「睡眠障害」からスピード脱出!快眠に導く3か条|美的GRAND
背中や肩のこり、首のシワ…すべて眠りに関係しているってご存じでしたか?快眠に導く3か条を教えてもらいました。
美や健康の大敵
「睡眠障害」からのスピード脱出術
睡眠の質が悪いと、体や心の健康はもちろん、美容にも悪影響!
「睡眠は、日中に受けたダメージの修復や疲労の回復、免疫強化、自律神経や体内リズムの調整など、心身を健康に保つ大切な役割を担っています。これらは主に、成長ホルモンやメラトニンなど、睡眠中に分泌されるホルモンの働きによるもの。そのため、ぐっすり眠れない『睡眠障害』の慢性化は、疲れ、イライラ、うつ、便秘、パフォーマンスの低下など、心や体にさまざまな不調をもたらします。また、心や体の健康の延長上にある美容面でも、くまやシミなど肌トラブルが増えたり、太ってきたり…と悪影響。スキンケアやダイエットも、良質な睡眠をとれていてこそ効果を期待できます」(睡眠コンサルタント・友野なおさん)
睡眠を防げる要素
Point
・ストレス・外気温・湿度(寒暖差)
・花粉などのアレルギー
・基礎疾患やケガ
・妊娠・子育て
・過去の不眠体験
・翌朝早い …etc.
「コロナ禍で睡眠障害を訴える人が増えました。ストレスやプレッシャーは睡眠の大敵。生活リズムの乱れ、外気温の寒暖差なども、自律神経のバランスを乱し、睡眠を妨げます。また、痛みやかゆみなど身体的な刺激も一因に」
『美的GRAND』読者の約97%が睡眠に悩んでいる!
Q1. あなたは睡眠に関して悩みがありますか?
日本人の5人にひとりが不眠症といわれます(厚生労働省 2007)が、『美的GRAND』読者はなんと96.7%も! グラン世代の生活環境は睡眠を妨げる要因だらけ!?
Q2. それはどんな悩みですか?
(’22年10月・n=61)
「睡眠障害」のサインがズラリ。本来は脳や体をしっかり休め、疲れをリセットするはずの睡眠がその役割を果たせていない証拠。
あなたの睡眠をチェック!できない項目は、改善が必要です!
- ベッドに入ると10分程度で眠りに落ちる
- 朝食を食べている
- 朝までとぎれることなく眠れる
- 朝に排便がある
- 午前中に眠くならない
- 朝スッキリ起きられる
- 日中過度な眠気に襲われない
- 休日の起床時間も平日と2時間以上差がない
- 心身ともに健康だと感じる
- 過度な体重の増加はない
「すべてにチェックがつけば、睡眠状態は良好です。朝食をおいしく食べられなかったり、便秘になるのは、実はぐっすり眠れていないことが一因。何かしら不調を感じていたら、まず睡眠改善を!」(友野なおさん・以下同)
快眠に導く“整え”3か条
\睡眠障害で…疲れ、イライラ、便秘、肌あれ、うつ、太る、パフォーマンスの低下/
1. 心と体を整える
「過度なストレスや緊張を抱えていると、どんなに豪華なベッドでも深い眠りは得られません。心身のリラックス、ストレス解消は、良質な睡眠を得るためのキーワード。心や体のこりはしっかりほぐしてからベッドに入りましょう」
2. 生活リズムを整える
「夜遅くまで仕事をしたり、スマホをいじったり…昼と夜の区別がつかない生活を続けていると、自律神経のバランスが乱れてぐっすり眠れなくなります。朝は決まった時間に起き、昼に活動、夜はリラックスといったメリハリのある生活リズムを取り戻しましょう」
3. 睡眠五感を整える
「眠りの質には、視覚、聴覚、温熱感覚、触覚、嗅覚といった5つの感覚が深く関わっています。この“睡眠五感”がより適正になるように寝室の環境を整えることで、入眠しやすさがぐんとUP! 自律神経のバランスも安定します」
『美的GRAND』2023冬号掲載
構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
とものなお/順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 修士。千葉大学大学院医学薬学府先進予防医学 医学博士課程在籍。眠りの専門家として快眠メソッドを伝授。