健康・ヘルスケア
2021.4.29

眼精疲労用の目薬は使いすぎると余計に目が疲れるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「目」について。目薬のさしすぎは目を疲れさせるってホント? 吉祥寺森岡眼科の院長、森岡清史先生にお話を伺いました。

Q:眼精疲労用の目薬は使いすぎると余計に目が疲れるってホント?

疲れ目に、専用目薬をさしているのに改善される気がしない。なんなら余計疲れる気がする…なんて声を聞きますが、眼精疲労用の目薬は使い過ぎると余計に目が疲れるってホント? さっそく、この疑問を森岡先生に聞いてみました!

A:ウソ

「眼精疲労用の目薬というのは一般的にはビタミンB12の目薬になりますが、ビタミン剤は使い過ぎても悪さをしたり、悪化することはないと思います」(森岡清史先生・以下「」内同)

いっぱい点眼しても効果は上がらない

「眼精疲労の治療というのはビタミンB12の目薬の点眼と、よく目を休ませなさい、というのが一般的です。ビタミンB12の目薬というのは末梢神経の修復作用などによって、眼精疲労を改善させるものです。点眼し過ぎて悪くなることもないと思いますが、逆に1日何度も点眼したからと言って、その分、改善効果が上がるとも思いません。適切な使用量を守って、使うのがベストでしょう」

ビタミンB12が配合されているものを選ぶ

「市販薬では疲れ目に効くという商品でも、主成分はさまざまで、ビタミンB12が配合されていないものもあります。眼科で処方されるものの多くは、ビタミンB12の点眼薬になるので、疲れ目が気になる場合は眼科を受診して処方してもらうか、市販薬でもビタミンB12が配合されているものを選ぶのが良いでしょう。ビタミンB12の目薬は赤い薬液が目印です」

Point

眼精疲労にはビタミンB12配合の赤い薬液の目薬を選ぶ

原因に合わせた治療をするのが大事

「眼精疲労の程度もさまざまあるので、原因となっているものを見極めて、ケアすることが大事です。私のクリニックではストレスや涙のチェック、どういう症状が強いのか、など多角的に診て、悪いところを把握してから眼精疲労にアプローチしていきます。症状によって、酸素カプセルを勧めたり、内服薬を処方したり、サプリメントを勧めたりと、個人に合わせた治療を行っています。眼精疲労の原因はストレスやメガネやコンタクトレンズなどの矯正不良、ドライアイや緑内障などの目の病気、いくつかの症状が重なって起こることもあります。長年、眼精疲労で悩んでいるという人は、眼科で1度詳しく調べてもらうと良いと思います」

吉祥寺森岡眼科院長

森岡清史先生

 

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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