健康・ヘルスケア
2021.5.18
残尿感が気になる…出し切るコツは? 対策法はあるの?|膀胱の鍛え方を女性泌尿器科専門医が解説
トイレに行った後の残尿感に悩む人も少なくないはず。対処法について、女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお話を伺いました。
いつもトイレが近い上、尿が残っている感じ。対策はありますか?
A.行きたくなっても我慢する「膀胱訓練法」で、ためて出し切れる膀胱に
“うそ”の尿意に騙されないよう、自分を客観視!
尿意を感じても、すぐにはトイレに行かず、少し我慢する。最初は5分程度から始め、無理なく我慢できるようになったら、次は10分、15分と延ばしていき、2~3か月かけて、膀胱にためられる尿量を増やす。
「正常な尿の頻度は、1日に4~8回。それより多ければ、尿意を感じても我慢する訓練をしましょう。膀胱は弾力性のある筋肉で作られていて、本来なら尿意を感じても1時間くらいは我慢できます。“少し前に行ったばかりだから、まだたまっていない”と、自分を客観視して尿意をコントロール。実際、5~6分我慢してみると、行きたくなくなることが多いです。
尿が残っている感覚も、実は尿のため方が足りないことで起こります。本来300ccたまるのに、100〜150ccで出していたり。また、尿を腹圧で勢い良く出すと、逆に出し切れません。便座に座って慌てずに、ゆっくりとカーブを描くような出し方に。いっぱいためて、全身リラックスして、ゆっくりと、これが出し切るコツです」(関口先生)
『美的』2021年5月号掲載
イラスト/チブカマミ 構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
せきぐちゆき/医学博士。女性医療クリニックLUNAグループ理事長。骨盤底の血管・骨・筋肉の総合的な維持とヘルスアップを提唱。