健康・ヘルスケア
2021.6.29
「股間がかゆい…」原因はカビの一種“カンジダ菌”かも!?|予防法などを女医が解説
温度や湿度が高いと繁殖しやすい菌。今回は人体に悪さをするカビのひとつ、カンジダ菌について専門家の関東裕美先生が解説してくれました!
ムレやすい股間に異常繁殖。かゆみを伴うカンジダ症に!【カンジダ菌】
カンジダ菌も温かくて湿った環境が大好き!
「カンジダ菌は、皮膚や腟内、腸管、舌などに常に生息していて、通常は害を及ぼしません。ところが高温多湿の環境下の皮膚や粘膜では異常繁殖することがあります。かゆみや発疹などの症状が出やすいのは股間や鼠蹊部。合成繊維など汗を吸わない素材でぴったりしたスタイルの下着は要注意です」
汗ばむ季節になると、女性は締め付ける下着や生理ナプキンなどで股間が高温多湿になりやすい。その影響でカンジダ菌が異常に増殖すると、皮膚にかゆみや痛みが発生。
予防するには…
締め付けがなく、通気性の良い下着をセレクト!
「大切なのは、不衛生な湿潤環境を作らないこと。綿など、汗をしっかり吸収し、通気性に優れた素材の下着を選びましょう。ボクサーショーツなど、鼠蹊部を締め付けないデザインがおすすめです。生理時はナプキンの取り替えをこまめに行って!」
『美的』2021年7月号掲載
イラスト/白ふくろう舎 構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
かんとうひろみ/東邦大学医学部卒。米国シンシナティ大学皮膚科学教室、東邦大学医学部皮膚科准教授などを経て、2012年から現職。専門は接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎など。