健康・ヘルスケア
2021.3.31

筋トレは毎日しても意味がないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“運動”と“老化”の関係について。筋トレは毎日しても意味がないって…ウソ? ホント? 立命館大学 スポーツ健康科学部 藤田聡教授にお答えいただきます。

Q:筋トレは毎日しても意味がないってホント?

毎日コツコツと筋トレを続けていても、実は意味がないというウワサを耳にしたことがある人も多いのでは? さっそく、この疑問を藤田教授にぶつけてみました! 果たして答えは…?

A:ホント

「筋トレを1回して、脳へ筋肉をつくるという指令が入ると、アミノ酸を筋肉に取り込み、新しく筋肉を大きくするという生理的作用が2日間続きます。つまり、月曜日に運動をすれば、その効果は水曜日まで続くということ。わざわざ火曜日に筋トレをする必要がなく、連続したトレーニングはかえって非効率になってしまうのです。本気で筋肉をつくりたい、効率的にやりたければ、月・水・金と間を空けて行うことで、筋肉の合成が高い基準をキープできますよ。

一方で、筋トレを毎日してもOKなのが、同じ部位をトレーニングしないときです。月曜日は上半身、火曜日は下半身といった場合に、部位ごとに分けているときは、毎日筋トレをすること自体は問題ありません」(藤田教授以下「」内同)

  • 1回の筋トレで、効果は2日間続く
  • 効率よく筋肉をつくりたいときは、月・水・金など、間を空けて筋トレをするのがベスト
  • 同じ部位をトレーニングしない場合は、毎日筋トレをしてもOK

ただ筋トレをするだけでは、ムキムキになる?

「男性は努力次第では、ムキムキになりますが、女性は基本的に性ホルモンの影響があるのでムキムキにはなりません。女性がボディービルダーのようなムキムキの体になるには、相当脂肪をカットして、体脂肪を10%台にもっていかないと難しいでしょう。筋肉を大きくするためのトレーニングというのは、重~いダンベルをやっとの思いで数回あげるような、高重量を低回数行うというものです。ところが、自分の体重を負荷にした“自重トレーニング″では、それほどの負荷にはならないため、筋肉はそこまで大きくなりません」

女性が筋肉をつけることのメリット

「モデルさんやチアの人たちは、本気でトレーニングをしている人が多いです。筋肉がないと脂肪が垂れるように落ちてしまい、体のラインがきれいに見えません。筋肉がつくことで、皮下脂肪が引っ張られて体のラインがきれいに見える、脂肪が減ったように見えるという人のほうが多いように感じます。

筋トレは美しいボディバランスだけでなく、基礎代謝のアップ、冷えやむくみの改善など、嬉しい効果がたくさん! これをやったら筋肉が大きくなる、ムキムキになるというように考える必要は全くなく、筋肉がつくだけ体のラインはきれいに見えると、ポジティブに考えてみて」

美しく、しなやかな筋肉をつけるための筋トレメニュー

ニートゥチェスト

  1. 床に座り、脚をまっすぐ前に伸ばす
  2. お尻の後ろに手をつく
  3. 上半身をやや後ろに倒し、両脚をそろえて、床から浮かせる
  4. 両脚を浮かせたまま、脚を胸に近づけるようにゆっくり曲げる
  5. 脚をゆっくりまっすぐに伸ばす
  6. 床に付けずにに4を行う
  7. 5と4を繰り返す

「運動時は、“息こらえ”(息を止めて運動すること)を避けてもらえれば、特にすったり吐いたりするタイミングは気にしなくて大丈夫。ニートゥチェストは、腹筋の表層から深部まで一度に鍛えることができ、ポッコリお腹解消にも効果的です。ぜひ試してみてくださいね」

立命館大学 スポーツ健康学部 教授

藤田 聡 先生

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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