歯科医に聞いた「歯科医vs自宅ホワイトニング」メリット&デメリット
丁寧に歯磨きをしているのに「年を重ねて、歯が黄ばんできた……」と悩む女性もいるでしょう。
なぜ加齢とともに歯が黄ばんでしまうのでしょうか。また、白くするためには、歯科医院で行う“オフィスホワイトニング”と、自宅で行う“ホームホワイトニング”がありますが、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
医療法人社団『福寿会』理事長の鷲見隆仁歯科医師に伺いました。
加齢による歯の黄ばみの原因とは
加齢によって歯が黄ばむメカニズムを、鷲見医師はこう説明します。
「歯は、乳白色の“エナメル質”という硬い組織に覆われています。その下に、黄みがかった“象牙質”という部分があります。エナメル質は半透明なので、象牙質が透けて見えています。
象牙質は、その下にある神経組織“歯髄”を守るため、加齢とともに厚みを増していきます。一方でエナメル質は年齢を重ねるごとに磨り減って薄くなります。すると、象牙質の色が次第に目立つようになって、黄ばんで見えるようになるのです」(鷲見隆仁歯科医師・以下「」同)
歯磨きの仕方が間違っているから黄ばんでくる、というわけではないようです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いって?
笑顔に自信を持つためにも、加齢に負けず白い歯をキープしたいもの。
市販のホワイトニング効果がある歯磨き粉で毎日ケアするだけでは、歯の表面の着色汚れしか防ぐことができません。内側から白くするには、“ホワイトニング”をする必要があります。
では歯科医院で行う“オフィスホワイトニング”と、自宅で行う“ホームホワイトニング”は、どう違うのでしょうか。
「オフィスホワイトニングは、歯に薬剤を塗布したあとライトを照射して白くする方法です。即日で効果が実感でき、芸能人のような“真っ白な歯”も目指せますが、施術に痛みが伴うことも。
一方のホームホワイトニングは、薬剤を入れたマウスピースを自宅ではめて、数週間かけて白くしていきます。痛みは少ないものの、手間と時間がかかります」
費用は医院によって異なりますが、オフィスホワイトニングのほうがお高めだそう。
すぐに効果を実感したい人や、歯を“真っ白”にしたい人はオフィスホワイトニング、時間がかかってもいい人や、歯を“自然な白さ”にしたい人はホームホワイトニングがいいかもしれませんね。
「歯の黄ばみが気になりつつも、放置してしまっている……」という人は、一度自分に合ったホワイトニング方法を歯医者で相談してみてはいかがでしょうか。
【取材協力】
鷲見隆仁(すみ たかひと)・・・医療法人社団福寿会『鷲見医院』理事長。歯科医師。
初出:美レンジャー ライター:並木まき
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