健康・ヘルスケア
2021.4.23

生理の1週間遅れは許容範囲内って本当? 真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。第3回目は生理不順について。まれに生理が遅れてくることがあります。1週間程度なら許容範囲というのは本当なのでしょうか? イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に直撃。

Q:生理の1週間遅れは許容範囲内って本当??

気づいたら生理が1週間遅れている、なんてことはありませんか? よく耳にする生理不順というのは、どの程度の遅れを指すのでしょうか? 1週間ならまだ許容範囲? なかなか自分では判断できない生理不順について。イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に聞いてみました! 果たして石原先生のお答えは……?

A:本当です!

「1週間の遅れでしたら許容範囲です。体はとてもデリケート。ですので、例えば試験勉強やハードな仕事が続いたり、ダイエットをしているなど、ちょっとした日常生活の変化によって生理が遅れることはよくあります。反対に1週間ほど早くくることもあるでしょう。いずれにしても、1年に数回でしたらあまり心配することはありません」(石原新菜先生・以下「」内同)

生理不順の判断は?

「生理が始まった直後の10代でしたら、まだまだ生理不順の人のほうが多いと思います。ですが、20代以上の方で数ヶ月から半年以上こないようでしたら婦人科を受診しても良いでしょう。不順なまま放っておくと、いざ妊娠を望んだ時に妊娠しにくいといったこともありえます。また、40代後半からは更年期が始まります。そのために不順になりやすいという傾向はあるのですが、婦人科系の病気の疑いも。”更年期だから”と思わず、一度は婦人科を受診することをおすすめします」

血の塊も不順の一種ですか?

「血の塊が出るのは不順ではなく“過多月経”ですね。経血は、子宮内膜がはがれ落ちたときに血管が断裂して起こるもの。経血には子宮内膜の組織が含まれていますが、ほとんどはサラサラの液状で塊にはなりません。ただ、月経量が多いとそのまま血の塊として出てくることも。塊は小さかったり、たまに起こる程度なら過度な心配はいりませんが、レバー状の大きな血の塊がたくさん出るようなら婦人科の診察を受けましょう。子宮筋腫、子宮腺筋症といった婦人科系の病気や女性ホルモンの分泌異常、甲状腺機能異常といった病気が疑われることもあります」

内科医・石原新菜先生

文/野邑みえ(all the way)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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