お悩み別ケア
2020.3.26

黄ニキビを早く治すには?プロに聞く対処法と予防のしかたアドバイス

触ると痛い、黄ニキビ。早く直したいですよね。でも、炎症を起こしているからこそ、NGポイントがたくさん! 今回はできてしまう原因とともに、正しいケア方法を特集。できにくい肌にする予防法も皮膚科医の先生に聞きました。

【目次】
黄ニキビとは?
黄ニキビの治し方とは?潰してもいい?
ニキビを予防にはどうすればいいの?

黄ニキビとは?

教えてくれたのは・・・本田えり医師

1日100名前後が来院する『美容皮膚科タカミクリニック』にて、ニキビ治療・毛穴治療をメインに、シミ、しわ、たるみなどのアンチエイジング治療まで一貫して治療を行っている。現在の肌トラブルの改善はもちろん、将来に向けて、より美しい肌で過ごせるよう治療計画の提案、スキンケア指導を含めた生活面でのアドバイスも好評。

 

 

赤ニキビが進行し、中に膿がたまった黄ニキビ(膿胞ニキビ)

「ホルモンバランスの乱れなどで皮脂が過剰に分泌したり、角質が厚くなってしまっていたりすると、毛穴が皮脂で詰まってしまいます。そこに、皮脂を栄養として繁殖するアクネ菌が増殖、炎症を起こした状態が赤ニキビ。赤ニキビがさらに進行してしまい、皮膚表面にいるブドウ球菌が悪さをした状態が、中に膿が溜まった黄色ニキビです」(本田先生・以下「」内同)

膿は、ニキビ菌と戦った白血球の残骸が溜まっている状態。ニキビがかなり悪化した状態なので、触ったら痛み、かゆみがあることも。

「ニキビ治療は、なるだけ早く皮膚科にかかるのが最善策。“このくらいじゃ、クリニックなんて”と思わず、気軽に来てください。膿胞ニキビになってからクリニックに行くより、クレーターなどの傷跡になるリスクが格段に違います」

膿がたまった黄ニキビの治し方は? 跡が残りにくいケア方法を医師が伝授

黄ニキビの治し方とは?潰してもいい?

“膿ができてくると、つい潰したくなってしまう”という人も多いかと思います。潰す行為はやはり避けるべき?
「クリニックでは、専用器具で圧出して中の膿を出す処置もあります。なので、潰すことは悪いことではありません。ただし、ご自身で潰すのは凹みなどの傷になるリスクが高いので、やめたほうがいいでしょう。場合によっては、赤くなって硬くなったまま残ってしまったり、余計に悪化してしまうので、なるべく触らないこと。タカミクリニックでは、圧出が可能なニキビか可能でないニキビか判断し、可能でないにニキビには注射を行うことがあります。黄ニキビには抗生剤の塗り薬が効果的です」(本田先生)

膿がたまった黄ニキビの治し方は? 跡が残りにくいケア方法を医師が伝授

自分でできる予防法は?

教えてくれたのは・・・皮膚科医 高瀬聡子先生

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ウォブクリニック中目黒 総院長。1995年慈恵会医科大学卒業後、翌年より慈恵会医科大学付属病院皮膚科に入局。2007年ウォブクリニック中目黒を開業。ドクターズコスメ『アンプルール』の開発・プロデュースも。

大人のニキビ対策をする上で、まず見直したいのは毎日のスキンケア。

「ニキビができてしまったら、ニキビ菌のエサとなりやすい“オイル系のアイテム”は避けましょう。クレンジングにはミルクタイプかジェルタイプを選び、肌に摩擦を与えないようやさしく洗います。汚れやクレンジングが残らないよう流水で十分にすすぐのも大切です」(高瀬先生・以下「」内同

その一方で、肌を乾燥させる“洗いすぎ”も、結果的に毛穴を詰まらせてしまうもと。「洗顔後は、ニキビの炎症部位を避け、軽やかなジェルなどで保湿してあげて。ノンコメドジェニックと記された、ニキビ菌の繁殖を防ぐタイプの化粧品がおすすめです」

ニキビができやすい人にとって、洗顔時に「毛穴がザラついてきたな」と感じたら要注意。常に2~3種類のクレンジングと洗顔料を用意しておき、肌の調子に合わせて使い分けるのが理想です。

ニキビのタイプによって、必要なお手入れは違ってきます。

◆黄ニキビ
基本的に赤ニキビのケアと同じです。ニキビ跡を残さないために、肌の代謝を促す発酵食品やビタミンB群を摂取するインナーケアを取り入れて。睡眠もしっかりとりましょう。

