お悩み別ケア
2021.2.21

潰すのはNG!黄ニキビを早く治す、6つの対処法【皮膚科医が聞く】

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黄ニキビは、ニキビが炎症を起こし、化膿して黄色い膿が溜まってしまっている状態。早く治したいからといって自分でむやみに触ったり、潰すのはNGです。皮膚科を受診し、正しい治療を行いましょう。黄ニキビを早く治す「対処法」や皮膚科医で処方される「薬の種類」などを皮膚科医が説明します。

黄ニキビの正体は?

毛穴の出口が狭くなる→コメド→赤ニキビ→黄ニキビ→硬結

アヴェーニュー表参道クリニック 皮膚科医

太田 理会医師

藤田医科大学医学部卒、藤田医科大学ばんたね病院、福井県済生会病院にて研鑽を積む。皮膚科医、美容皮膚科が専門。丁寧なカウンセリングを通じて患者様のお悩みに正面から向き合いたいと思っています。どんなことでもお気兼ねなくご相談ください。

「ニキビの第一段階では、古い角質や皮脂の分泌量が増えることで毛穴の出口が狭くなります。次に、毛穴に皮脂が溜まり、面皰と呼ばれるコメドができます。

コメド内部では、アクネ菌が増え始め、皮膚の内側で炎症が起こり始めます。そして毛穴まわりが赤く腫れあがり、赤ニキビとなります。そこに膿がたまると黄ニキビとなり、さらに進行すると、硬結という、硬く盛り上がった状態になります」(太田医師・以下「」内同)

 

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炎症が化膿し、膿がたまった状態

『東京イセアクリニック』渋谷院院長

大山希里子先生

日本皮膚科学会会員、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。

【膿がたまる黄ニキビ】
詰まった毛穴の下でざ瘡桿菌(ニキビ菌)が増殖し炎症を起こす(炎症がおきた赤ニキビ)。
その炎症が化膿し、膿がたまった状態が「黄ニキビ」。跡になる可能性がある。

 

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画像で見る黄ニキビ

シノロクリニック 恵比寿院 副院長

中川 桂先生

光治療やレーザー治療などによるニキビ痕のケアにも定評あり。

炎症状態が進み、毛穴の中で化膿して黄色っぽく膨れ上がったニキビ。

 

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潰すのはNG!「6つの対処法」

【1】芯を押し出すと早く治ることも

「赤ニキビや黄ニキビに限らず、コメドも芯を押し出す圧出を行うことで治りが早くなることも。

コメドは2パターンあって、
毛穴が開きブツブツが目立つようなものをオープンコメド(開放面皰)と、
毛穴が閉じて白く盛り上がったものをクローズコメド(閉鎖面皰)といいます。

オープンコメドかクローズコメドかにより、若干治療法が変わってきます。
オープンコメドの場合は、毛穴が開いているのでコメドプッシャーという器具を使い、毛穴に詰まっている芯を押し出していきます。

しかし、クローズコメドの場合は毛穴が塞がっているため、針などを使用して毛穴に穴をあけ、そこから圧出を行います」(太田医師・以下「」内同)

自分で潰すのはNG

「ニキビ全般において、自分でむやみに触ったり、潰すのはNGです。菌が入ったり、ニキビ跡になって残ってしまうなど、炎症が広がってしまう恐れがあるからです。自分で針を火であぶったり、アルコール消毒すれば大丈夫じゃない?と思う人もいるようですが、絶対にダメ!おすすめできません」

 

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【2】正しい治療を行うこと

「コメドの段階で皮膚科を受診し、正しい治療を行うことで、ニキビが悪化する前に治すことが可能です。悩んでいる人はぜひ一度ご相談くださいね」

 

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【3】こじらせる前に皮膚科へ

皮膚科医

小林智子先生

医学博士。同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター研究員。豊橋の山本皮フ科ほかで診療を行う。健康と食を医学的な立場で発信するサイト『ドクターレシピ』を監修。

保険診療内で受けられる治療は、塗り薬の処方のほか、毛穴詰まりを解消する“面ぽう圧出器”などによる治療があります。
「ニキビは自己流のケアをする人が多いのですが、時間がたって痕になっていなければ保険診療でも完治でき、初診料を入れても数千円程度の費用」(小林先生)

 

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【4】生活習慣と食事を見直す

皮膚科医

高瀬聡子先生

ウォブクリニック中目黒 総院長。1995年慈恵会医科大学卒業後、翌年より慈恵会医科大学付属病院皮膚科に入局。2007年ウォブクリニック中目黒を開業。ドクターズコスメ『アンプルール』の開発・プロデュースも。

「黄ニキビのケア」は基本的に赤ニキビのケアと同じ 

ニキビ菌による炎症を鎮静するために、抗炎症作用に優れたビタミンCやグリチルグリシン配合のスキンケアがよいでしょう。炎症部位はなるべくメイクを避けるのも大切。
ニキビ跡を残さないために、肌の代謝を促す発酵食品やビタミンB群を摂取するインナーケアを取り入れて。睡眠もしっかりとりましょう。

