油抜きダイエットはリスク大ってウソ?ホント?医師に直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“食”について。油抜きダイエットはリスク大って…ウソ? ホント? さとうヘルスクリニック院長・佐藤佳子さんにお答えいただきます。
Q:油抜きダイエットは、体に悪いってホント?
ダイエットの天敵!ともいわれている油。揚げ物を避けたりといった油抜きダイエットをしている女子も多いですよね。しかし、極端に油を抜くダイエット法は体によくないという話も耳にします。油抜きダイエットはいいの?悪いの?
さっそく、この疑問を左藤先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?
A:本当
「体を100とすると、大体60が水です。体の固形部分を作っている、残りの40が半々でタンパク質と油なのです。
そして油というのは、細胞膜……つまり細胞の中から外に老廃物を出す、外から栄養素を細胞の中に取り入れるというときに、“膜がどれだけ質がよいか”で決まってくるのです。また、女性ホルモンも油から作られています。油抜きダイエットをすると、細胞が維持できず、肌や髪、爪までもカスカス、ガサガサの体になってしまうのです」(左藤先生・以下「」内同)
ダイエット中なら飽和脂肪酸をカット
「カロリーを控えたいというダイエット中もこれだけは摂ってほしい!という油が存在します。
油には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つがあります。
飽和脂肪酸とは、常温で固体のものが多く、肉の脂身やバター、乳製品などに含まれる動物性脂肪のこと。これらはカロリーが高いのでダイエットということなら、摂取量を少なくしてもOKです。
一方で、不飽和脂肪酸は常温で液状のもの。血中の中性脂肪やコレステロールの調節など、色んな体の材料となります。この油はダイエット中でも必要量をしっかり摂って」
摂るべき油はオメガ9・オメガ6・オメガ3
「理想的な油の摂り方は、7:3の割合で、オメガ9とそれ以外で摂ること。オメガ9というのは、オレイン酸等の脂肪酸で、オリーブオイルに多く含まれています。
それ以外というのは、コーン油や大豆油等の植物オイルに含まれるオメガ6と、魚油やエゴマ油、亜麻仁油等に含まれるオメガ3の必須脂肪酸です。これは体内でつくることができないので、外から摂取しなければいけません。残りの3割のうち、オメガ6とオメガ3を4:1の割合で摂るとよいですよ」
完全予約制で濃厚な個人の健康コンサルタントを行いつつ、予防医学、生活習慣病、アンチエイジングなどの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)などアマゾンランキング上位の著者多数。
文/木土さや
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