可愛いにもほどがある!くせ毛×ロングヘア「髪型おすすめ」×「セット方法」

くせ毛×ロングさんにおすすめのくせ毛を活かせる髪型を『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介します。いつも以上にくせが出やすい湿気の多い日はヘアアレンジがおすすめ! 広がりも抑えて可愛く決まるアレンジをご紹介します。
「前髪あり・なし」別くせ毛ロングさんのスタイルポイント
「前髪あり」の場合
Point
このほつれウエーブ、アイロンでの作り方にコツがあります。一度毛束をねじってから巻いているので、アイロンの熱が当たる位置がランダムになりラフな動きに。くるんと巻くカールではなく、あえて崩したような巻きなのでクセ毛の人にもおすすめです。キメ過ぎない前髪や裾のウエーブにより、軽やかさとおしゃれ感が両方手に入るスタイル。【how to“ベース&カラー”】
- 鎖骨下4cmの重めのワンレンベース。表面と顔周りにややレイヤーを入れ、毛束を動かしやすくする。
- 前髪は巻いて眉が見えるように、眉下でカット。前髪のサイドは眉より外側まで取り、ややラウンドにカット。
- カラーは6トーンのアッシュベージュ。しっかり艶の出る明度で赤みを抑える。また透明感が高く、暗めカラーでも重たい印象になりません。
【how to“スタイリング”】
- 前髪を乾かすときは、パカッと割れないよう左右に振りながら乾かして。裾はバーっと乾かしてOK。
- 32mmのアイロンで、まず全体の毛先をワンカール内巻きに。その後、表面の毛束をところどころ取りくるくるねじる。ねじった毛束の中間にアイロンを挟み、内外ランダムに2回転巻きます。この表面の毛束がほつれたようなウエーブに。
- 前髪はストレートアイロンで毛先をワンカール。さらに表面の毛束だけところどころ取り、根元付近まで内巻きをプラスすることでヌケ感のある動きが出る。
- 裾全体にウエットな質感になるオーガニック系のワックスをなじませ、しっかりカールをほぐせば完成。
担当サロン:MINX 銀座中央通り店(ミンクス ギンザチュウオウドオリテン) 小長由典さん
「前髪なし」の場合
Point
前髪はリップラインの長さにカット。顔まわりの“うねり”を活かせるのがこちらのロングスタイル。毛先にワンカールのパーマをかけるだけで、ストレスフリーな大人可愛いヘアが完成。個性を活かして、お洒落感もアップします。【how to“ベース&カラー”】
- 胸上の長さで、ローレイヤーを入れ毛先には重さを残します。クセを活かし、パーマもキレイに見えるよう、程よい重さがあるのが鍵。
- カラーは、パーマでパサついて見えやすいので、ツヤ感のあるナチュラルブラウンをチョイス。
【how to“スタイリング”】
- パーマは、前髪は根元まで平巻き、全体は28mmのロッドをメインに毛先ワンカールをかける。より動きが欲しい場合は、32mmのコテで毛先をワンカール、顔まわりはリバースに巻いても。
- ツヤ感の出るオイルやバームを毛先~根元近くまで塗布。セミウェットな質感に仕上げるのがおすすめ。
担当サロン:S.HAIR SALON(エス) 紗良さん
くせ毛を活かせるロングのヘアスタイル【5選】
【1】くせ毛も活かせる今どき韓国風ヘア
Point
髪質・顔型を問わず、くせ毛も活かせる万能スタイル。コンサバでありながら、抜け感や韓国風など今どき要素を感じられるお洒落感が魅力です。【how to“ベース&カラー”】
- 全体の長さを、顔の等倍の黄金比でカット。前上がりのワンレングスベースに、顔まわりに独立したレイヤーを入れる。
- 前髪はリップラインでカットしレイヤーを入れて流しやすくする。
- カラーは4レベルのブルーブラックに。人気の暗髪は、グレーを入れることで、透明感のある今っぽいカラーリングを叶える。
【how to“スタイリング”】
- 32mmのアイロンで、外ハネ→内巻き→外ハネの波巻きに。
- 顔まわりは、毛束をねじってリバースに巻くことで、ランダムな動きをつくる。
- オイルをつけながら毛先のカールをほぐし、隙間と抜け感を調整。トップ部分のツヤ感と、毛先の動きでメリハリをつけるのがポイント。
