ピラティスをしていると産後の体型の戻りが良くなるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「ピラティス」について。ピラティスをしていると産後の体型の戻りが良くなるってホント? zen place pilatesのエデュケーターSatokoさんにお話を伺いました。
Q:ピラティスをしていると産後の体型の戻りが良くなるってホント?
産前から産後というのはさまざまな変化が起こります。妊娠中は大きくなっていくお腹と出産への不安があったり、産後は育児に加え、以前の体型へ戻すために努力したり。そんな妊娠期間から産後の生活にもピラティスの教えが役立つのだとか。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問をzen place pilatesのエデュケーターSatokoさんにぶつけてみました。
A:ホント
「妊娠中の変化していく体にも対応できますし、産後も体型の戻りが早い人が多いです。そして出産のときにも役立ちます」(Satokoさん・以下「」内同)
はじめるならいつから?
「妊娠中からはじめるとなると、体の変化や体調面にも気を使わなければいけません。産後からとなると感覚を掴むのが難しく、産後5か月くらいはホルモンの影響もたくさん受けていて関節が緩んでいる状態なのであまり無理しないほうがいいですね。正しくやらないと逆効果になってしまうこともあるので、産後にはじめたい場合はパーソナルで見てもらうことをおすすめします。体幹の安定性みたいなものがわかるようになってきてからグループレッスンなどに参加されたほうが無理なく、怪我なくできると思います。
妊娠という経験はひとりひとりまったく異なり、その周期によっても注意の向けかたが変わってきます。きちんと理解した上であればグループレッスンも受講可能ですので、知識のあるインストラクターに相談してチャレンジしてみてくださいね!」
出産時にもピラティスが役に立つ
「ピラティスをしていた人は出産の際に『呼吸が上手だと褒められた』とか『いきむのが上手』と助産師さんに言われたという話をよく聞きます。個人的にも実際に出産のときには役立ちました! 陣痛がめちゃくちゃ痛くてどうしようかと思いましたが、呼吸をして心を落ち着かせる訓練をしていたので、助産師さんの言葉も落ち着いて聞くことができました。辛いときに落ち着いていられるというのは、生きていく上ですごく大切なことだと感じた体験でした」
産後は良い姿勢を取り戻すチャンス!
「産後6か月くらいの期間は関節が緩んだ状態から、もとの状態へと戻ろうとしている時期でもあるので、姿勢を良くすることができる時期でもあります。どうしても産後は体型が崩れてしまうと聞きますが、それは普段とっている姿勢が良くないため。小さなお子さんがいると抱っこする時間や授乳、寝かしつけなどで体を丸めた姿勢が多くなり、いつも肩が内側に入っていたり、寄りかかったような体勢も多くなります。そういった姿勢が悪くなりやすい時期ではありますが、その時期に良い習慣をつけられると体型も戻りやすく、姿勢を良くすることができます。抱き上げる、下ろすという毎日する動作や歩きかた、料理をしている間の姿勢にも意識を向けるといいでしょう。
どうしても産後は子どもが一番で自分のことは後回しになりがちです。初めての育児の場合は先が見えない不安感などもあると思いますが、そういったことから一旦身を離して、10分だけでも今の自分の体に集中する時間が取れると、自分も楽になるし、家族にも優しくいられます。妊娠期から10か月の間でものすごい変化をしていく時期なので、ホルモンバランスもめちゃめちゃになりますし、心の安定が大事な時期です。子どもが寝ている間の10分でもいいので、ピラティスを習慣にして体型と心の安定を目指しましょう」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
東京都出身。幼少期をアメリカで過ごし、現在は茅ヶ崎在住。初めてピラティス・スタジオを訪れたときに、そこにいる人たちの凛とした姿や目の輝きに感動し、これをもっと学びたい!と思い、すぐにピラティスの虜になる。人生の1/3以上をピラティス・メソッドとともにしています。ピラティス道を歩む中で世界中の素晴らしい人たちと出会い、自分自身の発掘、家族や友人との関係、仕事との向き合いかたなど多方面で日々気づき、学んでいます。
スタジオでのレッスン、BASI Pilatesインストラクター養成、社内エデュケーター育成から、産前産後、側弯症、椎間板ヘルニア、分離すべり症などの特別レッスンも提供。現在は子育てに奮闘中。
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