顔の歪み、原因はあの癖…? 解消に導く【簡単マッサージ5選】

普段やりがちな行為が顔の歪みを招いてるかもしれません。また、顔のこりは老け顔やたるみの原因に。たった1~2分でできるマッサージでこりや歪みを解消しましょう。
顔の歪みを起こす主な「原因」【3つ】
- 食べる時に片側だけで噛む癖がある
- 頬づえをよくつく
- 脚をよく組む
【1】片側だけで噛む癖


美容ジャーナリスト
永富 千晴さん
「噛みやすい方だけで噛んでいると顔のゆがみの要因に。左右均等に噛むことを心掛けましょう」(永富さん)


日本大学 歯学部准教授
高津匡樹先生
「悪い生活習慣によってかみ合わせがずれると、あごがゆがんで見えることもあります。また片側ばかりでかんでいると、片側だけ筋トレをしているのと同じです。かむ方の筋肉ばかりが発達してしまい、エラが張って見えることがあります」(高津先生)
【2】表情癖や頬づえ
「長年の表情グセで表情筋のバランスが左右で異なったり、 頬づえなど、顔のゆがみを助長する何気ない習慣も原因 です」(片桐先生)


日本大学 歯学部准教授
高津匡樹先生
「頬づえは、ある一定方向に力をかけ続けるので顎関節や筋肉に大きな負担をかけます。寝そべって本を読むのもあごを前に突き出した状態になり、あごや首の筋肉の緊張につながるので気をつけましょう」(高津先生)
【3】脚を組むなどで起こる体の歪み
「以前は私も脚を組んでいたけれど、顔のゆがみは体のゆがみと整骨院で聞いてから我慢するように。今では、脚を組んだ瞬間に骨格がくずれるような違和感を覚えるので、私生活では自然と脚を組まなくなりました」(有村さん)
顔の歪みを回避する毎日の習慣【4つ】
- 食事中は正しい噛み方をする
- 仕事中は正しい姿勢を意識する
- 食いしばらないように注意する
- 内転筋を鍛えて脚を組まないようにする
【1】食事中の正しい噛み方
(1)きちんと座って姿勢を正す
「姿勢が悪いと食事が飲み込みにくくなり、水分で流し込みたくなるので、姿勢を正しくしましょう」(宝田先生)
(2)目安は一口30秒、1回1秒
4回程噛むと次の食材を口に入れる傾向にあるので、一口30回を目指して。「一回に1秒かけるのが理想です」(宝田先生)
(3)左右均等に噛んでいく
【2】仕事中も良い姿勢を意識して


日本大学 歯学部准教授
高津匡樹先生
パソコン作業をしているときはつい猫背になりがちですが、猫背もあごこりの原因に。
「猫背の姿勢で作業をすると、あごが前に突き出た状態になります。するとあごや首の筋肉が変に緊張したり、かみ合わせが変わったりして、顎関節やあご周りの筋肉に負担がかかります。できるだけ良い姿勢をキープするようにしましょう」(高津先生)
【3】食いしばりも注意!力を抜くように
仕事で細かな作業に集中しているときや家事を黙々とこしているときは、歯をグッと食いしばりやすいので要注意。
「食いしばってしまうことがあるのは仕方ないのですが、TCHのように軽い接触でも長時間続くと負担になります。仕事や家事を一生懸命にこなしているときこそ、時々、意識して力を抜くようにしましょう」(高津先生)
【4】脚を組みやすい人は内転筋を鍛えて


Dr. KAKUKO スポーツクリニック 院長
中村格子先生
- 脚を組んで座り、左右の脚の内側に力を入れて10秒キープ。
- 脚を組み替えて同様に行う。気づいたときにこまめに行うと効果的。
「内転筋が鍛えられると、脚を組まなくても脚を閉じて座れるようになります」
顔の歪みを解消する「マッサージ」【5つ】
【1】あごこりをほぐすケア


日本大学 歯学部准教授
高津匡樹先生
【閉口訓練・ストレッチ】上下の歯の間を指で広げる
- 親指を上の前歯に、人差し指を下の前歯に当てる。
- 両指に少しずつ力を入れて、上下の歯の間を広げていく。
- 10秒を1セットとして、1日に2~3セット行う。
「強い痛みを感じない程度に、無理のない範囲で行いましょう」(高津先生・以下「」内同)
【筋肉をほぐす1】側頭筋から咬筋を手でなでてほぐす
- 側頭部から咬筋に向かって、指でなでるようにマッサージ。
- 10回を1セットとして、1日2~3セット行う。
「あご周りの筋肉をほぐすのが大切。首や肩のストレッチを組み合わせて行うとさらに効果的です」
【筋肉をほぐす2】両頬を膨らませて筋肉をストレッチ
- 口を軽く閉じ、上下の歯の間を少し開けた状態で、両頬を膨らませる。
- そこから上、下、左、右と順番に頬を膨らませる。
- 各5秒かけて行う。
「空気で口をすすぐイメージで行いましょう」
【2】1分でできる「おでこ上げ」


