睡眠不足だと太りやすくなるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「睡眠」について。睡眠不足だと太りやすくなるってホント? Emma Sleep Japan カントリーマネージャーの小原さんにお話を伺いました。
Q:睡眠不足だと太りやすくなるってホント?
6割の人が睡眠に何らかの問題を抱えているという日本人。睡眠不足と感じている人も多いようですが、なんと睡眠不足だと太りやすくなるというウワサが…。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を小原さんに聞いてみました。
A:ホント
「起きている時間が長いと、食欲が増したり、高カロリーの食事をしがちになると言われています」(小原拓郎さん・以下「」内同)
なぜ睡眠不足で太りやすくなる?
「睡眠不足になると疲労感などから、日中の運動量が低下する人が多いです。そうすると、おのずと消費カロリーが減少します。同じように食べているだけなのに、消費カロリーとのバランスでカロリーオーバーになることも。
また、睡眠時間が不規則になれば、食事を摂るタイミングもまちまちになります。回数が食べられないから、1回でがっつり食べておこう、なんてことも起こりやすくなりますし、ストレスで食べすぎてしまうといったこともあるでしょう。これらも、もともとの原因をたどれば睡眠不足と言えそうです。
もうひとつ、特出すべきは、起きている時間が長いと、食欲を高めるホルモンの“グレリン”が増大し、食欲を抑えるホルモンである“レプチン”が減少するということです。つまり、睡眠時間が短いと、自分でも気が付かないうちに食事量が増えたり、高カロリーの食事を選んで摂取してしまい、太りやすい食生活になってしまいます」
- 日中の運動量の低下で摂取カロリーを消費できない
- 眠気、疲労などのストレスから過食になる
- 食欲を高めるホルモンが増加する
- 食欲を抑制するホルモンが減少する
睡眠不足は生活習慣病のリスクが増える?
「慢性的な睡眠不足になると、糖尿病や心筋梗塞のリスクも上がるということがわかっています。
糖尿病は食生活の乱れによる肥満も要因と言われています。また、注意力や集中力が低下することで仕事でのミスが増えたりすると、ネガティブ思考になり、うつ病につながる可能性もあります。たかが睡眠不足と思われがちですが、睡眠はさまざまな体の原因につながりうるのです」
- 肥満
- 糖尿病
- 心筋梗塞
- うつ病
胃腸を休めることも快眠のポイント
「食事が遅くなったり、夜遅くまで起きていて、寝る直前まで何かを食べたりすることも寝不足の原因になります。食べ物が胃腸に残った状態で寝ると、睡眠中も消化活動をしなければいけない状態になり、体がしっかりと休めません。睡眠時間を十分取っていると思っていても、質が低下している恐れがあるので、結果的に睡眠不足になってしまいます」
文/土屋美緒
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2020年Emma Sleep Japan合同会社(エマ・スリープ)へ入社。日本進出プロジェクトを推進、2020年12月より自社D2Cサイトを立ち上げ。ドイツ発のスリープテック企業として本社の睡眠研究をもとに日本の睡眠改善に取り組んでいる。スリープテック・ブランドの専門家としてマットレスや睡眠の知見を発信。
■Emma Sleep Japan