担当サロン:MINX 銀座二丁目店(ミンクス ギンザニチョウメテン) 木俣翔さん
【2】クセを味方にしたひし形シルエットヘア
Point
ベースの重さを残しながら、骨格に合わせて顔まわりにレイヤーを入れた美ヘア。クセを活かることができるので、クセ毛さんはぜひトライを。
【how to“ベース&カラー”】
- カットは鎖骨下5cmのレングスで、前上がりベースに。アウトラインにやや厚みを残し、あごラインからレイヤーを入れることで顔まわりを明るく見せます。
- 前髪は目にかかるギリギリの長さに。前髪ありでも幼く見えず、きれいめな印象を与えます。
- カラーリングは6レベルのアッシュベージュに。赤みをしっかりおさえつつ、くすみ知らずの優秀カラー。暗めの髪色ですが、地毛とは違う透明感とお洒落さをプラスしてくれます。
【how to“スタイリング”】
- 乾かす前にトリートメントオイルやベースオイルをつけるのがポイント。ドライヤーやアイロンの熱から髪を守るだけなく、髪にツヤを出してくれます。
- 髪を乾かしたら、32mm のアイロンで内巻きにワンカール半。顔まわりのみリバースに巻きます。
- スタイリング剤は無しでもOKですが、ボリュームを落ち着かせたい場合はヘアオイルを塗布して。
担当サロン:MINX青山店(ミンクス アオヤマテン) 大山幸也さん
【3】オン眉が可愛いナチュラルロング
スタイルのポイント
- 眉上バング×ロングヘアで幼くなりすぎず、若さも演出するゆるいヘアスタイル
- くせ毛を活かしたスタイリングでナチュラルでおしゃれなスタイリング
前髪カットのポイント
- 厚めのシースルーの前髪を短くすることで目線が上に行き、ベース型の輪郭をカモフラージュ
担当サロン:Beauty Connection Ginza Hair Salon(ビューティーコネクションギンザ ヘアサロン) 黒田葉月さん
【4】ゆるっとソフトなニュアンスのセミロング
Point
前髪は顔立ちがキリッと見えやすい人でもソフトな印象となるのでオススメです。髪質と相性のいいスタイリング剤を使えば、膨らみを程よく抑えつつ、クセをニュアンスとして活かすことも可能。【how to“ベース&カラー”】
- 鎖骨下5cmのワンレングスでベースをカット。チョップカットで質感調整して、毛束感とニュアンスをつくる。
- 柔らかく女性らしい印象のポイントとなる前髪は、緩やかなマッシュラインで甘さを表現し、薄めで長さをやや残して今っぽく仕上げる。
- カラーリングは、7レベルのオリーブグレージュ。寒色であっても、ツヤ感と透明感のある涼しげな色味。
【how to“スタイリング”】
- 動きを出すイメージでラフにバサバサっと乾かしたら、32mmのアイロンで毛先と表面を内巻きにワンカール。
- スタイリング剤は、伸びがよいクリームバターを塗布して毛束感をつくる。塗布のコツは、こめかみ辺りで上下に髪をブロッキングし、こめかみ下はボリュームダウンするように、こめかみより上は、ポニーテールを結ぶ要領でつけると表面がペタッとせずに動きのあるスタイルに仕上がる。
- 髪が乾燥しやすい人は、オイルを付けてからクリームバターを塗布するとまとめやすくなる。
担当サロン:drive for garden(ドライブフォーガーデン) 富山大介さん
【5】パーマで作るくせも活かせるゆるふわロング
Point
まるでアイロン仕上げのようなカール感がポイントのロング。かき上げバングが顔まわりのニュアンスとなり、大人の抜け感をプラス。【モデルヘアデータ】クセ:あり
【how to“ベース&カラー”】
- ベースカットは胸くらいの長さに。アウトラインの重さを残しつつ、パーマを活かすようレイヤーで軽さを出す。
- 前髪は、長めの頬下でカットし、サイドに流れるように調整します。カラーは6レベルのアッシュブラウンをセレクト。
- アッシュ系ですが、くすみすぎず抜け感や柔らかさを感じさせてくれる色味です。パーマはデジタルパーマで。20~23mmのロッドをメインに毛先を巻く。
【how to“スタイリング”】
- 乾かす時に髪をねじりながらドライヤーの風を当てるのがポイント。ただ、ねじりすぎるとパーマがとれてしまうので、引っ張らないようソフトな力で行うのがコツ。