美容整体師
山本知子さん
(1)おでこを手のひらで押しつけながら挟む
こめかみから顔の中心に向かって5cm程内側の、眉山の上辺り(★部分)を手のひら(下の部分)で眉間を挟むように押す。
(2)力を入れたまま、上に向かって持ち上げる
(1)の状態で力を入れたまま、上にグーッと持ち上げる。おでこのこりをほぐすようなイメージで、2~3回呼吸をしながら行って。
※首を痛める可能性があるため、必ず寝た姿勢で行ってください。
【3】「村木式顔整筋」メソッド、指で圧をかけながら行うマッサージ


アンチエイジングデザイナー
村木宏衣さん
\What’s 「村木式整筋」メソッド/
たるみやシワといった老化現象の改善に極めて重要な、「筋肉の柔軟性UP」「骨格の歪み補正」「リンパの老廃物を流す」3つのアプローチを、“狙った部分へ圧をかけるだけ”でかなえるオリジナルメソッド。
親指で圧をかける
(1)頬骨と頭をぐっと掴む
・親指を頬骨の下にセットしたら、皮膚をくいっと持ち上げ、残りの指で頭を掴む。
・こうすることで、少ない力でも圧がかかり、筋肉の深部を捕らえたアプローチができる。
Point
親指を点の位置に密着させたら、皮膚をくいっと持ち上げる。親指をセットしてから頭を支えて。(2)圧をかけながら「あ」「ぐ」と口を動かす
・親指で圧をかけたまま、「あ」と「ぐ」の口を交互に6回繰り返す。
・親指の位置をずらしながら耳横のくぼみに向けて4か所行うと、筋肉の緊張がほぐれ、あごの動きもスムースになるはず。
\あ/
\ぐ/
【4】「村木式顔整筋」メソッド、時短リフトアップマッサージ
■重たい幸薄まぶたをもち上げる、おでこアプローチ
拳の面で圧をかける
(1)机にひじをつき、頭を拳に委ねる
・拳の面を、眉上にぴたりと添わせるようにセット。
・机にひじをつき体重をかけると、おでこに理想的な圧がかかる。
・圧のかけ具合をつかんだら、ひじをつかない状態で行ってもOK。
(2)おでこを片側9か所に分けて、順にぐるぐるとほぐす
・拳をおでこにセットしたら、皮膚をこすらずにくいっと持ち上げる。
・その状態から、拳で小さく円を描くと、筋肉のより深い部分へのアプローチが可能に。老廃物がたまりやすい髪の生え際まで行うのがポイント。
Point
拳をおでこに密着させたら、皮膚をくいっと持ち上げる。\横から見ると…/
\ぐるぐる/
鍵指の側面で圧をかける
(3)眉と目周りの筋肉も緩めてぱちっと開く目に
・眉頭側に、第1~第2関節の面を横に添わせる。
・そこから皮膚をくいっと持ち上げた状態で、首を縦と横に振る。
・これを、ガイドに沿って片側4か所ずつ5セット行う。
■頬を刺激して、口角をキュッと上向きに!
人さし指の側面で圧をかける
指を左右へ小刻みに揺らしてほぐす
・人差し指、第1関節の側面を法令線上にセット。
・皮膚を押しながらくいっと持ち上げ、その状態から指を左右へ小刻みに揺らす。
・同様の動きを、位置を少しずつずらしながら、両頬の各16か所に行う。
Point
指を頬に密着させたら、皮膚をくいっと持ち上げる。
【5】大人気ボディワーカーが教える簡単小顔体操
(1)胸鎖乳突筋をほぐす(2分)
胸鎖乳突筋がこるとリンパ液の流れが悪くなり、老廃物がたまって顔がむくむ原因に。
・顔を軽く横に向けて筋を出し、耳下から鎖骨に向かって指で少しずつつまんでもみほぐす。
・これを3~5回、逆側も同様に行う。
胸鎖乳突筋はここ!
耳の下から鎖骨にかけての筋肉で、頭を支え、首を回したり曲げたりする役割がある。ここがスッキリしていると首が長く見え、相対的に顔が小さく見える場合もある。
(2)頬をプッシュする(30秒)
顔が横に広がるのを防いでフェースラインを整えるため、頬に圧をかける。
・頬骨のいちばん高い部分に手のひらを置き、目頭に向けて軽く押し上げる。
・頬の対角線上の後頭部に、逆の手を置いて支えるとやりやすい。左右各15秒ずつ行う。
\NG!/
力強く押しすぎない! 顔が変わる程強く押すと、組織を傷めたり顔が赤くなってしまうことも。あくまでも軽く。