ボディケア
2020.11.27

太らないための「夕食トリセツ」唐揚げは実はOK?サラダのトッピングは?|新生活様式版・太らない食べグセ

リモートワークやおこもり生活で太りやすくなっている今日この頃。でも安易な食事制限は、今いちばん必要な免疫力を落としてしまうので絶対NG! 代謝が悪くなってやせにくくなるというコワイ話も…。この冬は、「食べながら代謝を上げていく」がマストなんです。

“賢く食べて太らない”が新常識!
「夕食トリセツ」

同じものを食べても夜が太りやすい。だからこそ賢く食べるテクが重要

外食がめっきり減り、テイクアウトやデリバリーに頼ることも増えつつある新生活。
「テレワークは仕事の合間に家事もするので、なかなか気が休まりません。リフレッシュという意味でも、デリバリーなどは賢く利用したいですね」(管理栄養士 前田あきこ先生)
「夜はBMAL1の働きで、体が脂肪を貯蓄するモードになるので、なるべくカロリーは控えめに。ベジファースト(野菜から食べる)を取り入れて、血糖値をコントロールしてください」(ハーバード大学 医学部客員教授 根来秀行先生)

夕食のタイミングは?

遅くても21時まで

「理想の摂取時間は18〜19時ですが、現実的には難しいので遅くとも21時までに摂取しましょう。18時を過ぎると血圧や中性脂肪が高まり始めます。一方、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が低下することで、夕方から夜は食事やお酒が一層おいしく感じられるようになる誘惑の時間帯。誘惑に負け、心行くまで食べてしまうと、脂肪をため込む要因となります」(根来先生)

残業の日は分食がおすすめ!

「夜遅くまで夕食をとれない場合は、分食がおすすめ。朝食から夕食までの時間が14時間以上開くと、体内時計のリズムが乱れます。夕方にサラダとおにぎりなどの食物繊維、仕事終わりに汁ものとたんぱく質を摂取するスタイルで」(根来先生)

食べるものは?

基本はたんぱく質+ミネラル類+良質な脂質を中心に!

「基本はミネラル類を含む5大栄養素。中でも、たんぱく質と良質な脂質は体を作る柱、マストでとりたいです。たんぱく質量が多くてカロリー控えめの食材は、鶏胸肉や刺身、かまぼこなど。脂質はアマニ油やえごま油など、体内で作ることができない必須脂肪酸の不飽和脂肪酸がとれるものがべター。納豆やおひたしなどにひと垂らしして、加熱せずに体に取り込むと効果的です」(前田先生)

気をつけたいメニュー

サラダのドレッシングはトッピングの味つけで低カロリー&高栄養に!

市販のドレッシングは高カロリーなものが多いので、サラダはトッピングで味つけを。シラスなどのたんぱく質と黒こしょうのコンビは、うまみと塩気の感度を増してくれて栄養価もぐんとアップ!

たこ焼きなどの粉ものはカツオぶしや桜エビをたっぷりのせて

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人気のテイクアウトメニュー・たこ焼きは、たんぱく質が不足しがち。食べる際はカツオぶしや桜エビなど、たんぱく質をたっぷりのせて。ソースではなくポン酢で食べればカロリーダウン。

揚げものは衣の量と具の内容で質が変わる

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ダイエットの敵・揚げものですが、薄い衣でたんぱく質がしっかりとれる唐揚げは実はOK。気をつけるべきは糖質×糖質のコロッケ。衣が厚い上、具も糖質が高めなので要注意。

こんなメニューが理想!

ワカメサラダ、刺身盛り、小盛り玄米ごはん、豆腐と野菜のみそ汁
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動物性たんぱく質をメインにしたメニューが理想。ここに植物性たんぱく質の納豆を加えて、さらにたんぱく質量をアップ。夜にみそ汁などだしが効いた温かい椀ものが1品あると、リラックス効果と食欲抑制作用もあって◎。

食べ方も工夫を!

できるだけ箸を使って早食いをストップ

「食物繊維のとれる野菜から食べ、血糖値の上昇を緩やかにするベジファーストに加え、気をつけたいのが早食い。食べる速度が速いと消化吸収も早くなり、同じ食事でも血糖値が上昇しやすいのです。おすすめは、箸を使って、時々箸置きに戻すこと。“持つ・とる・食べる”のステップごとに速度が落ちる上、咀嚼回数もアップ。早食いの人はぜひ実践を!」(前田先生)

早食いはBMI値が高い!

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(出典:平成21年国民健康・栄養調査結果の概要より)
やせ型より肥満型の人の方が、「食べるのが遅い人」が少なく、「食べるのが速い人」が多い傾向に。肥満型の人程、早食いの人が多いのを見ても、カロリーだけでなく、食べ方も重要なのがわかる。

お皿は持って置くを繰り返すと咀嚼回数がアップ

「おにぎりやサンドイッチなど持って食べるメニューは、手で持ったまま食べ進めると咀嚼回数が減り、消化に悪影響を及ぼします。さらに紙などの軽い皿は持った感覚が薄く、食べていることに意識が回りにくいので、消化に影響をもたらす“ながら食い”をしやすい傾向に。食事は皿にのせ、皿を持つ、置くを繰り返すと咀嚼回数が増え、消費エネルギーが増します」(前田先生)

 

 

管理栄養士

前田あきこ先生

ハーバード大学 医学部客員教授

根来秀行先生

『美的』11月号掲載
イラスト/菜々子  構成/金子由佳、むらなかさちこ、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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