- スタイリング剤はオイルorバタークリームを。手ぐしを通すようになじませたら完成。
担当サロン:MINX 銀座店(ミンクス ギンザテン) 根岸啓太さん
くせ毛のうねり・広がりを抑える【セット方法2つ】
【1】根本からしっかり乾かしうねり・広がりを抑える


美容家
神崎 恵さん
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\教えてくれたのは…ヘアスタイリスト 大谷猶子さん/
「湿気対策をスタイリングでなんとかしようとする人が多いのですが、まず髪を完璧に乾かすことが最も重要なんです」(神崎さん)
髪表面だけドライヤーを当てても、地肌を乾かさないと内側に水分がこもり、根元に残った水分を再び吸ってうねりや広がりの原因に。
「正しい手順できちんと乾かせばその後のスタイリングがスムースなだけでなく、キューティクルが引き締まり、くせも出にくくツヤもアップ。乾いたと思ってからさらに3~4分かけると◎」(大谷さん)
温風だと暑くて汗をかいてしまう人は冷風をうまく使って、とにかく100%乾かすのがポイント。
\How to/
STEP1:まず先に根元を完全に乾かす
髪を持ち上げて根元に風を入れ、頭全体の頭皮の水分をしっかりとばして乾かす。襟足やサイドも念入りに。
STEP2:次に中間から毛先を乾かす
次に、中間から毛先に向かって風を当てて乾かす。根元がちゃんと乾いていれば、中間から毛先もすぐ乾く。
STEP3:キューティクルを整える
全体が乾いたら、頭頂部から毛先へ、上から下に髪を軽く引っ張りながら風を当てて、キューティクルを整える。
STEP4:冷風を当て、形状記憶させる
ドライヤーを冷風モードに切り替えて髪全体に当て、キューティクルをさらに引き締めて、形状記憶させる。
【2】膨らみやすい部分をバームで抑える


ヘアサロン tricca代表
毛利俊英さん
Q.髪が多い上、膨らんで広がりやすい。スタイリング剤で落ち着かせる方法はありますか?
A.使うなら重ための感触のバーム! 膨らみやすい内側を忘れずに。
「毛量が多くて膨らみや広がりやすく、スタイリング剤をつけてもちょっとやそっとのことでは髪が落ち着かないというなら、太くてしっかりとした髪質さんだと思います。髪のボリュームを抑えるには、髪よりも重い質感のスタイリング剤を使うのが得策です。重たい質感のスタイリング剤のひとつであるヘアオイルは、ある程度の量を使う必要があり、ウェットな質感にするにはいいのですが、オンタイムにはあまり向いていませんよね。それなら、重めのバームを使ってみて。バームはワックスと違ってフォルムを作ることはできませんが、油分が多いのにテカリにくいので、自然に落ち着かせるのが得意。膨らみやすい場所を狙ってつけると、治りがいいですよ!」(毛利さん・以下「」内同)
\How to/
STEP1:バームを手のひら全体に広げる
「バームを適量取ったら、手のひらに広げます。体温で温めると髪へのなじみがよくなります」
STEP2:まずは毛先を両手で挟むように塗布
「パサついて広がりやすい毛先から塗布。両手で挟むようにつけると、均一につけられます」
STEP3:膨らみやすい部分の内側をなで抑える
「膨らみやすい部分は、表面の髪を持ち上げて内側からつけます。手のひらでなで抑えるようにして」
STEP4:髪の表面を上から抑える
「髪の表面全体を、両手で抑えて行く。STEP3で内側の髪を抑えているので、落ち着かせやすいですよ」
STEP5:最後に前髪をつまんで整える
「バームは足さず、手に残っている分でスタイリングするとベタつかず自然な仕上がりに」
「ヘアアレンジ」すればさらにくせ毛は気にならない【4選】
【1】くるりんぱ&三つ編みのすっきりアレンジ


ヘアサロン tricca代表
毛利俊英さん
STEP1:髪の表面と顔周りだけアイロンで巻いていく
「髪をアイロンで巻くと動きがついてアレンジしやすいですが、髪全体を巻くとボリュームが出過ぎてしまうので、表面と顔周りだけゆるく巻きます」(毛利さん・以下「」内同)
STEP2:髪をハーフアップにしてくるりんぱを
