ニキビができるメカニズムとは?皮膚科医に訊いてみた【今さら聞けないニキビケアの基本】
冬のお肌の大敵である乾燥や日々のマスク生活でお肌の調子も急降下…という人も多いのでは? そこで、今回は大人ニキビの基本のキを徹底解明! さまざまな大人ニキビの疑問を、アヴェニュー表参道クリニックの太田理会医師にお答えいただきます。
Q:ニキビができるメカニズムとは?
ニキビはある日突然、プツっとできて気づくもの。ですが、実はその前から肌の内部でジワジワと炎症が起こっていて、肌に現れるのは、その「最終段階」なんですよね。では、そこまでたどり着くのに、ニキビはどんな過程をたどるのでしょうか。
A:毛穴の出口が狭くなる→コメド→赤ニキビ→黄ニキビ→硬結
「ニキビの第一段階では、古い角質や皮脂の分泌量が増えることで毛穴の出口が狭くなります。次に、毛穴に皮脂が溜まり、面皰と呼ばれるコメドができます。
コメド内部では、アクネ菌が増え始め、皮膚の内側で炎症が起こり始めます。そして毛穴まわりが赤く腫れあがり、赤ニキビとなります。そこに膿がたまると黄ニキビとなり、さらに進行すると、硬結という、硬く盛り上がった状態になります」(太田医師・以下「」内同)
ニキビの第一段階「毛穴つまり」の対処法とは
「コメドの場合、毛穴に角栓や角質が詰まっている状態。これを取り除くためには、ピーリングや圧出(専用の器具で中身を押し出す)が効果的です。ピーリングというと自費治療のイメージがありますが、実は自費以外にもピーリング剤の処方という治療法があります。具体的に言うと、ディフェリンゲル、ペピオゲル、デュアックゲル、エピデュオゲルという4つの塗り薬がピーリング剤の一種なのです。
使用法は、1日1回夜、スキンケアの最後に塗って、翌朝洗顔すればOK。12歳以上であれば処方が可能で、思春期の子たちが頻繁に皮膚科へ来なくても、自宅でコントロールできるように…というお薬です。
とはいえ、乾燥肌の人が使用すると真っ赤になってしまったり、かえってカサつくなどの注意点もあります。2日に1回などと回数を減らしたり、部分的に塗ることもありますが、どちらかというと毛穴が詰まりやすい人に向いているでしょう。医師に相談してみてくださいね」
文/木土さや
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藤田医科大学医学部卒、藤田医科大学ばんたね病院、福井県済生会病院にて研鑽を積む。皮膚科医、美容皮膚科が専門。丁寧なカウンセリングを通じて患者様のお悩みに正面から向き合いたいと思っています。どんなことでもお気兼ねなくご相談ください。
アヴェニュー六本木&表参道クリニック