【医師監修】背中の湿疹「原因と対策」ニキビ・ぶつぶつケアのコツ

医師が解説！背中にできる湿疹の原因って何？背中ニキビやかゆみの伴うブツブツなど湿疹の原因をつきとめて正しく対応しましょう。基本はしっかり洗浄し保湿すること、手の届きにくい＆見えにく背中ケアのコツをご紹介。

背中の湿疹・ぶつぶつって何が原因？

ニキビの様なブツブツはマセチア菌かも?!

背中に広がるニキビも実はマラセチア菌が原因！？
「背中も皮脂分泌が多い部位なので、ニキビ様のブツブツができたらマラセチア菌の可能性が大。その際は、アクネ菌や表皮ブドウ球菌ではなく、マラセチア菌をたたく治療が必要です」（関東先生・以下「」内同）

皮脂をエサに威力を発揮。ニキビのような脂漏性皮膚炎に！皮脂分泌の多い部位はマラセチア菌のエサの宝庫。
「マラセチア菌は、全身の皮膚に潜む常在菌。皮脂をエサに増えるので、皮脂が過剰に分泌されると皮膚トラブルを起こします。皮膚の浅い部分で発症した場合は、茶色や白のシミのような斑点ができ、深い部分だと発疹に。毛穴で炎症を起こすと毛包炎になります。また、鼻の周りや耳の裏、頭皮など、皮脂分泌が盛んな部分でマラセチア菌がパワーUPすると、ニキビ様の発疹やカサつきを伴う脂漏性皮膚炎になることもあります。ニキビとは原因が違うので、抗真菌剤で治療しなければいけません」

予防するには…皮脂の多い部分を中心にしっかり洗って清潔に！
「マラセチア菌のいちばんの予防法は、エサとなる皮脂を必要以上に肌に残さないこと。毎日のシャンプーや洗顔は、脂っぽい部位を中心に、優しく丁寧に行いましょう。保湿も重要です。日中も、汗や皮脂をこまめに押さえて清潔に！」

治療のポイント：抗真菌剤の塗布を根気よく続ける
「炎症を放置すると範囲がどんどん広がるので、まずは皮膚科を受診して。原因菌を突き止めて、マラセチア菌の過剰で起こる炎症なら、抗真菌剤の外用薬が有効です。毎日塗布して症状が治っても、さらに3か月は継続治療をしましょう」

背中は皮脂腺が多く毛穴も詰まりやすい！

Q．背中にできるぷつぷつ原因はなんですか？
A．盛んな皮脂分泌による毛穴詰まり
「皮脂腺が多いので毛穴が詰まりやすく、体の中でもニキビができやすいパーツ。ヘアケア剤などの洗い残しも原因に」（友利先生）

 

背中についたシャンコンが原因でニキビを作ることも

Q．背中にできるニキビの主な原因はなんですか？
A.   背中についたシャンコンなどがしっかり洗い流せていない可能性も
「特にロングヘアの人は、髪を横へ流して背中を十二分に流すこと。湯船につかることもニキビ予防になります」（深澤さん）

 

日焼けや生活習慣にも気をつけよう！

「背中のプツプツの起因は顔にできる“大人ニキビ”と同様、皮脂の過剰分泌、ストレスによるホルモン異常や物理的刺激、洗いすぎによるバリア異常などが上げられます。日焼けによる角質肥厚も原因になりうるので、夏は日焼けにも注意して」（慶田先生）

「背中ニキビはシャンプーなどの流い流し不足が原因になることも。ニキビや肌あれを防ぐ薬用石けんを使ってしっかり洗った後、保湿も充分に行って」（久さん）

こんなことにも注意を！

背中の湿疹やニキビができた時の「対処」ケアのコツ【6選】

【1】刺激しないように優しく洗うこと

「ニキビに刺激を与えないように、手を使って泡で優しく洗いましょう。また、シャンプーや石けんの洗い残しがないようにしっかり洗い流すことも大切です！」（金子さん）

 

【2】ボディタオルやツールを使うのも便利

Q.　ニキビのできた背中を洗浄するときに注意すべきポイントは？
A.　刺激はNG。ボディタオルで泡を転がすように洗いましょう
「なめらかな手触りのボディタオルで優しく洗い上げて」（深澤さん）
「ボディタオルは泡を動かすツールとして活用を」（慶田先生）

Q.　手の届きにくい背中をケアするときにあると便利なツールは？
A.　柄の長いツールが便利です
「“孫の手”のようなアイテムで、背中も簡単に化粧水やクリームで保湿できます」（深澤さん）

【3】手作りミョウバン水が活躍

Q.　背中のニキビはどう対処していますか？
A.　“ミョウバン水”でスプレーすると肌が落ち着きます
漬け物の添加物として使うミョウバンと水で作る“ミョウバン水”。収れん効果に優れ、消臭や制汗効果もあるので、ニキビも毛穴もキレイに。

ミョウバン50gを水1.5Lで溶かした原液を作り、さらに原液を40倍に水で薄め、スプレー容器に移せば完成。

【4】スプレーローションを活用

Q．手の届きにくい背中の肌トラブルのケア方法は？
A．逆さにしても使える！ニキビを予防するローションミストが便利
手入れを怠りがちな背中。まんべんなく塗布できる手軽なスプレーなら、ケアを習慣化しやすい！気になっていた背中ニキビが改善。

