健康・ヘルスケア
2022.2.26

【花粉症対策】花粉による3大症状をチェック! 専門家が教える対策法は?

今年は昨年以上の花粉量との見込み。花粉症状は、ピーク2週間前からの準備と対策で辛さが断然変わるそう。専門家が徹底ガイド!

花粉による3大症状

花粉による3大症状は 「くしゃみ・鼻水」「かゆみ」「肌あれ」 なんです!

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のど
イガイガ、ムズムズ、かゆみ、痛み
のどは空気の通り道。鼻や口から空気とともに入ってきた花粉がのどを刺激し、さまざまな違和感が起こる。

かゆみ、涙、充血
目に花粉が付着すると、炎症を起こす物質が放出され、かゆみや涙、充血が起こる。この時期はメガネ必須で!

くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、ムズムズ
くしゃみ・鼻水は鼻粘膜に付着した花粉を洗い流そうとする反応。鼻詰まりは鼻粘膜が腫れて起こる。

チクチク、かゆみ、赤み、湿疹、肌あれ
花粉による肌トラブルは、肌のバリア機能の低下が原因。常に露出しているまぶたや頬、首元などに特に現れやすい。

 

日々のライフスタイルを見直すことも対策のひとつ

いよいよ本格的な花粉シーズン。花粉症とは花粉によるアレルギー反応のことで、主な症状としては「くしゃみ・鼻水」、「かゆみ」、「肌あれ」の3つが挙げられます。症状がひどい場合は専門医に診てもらうのは当然、食事や睡眠、運動、ストレスコントロールなど、日々のライフスタイルを見直すことも大切なのだそう。

日本医科大学教授で花粉症治療のエキスパートである大久保公裕先生は、さらにこう話します。
「花粉症の治療には、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬などの薬物療法が一般的。ほかにも鼻粘膜をレーザーで焼いたり舌下免疫療法などさまざまな治療法がありますが、実は『この治療法がこんな風に効いている』というイメージをもつことも大切です」

医学博士で日本皮膚科学会認定皮膚科専門医でもある慶田朋子先生によると、「花粉による肌トラブルは便宜上『花粉皮膚炎』と呼ばれていますが、アレルギー反応ありきではなく、肌のバリア機能の低下が原因です。バリア機能が整っていれば肌トラブルは起こらないので、日頃から保湿やインナーケアを怠らないようにしましょう」

さらに、眠りとお風呂の専門家で自律神経ケアに詳しい小林麻利子さんはこうアドバイスしてくれました。「睡眠不足や体の冷えによっても花粉症状は悪化しやすくなります。きちんと湯船につかったり、耳や鼻、腸を温めることもぜひ心掛けてほしいですね」

この3人の専門家からのアドバイスをもとに、花粉ピーク2週間前から行うべき準備&対策法の記事もチェック。さっそく実践すれば、今年の花粉シーズンを快適に&美しく乗り切れるはず!

 

\症状が重い人は病院へ!/

「子供の頃からアレルギー症状がある人やスギ花粉症の人には『舌下免疫療法』もおすすめ。スギ花粉から作られた治療薬を舌の下に置いてから飲み込むという治療法で、スギ花粉に対する免疫を高めることができます」(大久保公裕先生)

「花粉皮膚炎の場合も、ほかのアレルギー性皮膚炎と治療法は同じ。肌状態によってステロイドの強さや基剤の種類、塗る回数を変えます。抗アレルギー薬も併せて処方できるので、特に肌の症状に悩む場合はまず皮膚科に行きましょう」(慶田朋子先生)

眠りとお風呂の専門家

小林麻利子さん

銀座ケイスキンクリニック院長

慶田朋子先生

日本医科大学 耳鼻咽喉科学/ 頭頸部・感覚器科学大学院教授

大久保公裕先生

 

『美的』2022年4月号掲載
イラスト/きくちりえ(Softdesign LLP) 構成/内田淳子、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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