「耳上の髪を取ってハーフアップになるようにヘアゴムで結んだら、くるりんぱを」
STEP3:後頭部の髪もくるりんぱする
「STEP2でくるりんぱした下の部分の髪を結び、Wくるりんぱに。日本人は後頭部から襟足にかけて毛量が多い傾向にあるので、くるりんぱで後頭部の髪を抑えるとすっきり感がUPします」
STEP4:毛先に向かって三つ編みを
「後ろの髪は三つ編みにすると、ボリュームが抑えられます。毛先をヘアゴムで結んでから、ところどころの髪を細く引き出して少し崩すと、“しめ縄感”を回避できます」
完成
一見複雑そうなだけれど、Wくるりんぱと三つ編みで仕上げているから簡単。 立体感はあるのにすっきりとしたヘアスタイルに。
【2】エレガントなアップスタイル


美的.com編集部
高橋彩花
髪質:髪の太さは普通だが、毛量は多め。
髪の長さ:バストトップのロング。前髪は眉下くらい。
ヘアカラー:明るめのブラウン
パーマ:ナシ
髪コンプレックス:ドライヘアで髪がふわふわと浮きやすい。
Point
「特に広がりが目立つサイドだけ編み込みにすると幼い印象になるので、アップスタイルでエレガントな雰囲気に仕上げています。毛量が多いので、編み込み~三つ編みにしてからまとめると、華やかなボリュームが出ます」(高橋・以下「」内同)\How to/
STEP1:髪をセンターでラフに分ける
「髪を左右に分けてから編み込み~三つ編みにしていくので、まずは髪をセンターで分けます。分け目が見えると幼い印象になるので、ジグザグとラフに取ります」
STEP2:サイドの髪をゆるっと編み込む
「STEP1で左右に取り分けた髪を片側から編み込んでいきます。編み込み始めはハチの下あたりから。ゆるっと編み始めることで、大人らしい印象になります」
STEP3:後ろの髪と合わせて三つ編み
「STEP2で耳下まで編み込みをしたら、左右に分けた後ろの髪半分と一緒に三つ編みに。毛先まで三つ編みにしていきます」
STEP4:ヘアゴムで結んで毛先を丸める
「STEP3で三つ編みにした毛束をヘアゴムで結びます。最後の毛束はヘアゴムに通しきらず、先を丸くします。あとでアップスタイルにしたときに、毛先がつんつん出てこないためのひと工夫です。反対側もSTEP2から同様に行います」
STEP5:三つ編みの先を反対の襟足の下へ
「右側の毛束の先を、左側の襟足に入れてヘアピンで留めます」
「左側の毛束は、右側の毛束の外側から襟足に入れてヘアピンで留めます」
完成!
正面から見ると、サイドの膨らみが自然と抑えられてスッキリ。でも、襟足から覗く三つ編みのアップスタイルでエレガントな印象に。
後ろから見ると…
ゆるっと編んだ編み込みのおかげで、大人の余裕を感じる仕上がりに。三つ編みのアップスタイルなら、後ろ姿が華やか。
【3】うねりも気にならないツイスト前髪のアップアレンジ


ヘア&メイクアップアーティスト
yumiさん
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\動画で詳しくアレンジ方法をチェック!/
\How to/
STEP1:コームを使い、分け目をセンターでジグザグにとる。
STEP2:前髪をブロッキングし、手のひらにワックスをなじませ、前髪を残して全体をまとめる。
STEP3:ゴムで結ぶ途中で毛束を折り返し、お団子に。毛先はゴムの内側へ入れ込む。
STEP4:前髪にソフトワックスをなじませて、毛束を細目にとり、残りの前髪を少しずつすくっては併せてねじっていく。耳のあたりで毛先をアメピンで留める。
STEP5:最後にマジェステをつけて完成!
【4】見た目もおしゃれな!レスキューアレンジ
- ヘアミルクを全体になじませる。
- 前髪をセンターパートに分ける。
- 襟足でひとつ結びにし、後頭部の毛束を引き出して形を整える。
- 毛先をみつ編みしてぐるりと巻き、ラフなシニヨンに。
- スカーフを斜めにふたつ折りして三角にしてから細長く畳む。
- 襟足からぐるっとスカーフを巻き、トップでねじり折り返し襟足で結ぶ。
SIDE
BACK
※一部サロン専売品が含まれます。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。