美容効果アップには「お風呂美容」・疑問や基礎知識と賢者の入浴術
「お風呂美容」始めていますか?寒い季節、毎日体をお風呂で温めるのはとてもいいことですが、もう一工夫して美容効果を高めてみましょう。基本の入浴知識を知った上で、賢者の「お風呂美容」や入浴中に出来るおすすめ術をご紹介するので試してみてはいかがでしょうか。
「6つ」の入浴の疑問と基本知識
まずは5つの理想のお風呂環境
- 先に洗髪をしてから湯船につかる
- 40℃のお湯に15分連続してつかる
- 浴室をあらかじめシャワーで温めておく
- 湯温計を使って正確な40℃をキープ
- 炭酸ガス系の入浴剤で毛細血管の拡張を促す
【1】入浴のタイミングは?
Point
就寝の30〜60分前にお風呂から「上がる」こと!「入浴で体の深部を温めた状態で眠りにつくのが一連の流れ。入浴後、身支度をしたら湯冷めする前にベッドへ。入浴後、再び体が冷えて寝るのは非効率的」(小林さん・以下「」内同)
【2】冷えにくい入浴時間は?
Point
適切に深部体温を上げるには10分以上、20分以下で「お風呂に15分つかり深部体温を0.5℃程上げると眠りの質がアップ。20分以上つかっても体の表面血流量は変わらず、むしろ肌の乾燥を招きます」
【3】冷えにくいお風呂のつかり方は?
Point
全身浴は効率良く体が温まり、むくみの解消にも効果的「お湯につかる部分が多いと広範囲の血管が拡張し、温まった血液が全身を巡りやすくなるので効率的。湯量が多い方が水圧が高まり、むくみ解消にも」
【4】適した温度は?
株式会社バスクリン
石澤太市さん
株式会社バスクリン製品開発部開発4グループグループ長。博士(薬学)、温泉入浴指導員、高齢者入浴アドバイザーの資格をもち、入浴や入浴剤の有用性研究に従事。
「バスクリンの研究によると、疲れを取るための入浴でしたら、お湯の温度は40度くらいがいいでしょう。そのお湯に10〜15分ほど浸かると疲れが取れやすくなります。また、運動をしたあと翌日に筋肉痛を残さないための入浴でしたら、さらにぬるめの約39度のお湯にじっくりつかってみてください。血行がよくなり、血液中に溜まった疲労物質が排出されますよ。睡眠の質も良くなり、起床時の気分(覚醒感)や疲労回復も期待できます」(石澤さん・以下「」内同)
【5】入浴で疲れは取れる?
A:取れます。
「入浴には体温上昇・血行促進・癒しの3つの健康に関する効果が期待できます。それは、お湯に浸かると3つの物理的作用がはたらくためです。入浴習慣が定着している日本ではその効果について古くから医学的に研究されています。肩こり、腰痛、冷え症等の改善や活動意欲を向上し体が元気になるということは、疲労回復の効果があるというわけです。バスクリンの調査では、疲れなど体調が悪いときの3大対処法は食事・睡眠・お風呂が良いという結果が出ています」
【6】入浴は皮膚にいいの?
A:いいですよ。
「入浴による皮膚への働きは、表面の汚れや古い角層を落とすだけでなく、膨潤した皮膚は透過性が高まります。角層に水分を与えるのに良い機会ですが、皮膚からの保湿因子の溶出も考えられます。そのため、熱い湯や長すぎる入浴には注意しましょう。保湿剤配合の入浴剤を入れて全身を湯に沈めることは皮膚にとって大変効果的ですよ」
「4つ」のおすすめお風呂美容法
【1】猫背を改善
肩のストレッチ 6秒×10セット
指先を肩に軽く置き、ひじと体が横一直線になるよう、肩胛骨を寄せるイメージで胸を開く。ひじは上げず、腕周りはリラックスした状態をキープ。
首の後ろの筋肉が縮まるのを意識し、ひじを肩より少し上まで上げ3秒間キープ。その後元の位置までひじを落とす。繰り返すことで伸び切った筋肉が刺激され、血流がアップ !
