健康・ヘルスケア
2020.3.30

眠る前にスマホをいじると睡眠の質が下がるって本当?【美容の常識ウソ?ホント?】

A:本当です!

「人の体は、光を浴びると覚醒し、暗い夜になると眠くなる、という睡眠のリズムがあります。夜は体温や血圧、脈拍数を低下させるメラトニンというホルモンの分泌が多くなります。これは睡眠に大きく関与します。しかし、夜でも強い光を浴びると、分泌量が減ってしまいます。

寝る直前まで部屋を明るくし、スマートフォンを触っていると、明るい光によって脳が“今は昼間だ”と錯覚してしまい、メラトニンの分泌量が抑制されます。それによって脳が覚醒し、眠りが浅くなるなど、良質な睡眠の妨げになることは大いに考えられます」(石川泰弘氏・以下「」内同)

ブルーライトが良質な眠りを妨げる

「スマートフォンのLEDディスプレイやLED照明には、ブルーライトが多く含まれています。ブルーらうとは部屋の照明とは違い、可視光線の中でも強いエネルギーを放つ光です。そのため、睡眠に与える影響が大きいのです。特に、就寝前2時間前以降にブルーライトの光を浴びると寝つきが悪くなったり、不眠症の原因にもなりやすい。そのため、スマホ利用は控えたほうが良いと言われています」

手軽にできるブルーライト対策とは?

そうは言っても、眠る数時間前からスマホを触らないのは何かと不便。脳や身体を休め、睡眠の質を向上させるために手軽にできるブルーライト対策はないのでしょうか?

「まずできる対策としては、画面の明るさを暗めに設定することです。さらに、スマートフォンなどの”ブルーライト軽減機能”を使ってみてはいかがでしょう。iPhoneであれば“Night Shift(ナイトシフト)”という液晶画面の色味の“青を減らし、赤を増やす”機能で、スマホから出るブルーライトの量を少なくすることができます。そうすれば、目や睡眠への影響を多少なりとも軽減できるでしょう。また、液晶画面の保護シートを、ブルーライトカット機能が搭載された製品にするというのも思います。

また、ブルーライトによる眠りの妨げ以外にも、動画やサイト閲覧によって脳が興奮状態にあると、なかなか寝つけなかったりもします。眠る前には、ご自身にとって刺激の強いページの閲覧も控えたほうがいいでしょう」

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大塚製薬株式会社
石川泰弘

ニュートラシューティカルズ事業部 ソーシャルヘルス・リレーション部ディレクター。
睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、順天堂大学博士課程後期終了(博士:スポーツ健康科学)。様々なメディアへの露出や睡眠や入浴による健康・美容の講演を行うなどマルチに活動している。

大塚製薬
賢者の快眠

文/野邑みえ(all the way)

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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