【Point】

Check
  • 香辛料などの刺激物や、油脂、甘い物の摂取をなるべく避ける。
  • 緑黄色野菜たっぷりの味噌汁、納豆、ぬか漬け、低脂肪のヨーグルトなど、一見質素でも栄養バランスのよい食事を心がける。
  • 寝室にスマホを持ち込まないなどして、十分な睡眠をとる。

「肌の代謝を促すビタミンB群や、ビタミンCを豊富に含む食材……野菜やフルーツを積極的にとりましょう。代謝を促すという意味では、発酵食品もおすすめです」(高瀬先生・以下「」内同)

本来は十分な睡眠も大切ですが、
「忙しい女性はなかなか難しいはず。だとしたら、寝室にスマホを持ち込まないなど、できることから始めてみてください」

【5】“オイル系のアイテム”を避ける

「ニキビ菌のエサとなりやすい“オイル系のアイテム”は避けましょう。クレンジングにはミルクタイプかジェルタイプを選び、肌に摩擦を与えないようやさしく洗います。汚れやクレンジングが残らないよう流水で十分にすすぐのも大切です」

【6】肌を乾燥させる“洗いすぎ”に注意

肌を乾燥させる“洗いすぎ”も、結果的に毛穴を詰まらせてしまうもと。「洗顔後は、ニキビの炎症部位を避け、軽やかなジェルなどで保湿してあげて。ノンコメドジェニックと記された、ニキビ菌の繁殖を防ぐタイプの化粧品がおすすめです」

ニキビができやすい人にとって、洗顔時に「毛穴がザラついてきたな」と感じたら要注意。常に2~3種類のクレンジングと洗顔料を用意しておき、肌の調子に合わせて使い分けるのが理想です。

 

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皮膚科の治療法とは?

基本は塗り薬

「できてしまった赤ニキビには、ダラシンTゲルやダラシンTローション、アクアチムクリームやアクアチムローションなどの抗菌薬の塗り薬を使用します。さらに最近は、新しい抗菌薬“ゼビアックスローション”が登場し、従来の塗り薬があまり効かなかったという人に多く処方されるようになってきました」(太田医師・以下「」内同)

炎症が強い場合は…内服の抗菌薬を処方

「炎症が強い人や赤ニキビが長く続いている人は、塗り薬にプラスして内服の抗菌薬が加わります。ルリッド、ミノマイシン、ヒブラマイシンなどがよく処方されますね」

 

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『青山ヒフ科クリニック』院長、皮膚科専門医、医学博士

亀山孝一郎

北里大学医学部卒業。米国立保健衛生研究所(NIH)に招へいされ、メラニン生成の研究に従事。帰国後に発表した論文が話題となり、ビタミンC療法の第一人者と呼ばれるようになる。1999年、『青山ヒフ科クリニック』開業。2002年にオリジナル化粧品『ドクターケイ』を発表。肌トラブルから美容まで様々な悩みにトータルケアで応えている。

「皮膚科医で処方される」3種の飲み薬

【1】抗生物質

種類…レボフロキサシン、ロキシスロマイシン、ミノマイシン
効果…アクネ菌の殺菌効果
飲む期間…約2週間

「抗生物質はすごく効く人と全然効かない人がいます。薬を2週間飲んでも効かないと思ったら、抗生物質を飲むのをやめて、ピーリングなど他の手段を考えるべきでしょう」(亀山先生・以下「」内同)

2週間は様子を見て
「これはビタミン剤や漢方薬にも言えることですが、2~3日ですぐに薬の効果が出ることはありません。2週間は試してみないと、その薬が自分に合っているかどうかは分からないんです」自己判断で途中でやめたりせず、医師の指示をしっかり守りましょう。

【2】ビタミン剤

種類…ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、ハイチオール
効果…代謝促進、活性酸素消去、過剰反応を抑える
飲む期間…約2週間

【3】漢方薬

種類…桂枝茯苓丸加?苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)、清上防風湯エキス顆粒(セイジョウボウフウトウ)
効果…炎症を抑える、ホルモンバランスを整える、アクネ菌の殺菌効果
飲む期間…約2週間

「漢方薬の場合、“長く飲み続けないと効果が分からない”と思っている人が多いですが、これも2週間がひとつの目安。

2週間経っても、ニキビが改善しないようなら、いま飲んでいる薬が自分には合っていないということ。そのまま何ヶ月も飲み続けるなんて最善策ではないので、違う薬に変えるよう医師に相談してみてください」

飲み薬に副作用はある?

「ビタミンには副作用はありません。抗生物質や漢方薬には、場合によっては吐き気やめまいなどの副作用が出ることがあります」

 

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ビタミン剤も服用したほうがよい?

