由美、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
たけもとよう/順天堂大学医学部産科婦人科を振り出しに、世界保健機関インターンシップなどを経て、’19年に開院。産婦人科専門医、女性ヘルスケアアドバイザー。