ドクターシーラボ 薬用アクネレスピール ローション［医薬部外品］

3種の有効成分で、ボディニキビを撃退！

 

【5】しっかり洗浄→保湿→チェックが大事

ニキビ&吹き出物の解決はしっかり正しく洗うことから！
「シャンコンを洗い流す際には背中に付着しないよう、髪の毛を横にしてすすいでいます。そして週1回は背中専用石けんを使って毛穴の詰まりをオフするようにして、ニキビのもとを根本から排除」（深澤さん）

洗った後は毛穴＋保湿を徹底させて
「洗いっ放しにせず毛穴ケア+保湿も。プツプツを繰り返さないためには、顔と同等のお手入れを」（深澤さん）

背中や二の腕はお風呂上がり、軽くタオルで水気をきった後、すぐに保湿する習慣を。鏡でチェックしながら念入りに行って。

【6】サロンでプロの手を借りるのもあり

悩みが深いなら、クリニックで相談を。症状に合わせてさまざまな施術が可能。炎症性のニキビの改善もできる“フォトフェイシャルM22”、ニキビをはじめとするさまざまな皮膚トラブルを引き起こす細菌を撲滅させる“プラズマシャワー”など。

「予防」にもしっかり洗浄＆保湿が大事

週に2～3回はしたい背中トラブル予防ケア3STEP

【Step1】ふわふわ泡＋はちみつで優しく洗う

「洗顔と同様、ボディソープもしっかり泡立てて。保湿効果抜群のはちみつをスプーン1杯程プラスすれば、よりしっとり」（金子さん・以下「」内同）

【Step2】キッチンペーパーで背面をローションパック

「入浴後、水気を取った体に、化粧水：水を1：1にしたものにキッチンペーパーを浸して、軽く絞ってから背中や首の後ろに貼って。即、しっとり！」

【Step3】ボディクリームでしっかりフタを

「顔と同様に、化粧水で保湿した背中もしっかりクリームでフタを。“孫の手”のようなアイテムを活用すれば楽に塗れますよ♪」

予防にはボディソープ・どんなものを選ぶべき？

“ノンコメドジェニックテスト済み”の石けんや酵素パウダーなどがおすすめです
「ニキビができにくい成分でできた石けんを選びましょう。また古い角質や皮脂をオフする酵素パウダーで定期的に洗うのも効果的です！」（深澤さん）

（左）ロート製薬 オバジC 酵素洗顔パウダー
“ピュアビタミンC”が毛穴詰まりを抑制。

（右）アヴァンセ マイルド洗顔パウダー
コンニャク由来の洗浄成分で後肌しっとり。

ピエール ファーブル ジャポン アベンヌ リッチ ウオッシュバー
使う程肌の水分量が高まる。

背中の湿疹やニキビに「おすすめアイテム」

タカミスキンピールボディ（左）

「こちら、何がいいって、角質ケア機能がメインでありながら保湿もできてしまうんです。しかも、体のあらゆる場所に使えます（デリケートゾーンなど粘膜部分は除く）。世の中にボディケアものはいろいろありますが、この2機能を兼ね備えたアイテムはなかなか少ないもの。ひじやひざ、かかとといった部位はもちろんですが、首や胸元、背中、お尻、二の腕…とにかく気になるパーツにはこれを塗っておけばいい。つるんといい感じの肌をキープできます。瓶の口が広いから、ざくっとすくって片手にたっぷりのせ、逆側の手で各パーツにざざっと塗り広げていく…といった“乱暴塗り”をしても構いません。手間なく効率的に全身ケアがかないます。美容家さんやモデルさんでも、これでないと！と長年愛用している人が本当に多い、替えのきかない逸品です。」

 

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乾燥性敏感肌もひと吹きで潤う柔肌に。顔や全身に使える保湿スプレー。

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ミノン ミノン全身シャンプーさらっとタイプ［医薬部外品］（左）

バリア機能UP。敏感肌に悩む人へ向けたバスケア。潤いを与えるアミノ酸配合の入浴剤は、肌あれや湿疹を和らげる薬用処方。植物性アミノ酸系洗浄成分がバリア機能を守りながら汚れをオフする全身シャンプーは、肌質で2種から選んで。

 

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北の達人コーポレーション 北の快適工房「みんなの肌潤糖～クリアタイプ～」

保湿力の高い砂糖を使った、新発想のニキビケア。水を加えぺースト状にして肌になじませ、1～2分後に洗い流すだけ。バリア機能を整え、ぷつぷつができにくい健やかな肌に。

 

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。