「クリニックでもビタミンB群やビタミンCを処方されることも多いと思います。ビタミンBの中でも、とくにビタミンB2やB6は角質や皮脂をコントロールし、皮膚をしっかりつくってくれるはたらきがあります。また、ビタミンCは、抗酸化作用や炎症を抑えてくれるはたらきがあります。

肌トラブルがあるはもちろん、日ごろから適量をしっかりとれるように心がけてくださいね」(太田医師)

 

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皮膚科で「処方される7つの塗り薬」

【1】ダラシン

アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬です。ゲルタイプとローションタイプがあり。

【2】アクアチムクリーム

アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬です。

【3】リンデロン

「ニキビ治療で処方するドクターもいるようですが、そもそもニキビの保険適用のお薬ではありません。

ステロイドのお薬なので、炎症は抑えるはたらきはありますが、皮脂分泌を促進、TLRを増強します。TLRはニキビの炎症のスイッチを押してしまう働きがあります。つまりニキビを作り、悪化させてしまうという、ニキビの悪循環が始まってしまうのです。

一時的なニキビの炎症は抑えても根本的な解決にはならないため、『青山ヒフ科クリニック』では、ニキビ治療には処方していません。アトピーや接触性皮膚炎の治療には用いることもあります」(亀山先生・以下「」内同)

【4】ゲンタシン

「抗生物質のお薬です。つまり擦り傷や切り傷、細菌性皮膚炎やおできの治療の際に用いることがあります。そのためリンデロン同様に『青山ヒフ科クリニック』ではニキビ治療には処方していません。

このゲンタシンでは、本質的なニキビ治療にはならず、あくまでも補助療法といえます」

 

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【5】べピオ

過酸化ベンゾイルを成分とする薬

【6】ディフェリン

アダパレンを成分とする薬

【7】テラマイシン

テトラサイクリン系の薬(抗生剤)

 

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ニキビ用の塗り薬を塗るタイミング

化粧水と塗り薬、どっちが先?
「病院で出される薬には、ローションタイプのものもあれば、クリームのようなものもあるでしょう。その薬のタイプによって塗る順番は変えてください。

一般的に、スキンケアは油分の少ないもの→多いものという順番で重ねますが、塗り薬もその順番が正解です。
油分が多い塗り薬なら、化粧水の後に。水分が多いローションタイプのものなら、乳液やクリームを塗る前につけてください」(亀山先生・以下「」内同)

塗り忘れた!どうしたらいい?
「青山ヒフ科クリニックで出す薬はだいたい、1日2~3回塗ることを推奨していますが、塗り忘れることで症状が極端に悪化することはありません。ですので、塗り忘れに気が付いたときに塗ればそれでOK。

朝塗るのを忘れたのに昼ごろ気づいたら、気づいたときに塗ってもう一度夜に塗るもよし、夜まで塗り忘れに気がつかなかったら、その日は夜だけのケアでもOKです」

塗り薬の上から絆創膏を貼る早くよくなるって本当?

「本当ですが、注意が必要です。

ニキビができている肌はバリア機能が落ちていることがあります。バリア機能が低下していると、少しの刺激でも過敏に反応してしまうことがありますので、刺激を感じたら絆創膏を剥がして、そっとしておきましょう。

刺激を感じないようでしたら、絆創膏で保護することで薬が患部にしっかり密着して成分の浸透を後押しします」

 

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国内未承認のニキビ薬

「繰り返してしまうニキビ、重度のニキビには、国内未承認のニキビ薬を使用するという選択肢もあります。
当院で扱っているのは、ビタミンA類似物質である“ロアキュタン”(30カプセル¥16,500)というもの。抗菌作用、抗炎症作用に優れており、非常に効果も高いのですが、使用するうえで注意点があります。

例えば、妊娠中に服用した場合、胎児の催奇形性があるため、内服については避妊などの制約が出てくるのです。

これまでさまざまな治療法を試したけれど、次の段階にいきたいという人や、このままではニキビが悪化して瘢痕になってしまうという人に提案することが多いですね」(太田医師)

 

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市販の薬で早く治したいときは…

【1】資生堂薬品 イハダ アクネキュアクリーム[第2類医薬品]

価格容量
¥800 16g
Check
  • 炎症を抑えて殺菌しつつ肌に優しい。
  • 素肌と同じ弱酸性、ノンアルコールと安心のノンステロイド治療薬。
  • ベタつかないジェルクリームタイプ。

【2】ジョンソン・エンド・ジョンソン テラ・コートリル(R)軟膏a[第2類医薬品]

価格容量
¥1,000 6g
Check
  • 膿んでいるひどいニキビに◎。
  • 抗炎症作用の“ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)”と抗生剤“オキシテトラサイクリン塩酸塩”が膿を抑える。
  • 長期使用で赤みが出ることも。
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*価格はすべて税抜きです。

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