疲れているとアレルギー症状がひどくなるってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容や健康の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“春先のアレルギー”について。疲れているとアレルギー症状がひどくなるって…ホント? 西洋医学や伝統医学等を組み合わせ、自然免疫向上の治療を行なっている「WELLCクリニック(表参道ウェルネス統合医療クリニック)」の森嶌淳友先生にお話を伺いました。
Q:疲れているとアレルギー症状がひどくなるってホント?
アレルギー症状の強さや悪化するタイミングは人それぞれ。朝や夜、悪天候の日などのほかにも、「疲れがたまると症状がひどくなる」と感じる人もいるのだとか。実際のところはどうなのでしょうか? さっそく、この疑問を森嶌先生にぶつけてみました。果たしてその答えは?
A:ホント
「症状がひどくなるのは、体内のビタミンCが低下するからです。ビタミンCには疲労回復効果やアレルギー症状を抑えてくれる作用があります。疲労物質がたまると副腎の機能が低下し、血流が悪くなり、体が酸性になる。この状態のときはかゆみといったアレルギー症状がひどくなるのです。酸性の状態を元通りにするには、野菜や果物などのアルカリ性食品を摂り、同時にビタミンCを補うことが大切です」(森嶌先生・以下「」内同)
Point
アレルギー症状の悪化はビタミンC不足が原因!なぜ体内のビタミンCが低下するの?
「体の中でもとくに疲労に関係してビタミンCが必要とされているのは、目、脳、副腎の3つの臓器。視界=目から受けた疲労が脳へ伝わり、それを回復させるために脳から副腎へ、疲労やストレスに対処するホルモンを分泌させる指令が届きます。このホルモンは瞬発的に分泌される分には問題なく、睡眠によって元通りになります。
しかし分泌され続けると体にあらゆる悪影響が出てしまうため、副腎の働きをサポートするために体内のビタミンCが使われることに! つまり疲労がたまればどんどんビタミンCが消費され、必然的に不足状態に陥ってしまうのです」
Point
体が疲労を感じるとビタミンCがどんどん消費されてアレルギー症状が出やすくなるビタミンCを効率的に摂取するにはどうすればいい?
「常に体のだるさを感じる、花粉症状がある人は慢性的にビタミン不足で、どんなにビタミンCを摂っても補いきれません。それは口から摂取しても最大5g程度しか吸収されず、体外へ排出されてしまうから。
そんな時は、高濃度のビタミン点滴で血中からダイレクトに補うのと良いでしょう。ビタミンCが十分に足りていれば脳や副腎機能が正常に働き、疲れやストレスの影響を受けにくい体を目指すことができます。
アレルギー症状を薬で抑えるのは簡単かもしれませんが、根本的な解決にはビタミンCを摂取する必要があります」
Point
ビタミンcは口径摂取よりも高濃度ビタミン点滴が効率的に吸収できるビタミンCを摂ってもなかなか改善しない場合は?
「ビタミンCを摂取してもなお改善効果が得られない人は、ストレスの原因を取り除いていくことも大切。働き方や人間関係など、環境的要因ですぐに解決がむずかしい場合は漢方薬で緩和していく方法もあります。
イライラしやすいなら『抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)』、精神的な疲れを感じるなら『加味逍遥散(かみしょうようさん)』、悩みや不安を抱えがちなら『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』など、当クリニックではその人に合わせて適切なものを提案していきます」
Point
ストレスや疲労の原因を取り除くために漢方治療を取り入れる場合もある文/井上ハナエ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
心臓外科として、西洋医学の最先端医学を専門としながら、人間を全体で診るという伝統医療や東洋医療的考えを取り入れ、統合医療を約10年にわたり実践。バイオレゾナンスというドイツ発祥の振動医学機器を用いて、のべ2万人以上の患者を治療。日本ホロス統合医療機構代表理事を務め、統合医療、振動医学の教育にも従事。
■WELLCクリニック (表参道ウェルネス統合医療クリニック)