肩胛骨のストレッチ 30秒×2セット(左右それぞれ)
手のひらを反対側の肩胛骨辺りに当て、もう片方の手をひじに添える。伸びている肩胛骨を縮めるようなイメージで、ひじを頭の方にゆっくりと寄せて30秒キープ。逆も同様に。肩~背中の筋肉のこりがほぐれ、だるさが軽減。
【2】目の疲れ対策
吉祥寺森岡眼科 院長
森岡清史先生
もりおかきよし/医学博士。日本眼科学会眼科専門医。院内に眼精疲労治療室を併設し、眼精疲労の専門的治療を行う。そのほか視力回復やレーザー治療など最新の医療技術を用いて幅広い治療を行う。
血流がUPしている入浴中のホットマスクが◎
疲れ目ケアは、目を温めて血流を良くし、筋肉の緊張をほぐすことが基本。
「41℃くらいのお湯に浸したタオルを絞り、目の上に3~5分乗せて目を温めましょう。入浴中なら手軽ですし、習慣化しやすいのでおすすめです。全身の血流が良くなっているので、目の疲れも取れやすいですよ」(森岡先生)
Point
入浴中にツボ押しをプラスして効果UP!目の周りには疲れ目に効くツボが集中。指で5秒押したら5秒離すのが基本。これを5~10回繰り返す。いつ行ってもOKだが、血流がUPしている入浴中がおすすめ。
【3】頭皮マッサージでリラックス
「頭皮をマッサージすると、リラックス効果で寝つきがよくなるという研究報告があります。就寝前の入浴でリラックスできれば、自律神経も整います」(お風呂と眠りの専門家 小林麻利子さん)
【4】入浴剤を入れて冷えと疲れをケア
Point
お湯の温度は40℃前後が◎!「40℃前後の湯船に、香りが良くて温浴効果の高いバスオイルを入れてから10分ぐらいゆったりつかり、髪は洗わず、すぐに就寝。入浴直後の体温が急激に下がるタイミングでベッドに入れば眠りが深くなるし、香りの効果でリラックス度も高まり、冷えと疲れを軽減できます」(小林さん)
3人の賢者の「お風呂美容法」
【1】デトックス&チャージ
「寒い季節の休日は、お風呂でエステ気分を存分に楽しみます。今年、おうち時間が増えたときに、湯船に毎日30分つかって巡りの良い体へシフトした結果、なんと8kg減量。それ以降、お風呂美容の虜♪ 湯船でフェースマッサージが楽しめるリサージのオイルは、肌がふっくら柔らかに」(むらなかさん)
\お気に入りアイテム/
お風呂と蒸気の相乗効果で、より輝きに満ちたハリ肌へ導くオイル状美容液。
カネボウ化粧品 リサージ オイルインパクト
価格 | 容量 |
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¥5000 | 30ml |
【2】バスタイムにオイル蒸しパック
美的専属モデル・美容研究家
有村 実樹さん
インスタグラムで公開する美容法が大人気。NHKカルチャーにて美容講座「幸せ美人になる方法」の講師も担当。プロ顔負けの知識を誇る。
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長湯が心地よい季節。湯船につかる時間を利用して肌をパック。肌が柔らかく緩んで湯上がりのスキンケアの浸透が高まる上、血流向上で肌の代謝も促進されます。
顔の水気をタオルで軽く押さえてから、ハンドプレスするように手のひら全体でオイルをなじませる。
【3】頭と体のマッサージ
フリーランスエディター&ライター
門司 紀子さん
大学在学時からCanCam編集部にて編集アシスタントとして“雑誌づくり”のキャリアをスタート。約20年、フリーランスエディター&ライターとして活動。趣味は料理とゴルフ。Instagram(アカウント:norikomonji)でも、料理レシピや“mondeli”ケータリング写真を発信中
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「自宅作業の合間にツールを使い、頭皮をカーッと強めにマッサージ。ボディも湯船の中と、お風呂上がりにオイルを使ってマッ サージ。メルヴィータのボディオイルはラベンダー系の香りが心地良く、睡眠の質の向上にも貢献! 以前より睡眠時間が増えたこともあるけれど、肌の調子が良くなりました」(門司さん)
\お気に入りアイテム/
筋肉をほぐし、上質な睡眠にも誘う3種のオイルをブレンド。香りも豊か。
メルヴィータ リラクセサンス マッサージオイル
価格 | 容量 |
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¥4,400 | 100ml |
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
生活習慣改善サロン『Flura』主宰。最新のデータと研究を元に、お風呂や睡眠の指導を行う。近著に『ぐっすり眠れる、美人になれる!読むお風呂の魔法』(主婦の友社)がある。