健康・ヘルスケア
2022.11.13

プロテインを飲むと太るってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「プロテイン」について。プロテインを飲むと太るってホント? マイプロテインのシニアマーケティングマネージャー佐々木桃美さんにお話を伺いました。

Q:プロテインを飲むと太るってホント?

食事では「タンパク質を摂ることを心がけている」という人も増えているようです。しかし「プロテインを飲むと筋肉がついて逆に太ってしまう」と考える人も多いよう。プロテインを飲むと太るというのは本当なのでしょうか。さっそく、この疑問をマイプロテインの佐々木桃美さんに聞いてみました。

A:ウソ

「通常の飲み物と同じくカロリーはあるので、過剰に摂取すればカロリーオーバーで太るパターンはありますが、正しく摂取できていればそんなことはありません。逆にダイエット向きの飲み物と言えます」(佐々木桃美さん・以下「」内同)

プロテインで太るのはなぜ?

「プロテインで太る場合、運動量も少なく、筋肉への刺激が足りない状態で大量に飲んでいることによるエネルギー摂取過剰が考えられます。カロリーオーバーにより、使われないタンパク質が脂肪として蓄えられてしまうパターンです。プロテインは通常の飲み物と同じく、カロリーがないわけではないので、ただ飲んだだけで痩せたり太ったり、ということはありません。しかし、タンパク質は長期間不足すると、筋肉が減り、基礎代謝も落ちてしまいます。そのため、健康を維持するためにも、ダイエットをしている人にもタンパク質は積極的に摂ってもらいたいものです」

プロテインはダイエットに向いている?

「プロテインの種類やフレーバーによってカロリーは異なりますが、一般的なジュースに比べると栄養が含まれており、腹持ちも良いため、ダイエットには最適な飲み物だと言えます。人は食事をする際にカロリー摂取と同時にカロリー消費も行なっており、これを“食事誘発性熱産生”と言います。タンパク質はこの値が炭水化物や脂質よりも高く、カロリー消費値も大きくなります。脂質・炭水化物・タンパク質をそれぞれ摂取したときにいちばん体温が上がりやすいのはタンパク質なので、タンパク質をメインで摂取している人は体温が高いという報告もあります。1日の基礎代謝もタンパク質が不足している人に比べて高いです。つまり、必要なタンパク質をしっかり摂取すると痩せやすい体になることも期待できます」

プロテインなら間食に取り入れても太らない?

「プロテインは満腹感を与えることができるため、ダイエット中に甘いものが欲しくなった際の間食としてもピッタリの栄養素です。特に運動後にプロテインやプロテインスナックを取り入れることで、筋肉をつけ、代謝の良い痩せやすい体を作ることもできます。ただし、はじめに申し上げたようにカロリーはあるため、いくら食べても太らないというものではないので、摂りすぎには注意が必要です」

ダイエット中のプロテイン摂取で気をつけるべき点は?

「飲むタイミングは運動後や、朝食を食べない人などは朝食代わりに摂取するのがおすすめで、ダイエット中でも通常の飲むべきタイミングと変わりはありません。間食の一部をプロテインに換えたり、食事前にプロテインを飲み、食欲をコントロールしたりすることで摂取カロリーを抑えるという方法もおすすめです。しかし、増量とサイズアップを目的としたプロテインなどもあるので、プロテインの種類には注意が必要です。飲む量は通常の食事+112杯、230Kcal以下は摂取してもOKです。3杯以上はプロテインの過剰摂取により体重増加の原因にもなりかねないため、注意しましょう。」

Point

・運動後や朝食を取らない人は朝食代わりにする

・間食をプロテインにする

・食事前に飲む

・プロテインの種類に注意する

・飲む量は112杯まで

プロテインを飲むとムキムキになる?

「ボディビルダーのように筋肉ムキムキの体になるには、激しい筋力トレーニングと増量期・減量期の厳格な食事制限が必要になります。毎日プロテインを摂取したとしても、多くの女性にとっては不足しているタンパク質を補う程度です。筋肉増量まではプロテインの摂取に加え、筋力トレーニングを積極的に行わない限り、つながりません」

マイプロテイン
シニアマーケティングマネージャー

佐々木桃美

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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