健康・ヘルスケア
2020.4.13

入浴すると疲れが取れるってホント?真相をプロに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:本当です!

「入浴には体温上昇・血行促進・癒しの3つの健康に関する効果が期待できます。それは、お湯に浸かると3つの物理的作用がはたらくためです。入浴習慣が定着している日本ではその効果について古くから医学的に研究されています。肩こり、腰痛、冷え症等の改善や活動意欲を向上し体が元気になるということは、疲労回復の効果があるというわけです。バスクリンの調査では、疲れなど体調が悪いときの3大対処法は食事・睡眠・お風呂が良いという結果が出ています」(石澤太市氏・以下「」内同)

入浴による健康に関わる3つの物理的作用効果

「お湯に浸かることで得られる物理的作用健康効果は温熱作用、静水圧作用、浮力作用の3つです。それぞれについて詳しくご紹介しましょう。

■温熱作用

お湯に浸かると当然体は温まります。これが温熱作用です。皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が良くなり、それにより体内の老廃物や疲労物質の除去、コリがほぐれて疲れが取れます。また、内臓の働きを助け、自律神経をコントロールする作用もあります。

㈱バスクリンは、HSPプロジェクト研究所との共同研究で、入浴の仕方によるヒートショックプロテイン(HSP)の生成について検討を行いました。ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のこと。細胞を活性化し、免疫細胞の働きも強化し、美容にも効果的とも言われます。つまり、身体にとってはとてもありがたい存在で、ヒートショックプロテインが増えることは身体を元気にすることにつながっているのです。元気な姿は、魅力的に見える秘訣ではないでしょうか?

■静水圧作用

お湯に身体を沈めると水圧を受けます。この圧力はウエストが3~6cmも細くなるほどとも! それが身体にどういう影響があるかというと、この圧力で足にたまった血液が押し戻され、心臓の働きを活発にし、血液の循環を促進するのです。また、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。全身の血行が良くなるのでたまっていた疲れも解消されます。入浴中に軽い運動やマッサージ等を併用すれば、さらに血行が良くなります。

■浮力作用

プールや海に入ると浮力が働いて体が浮きますよね。これは、湯船の底に身体が沈んでいてもきちんと働いています。お風呂に浸かると、体重は約9分の1程度になります。普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。見えない身体の負担を軽減することにより、同じく心身も開放されて疲労感が取れます。大きな浴槽で大の字で入るのも効果的です。

これらの効果はお湯に浸かることによるもので、シャワーだけで済ましてしまっては得られないので気をつけてくださいね」

疲れた日は約40度のお湯に10〜15分!

「疲れた日の入浴に適しているお湯の温度は40度。バスクリンの研究によると、少しぬるめの湯にゆっくり浸かるのが効果的です。そのお湯に10〜15分ほど浸かるとおでこに汗をかいてきて、体温がおよそ1度上昇します。

バスクリンは、HSPプロジェクト研究所との共同研究で入浴時のストレス解消について、客観的にストレスを評価するための 指標となる唾液アミラーゼ活性を用いて検討を行いました。その結果、入浴時に体温が約1.1℃上昇することで唾液アミラーゼ活性が低下し、ストレス解消に適していることが示唆されました。

つまり、入浴は3つの物理的作用健康効果とともに、心の元気も得られるのです。心身ともに疲労回復を目的とした入浴でしたら、ぜひしっかり湯船に浸かることをおすすめします」

入浴は皮膚に良いの?

「入浴による皮膚への働きは、表面の汚れや古い角層を落とすだけでなく、膨潤した皮膚は透過性が高まります。角層に水分を与えるのに良い機会ですが、皮膚からの保湿因子の溶出も考えられます。そのため、熱い湯や長すぎる入浴には注意しましょう。保湿剤配合の入浴剤を入れて全身を湯に沈めることは皮膚にとって大変効果的ですよ」

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株式会社バスクリン
石澤太市

株式会社バスクリン製品開発部開発4グループグループ長。博士(薬学)、温泉入浴指導員、高齢者入浴アドバイザーの資格をもち、入浴や入浴剤の有用性研究に従事。

バスクリン公式サイト
公式オンラインショップ

文/野邑みえ(all the way)

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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