ニキビができたら、香辛料などの刺激物や、油脂、甘い物の摂取をなるべく避けること。そして「肌の代謝を促すビタミンB群や、ビタミンCを豊富に含む食材……野菜やフルーツを積極的にとりましょう。代謝を促すという意味では、発酵食品もおすすめです」緑色の濃い葉野菜たっぷりの味噌汁、納豆、ぬか漬け、低脂肪のヨーグルトなど、一見質素でも栄養バランスのよい食事は、肌のみならず健康・体型管理にも役立つはず。

本来は十分な睡眠も大切ですが、「忙しい女性はなかなか難しいはず。だとしたら、寝室にスマホを持ち込まないなど、できることから始めてみてください」

女医に訊く#02|ニキビ跡と色素沈着…洗顔・ニキビ薬などの治療アドバイス

お医者さまにもらえるニキビの飲み薬は?

教えてくれたのは・・・青山ヒフ科クリニック院長、皮膚科専門医、医学博士 亀山孝一郎先生

飲み薬の種類

北里大学医学部卒業。米国立保健衛生研究所(NIH)に招へいされ、メラニン生成の研究に従事。帰国後に発表した論文が話題となり、ビタミンC療法の第一人者と呼ばれるようになる。1999年、『青山ヒフ科クリニック』開業。2002年にオリジナル化粧品『ドクターケイ』を発表。肌トラブルから美容まで様々な悩みにトータルケアで応えている。

◆飲み薬◆
【1】抗生物質
種類・・・レボフロキサシン、ロキシスロマイシン、ミノマイシン
効果・・・アクネ菌の殺菌効果
飲む期間・・・約2週間

「抗生物質はすごく効果のある人と、まったく効果のない人がいます。2週間様子をみて効果がなければ、飲むのを中止し、他の手段を考えるべきでしょう。2~3日で効果が出ることはありません。その薬が自分に合っているかどうかは、2週間は試してみないとわからないのです。医師の指示をしっかり守って服用しましょう。」(亀山先生・以下「」内同

【2】ビタミン剤
種類・・・ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、ハイチオール
効果・・・代謝促進、活性酸素消去、過剰反応を抑える
飲む期間・・・約2週間

【3】漢方薬
種類・・・桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)、清上防風湯エキス顆粒(セイジョウボウフウトウ)
効果・・・炎症を抑える、ホルモンバランスを整える、アクネ菌の殺菌効果
飲む期間・・・約2週間

「漢方薬も2週間を目安に服用しましょう。ニキビが改善しないようなら、自分には合っていないということ。違う薬に変えるよう、担当医師に相談してみましょう。」

ニキビの飲み薬、正しい知識で使ってる? きちんと理解して美肌をめざそう

塗り薬だと何がある?

「ニキビ治療は、飲み薬だけ、塗り薬だけ、という単体では効果が期待できません。内と外の両方からケアすることが大切なんです。」(亀山先生・以下「」内同)

◆塗り薬◆
【1】ダラシン
『青山ヒフ科クリニック』で処方することが多い塗り薬。アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬です。ゲルタイプとローションタイプがあり。

【2】アクアチムクリーム
『青山ヒフ科クリニック』で処方することが多い塗り薬。アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬です。

【3】リンデロン
「ニキビ治療で処方するドクターもいるようですが、そもそもこれはニキビの保険適用のお薬ではありません。ステロイドのお薬なので、炎症は抑えるはたらきはありますが、皮脂分泌を促進、TLRを増強します。TLRはニキビの炎症のスイッチを押してしまう働きがあります。つまりニキビを作り、悪化させてしまうという、ニキビの悪循環が始まってしまうのです。一時的なニキビの炎症は抑えても根本的な解決にはならないため、『青山ヒフ科クリニック』では、ニキビ治療には処方していません。アトピーや接触性皮膚炎の治療には用いることもあります」

【4】ゲンタシン
「抗生物質のお薬です。つまり擦り傷や切り傷、細菌性皮膚炎やおできの治療の際に用いることがあります。そのためリンデロン同様に『青山ヒフ科クリニック』ではニキビ治療には処方していません。このゲンタシンでは、本質的なニキビ治療にはならず、あくまでも補助療法といえます」

