エアコンの会社が本気で訴える「ほとんどのエアコンでは換気ができない」…からこそ正しい換気を今、知って!
密閉空間を避けるために換気を心がけていますよね。しかし、ただ窓を開けている、エアコンの換気機能を使用している…ではありませんか?なんと、それでは換気が十分出来ていないのです!エアコンなどを手掛ける会社・ダイキンが「上手な換気の方法」をサイトで公開すると、SNSで話題に。その方法をご紹介します!
専門家が指南!「ほとんどのエアコンで換気ができない」
エアコンから出ている空気は、家の外から取り入れたものだと思って、エアコンを運転すれば換気ができると誤解していませんか?
エアコンは、「部屋の中の空気を吸い込んで」、その空気を冷たくしたり温かくしたりした後に「部屋の中に戻す」ことで、快適な環境をつくるものです。部屋の中の空気と外の空気を入れ換えてはいません。そのため、ほとんどのエアコンでは換気ができません。エアコン以外のやり方で、換気をする必要があります。
換気の効果的な方法はこの3つ。
1)24時間換気システムを使った換気
2)窓開け換気
3)台所の換気扇を活用した換気
その方法を詳しく説明していきましょう。
1)24時間換気システムをきちんと「正しく」使う
2003年7月より後の建物であれば、換気をする仕組み(換気口・24時間換気システム)がついています。普段から意識されにくいため、換気口がふさがれていたり、節電意識から24時間換気システムのスイッチをオフにしているケースがあります。24時間換気システムをきちんと「正しく」使うことが基本です。
(左)換気口 (右)24時間換気システムのスイッチ
2)窓を開けて、空気の通り道を作る
窓を開けて換気するときの時間と回数は、1時間に5〜10分程度が推奨されています。できるだけ、回数を多く換気をすると効果的です。1か所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的な換気ができます。窓から風が入る場合は、窓を開けましょう。2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的です。
<良い例>対角線上にある窓を開けると効率的
<悪い例>近くの窓を開けると狭い範囲で空気が循環して非効率的
他にもこんな場合の換気方法は…
●風が入りにくい場合
窓の開け方を工夫し、小さく入れて、大きく出す。
●窓が1つしかない場合
部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置する
●窓がない部屋の場合
部屋のドアを開けて、扇風機などを置いて部屋の外に空気が流れるようにする
3)台所の換気扇を活用する
台所の換気扇は住宅の換気扇の中でも排気量が特に⼤きく、効果的に換気できます。台所に近い窓を開けると部屋全体の空気が換気されにくいので、台所からできるだけ離れた窓を開けるようにしましょう。
今日から実践!一般的な間取りのマンションでの換気方法
●家全体を換気したい時
バルコニーに接する窓と玄関側のどちらかの窓を開け、途中の扉を開けると良い
●リビングのみ換気したい場合
バルコニーに面する窓を、左右で2か所開ける。
※バルコニーの窓で換気する場合、1か所を開けても風の出入りが起こらないので、両端を開けて風が流れるようにする。それでも風が流れない場合は、台所の換気扇(レンジフード)を運転する。ベランダ窓はレンジフードから離れた窓を⼀部開ける。
左右2か所(両端)開ける
台所の換気扇と台所から離れた窓を⼀部開ける
いかがでしたらでしょうか?意外と知らなかった換気方法。正しい換気方法を知って、気持ちよくお過ごしください!
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