◆ニキビを塗るタイミング◆

■化粧水と塗り薬はどちらを先に塗る?
「病院で出される薬には、ローションタイプのものもあれば、クリームのようなものもあります。薬のタイプによって塗る順番を変えると良いでしょう。一般的に、スキンケアは油分の少ないもの→多いものという順番で重ねますが、塗り薬もその順番が正解です。油分が多い塗り薬なら、化粧水の後につけ、水分が多いローションタイプのものなら、乳液やクリームを塗る前につけてください」

■「1日2回」を塗り忘れてしまった!
「『青山ヒフ科クリニック』で出す薬はだいたい、1日2~3回塗ることを推奨していますが、塗り忘れることで症状が極端に悪化することはありません。塗り忘れに気が付いたときに塗ればそれで大丈夫です。朝塗るのを忘れたのに昼ごろ気づいたら、気づいたときに塗ってもう一度夜に塗るもよし、夜まで塗り忘れに気がつかなかったら、その日は夜だけのケアでもOKです」

ニキビは塗り薬で効果的にケアしよう!皮膚科でもらう薬の種類や効果、塗るタイミングについて徹底解説

ニキビ予防にはどうすればいいの?

教えてくれたのは・・・本田えり医師

1日100名前後が来院する『美容皮膚科タカミクリニック』にて、ニキビ治療・毛穴治療をメインに、シミ、しわ、たるみなどのアンチエイジング治療まで一貫して治療を行っている。現在の肌トラブルの改善はもちろん、将来に向けて、より美しい肌で過ごせるよう治療計画の提案、スキンケア指導を含めた生活面でのアドバイスも好評。

かゆみが出たときの対策は?

冷やすのは有効?・・・×
「刺激になる可能性があるので、あまりおすすめしません」(本田先生・以下「」内同)

かゆみ止めなど市販塗り薬は?・・・×
「かゆみの原因がよく分からないのであれば、塗らない方がいいと思います。クリーム状の薬などは油分が多くなってきますので、毛穴が詰まってしまうことに。それに、お薬の種類によっては、かゆみ止めの中に、ニキビの炎症が悪化するような成分が入っていることも考えられます」

化粧水は?・・・○
「消炎効果のある敏感肌用化粧水でコットンパックするのはいいと思います」ただし、炎症効果のある化粧水を塗ってもさらにかゆみがひどくなるようなら、化粧品に肌に合わない成分が入っているということ。すぐに使用を中止してくださいね。

血行がよくなるとかゆみがひどくなる! かゆいときに絶対やってはいけないことは…?
かゆみがあるとき、やってはいけないことを教えてください。「お風呂に入るなど、温めるとよけいかゆみが増すのでやめたほうがいいでしょう。お酒を飲むのも血行がよくなってしまうので避けて」もちろん、かくのも絶対にNG。「かいてしまうと、ヒスタミンを誘発するので、またかゆくなります。さらに、かくことでまわりの皮膚が腫れて、毛穴がつまりやすくなるリスクも」かくことは、ニキビにとって悪循環なんですね!

かゆいニキビの対処法|冷やすのはOK?絶対やっちゃダメなことは?女医が教える正しいケア

ニキビを作らないためにはスキンケアの見直しも必要!

患者さんには「触らないで、つぶさないで、と伝えています。“触らなきゃ、そんなに跡が残らないのに…”と、よく思っちゃいますね」(本田先生・以下「」内同)

大人ニキビの原因は、ストレスによるホルモンバランスの乱れや、外食が多いなどの不健康な食生活、睡眠不足など…。こういった生活習慣は、なかなか改善するのが難しいと思うんですが。

「仕事もプライベートも忙しく、変化の大きい20代、30代女性にとって、ストレスがない環境に身を置いたり、生活習慣を変えることはそう簡単なことではありません。簡単ですぐにでもスタートできるのは、ニキビ用の外用薬を使うのと、スキンケアを見直すこと。大人ニキビは肌が乾燥してバリア機能が低下していることも一因なので、セラミドなどの細胞間脂質を補ってしっかり保湿してくれる、敏感肌用のコスメを使うのがおすすめです。そして、ニキビができやすいところには、油分をなるべく塗らないように心がけて」

“大人ニキビを繰り返す”という人は、肌が乾燥するからとクリームやオイルを使いすぎていたり、自分の肌に合わない成分を含んだ化粧品を使っていたり…、肌をこすり過ぎていたり、ピーリングをやり過ぎていたり…。気づかないうちに、自分でニキビを作るお手入れをしてしまっているかも。

自身のスキンケア方法を、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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