検査日に食事や水分を摂取してしまったら?|健診&検診のソボクなギモンQ&A

あまり機会がないからこそ、気になってしまうあれやこれ。素朴な疑問を教えてもらいました!
健診&検診のソボクなギモン Q&A
Q. 検査日の朝に食事や水分を摂取してしまったら受診は控えた方がいい?
A. 検査や結果に影響があるので検査前に伝えて相談を
「食事をしてしまったら、胃カメラやバリウム検査がある場合は絶対に受診できません。血液検査でも中性脂肪や血糖値に影響が出ます。ごく少量の水分でも腹部超音波検査に影響が出ます。必ず検査前に伝えてください」
Q. 生理中に受診しても大丈夫?
A. 尿検査や婦人科系の検査は整理を避けて受診を
「尿検査では尿に血液が混ざってしまうため、正しい結果を出すには予約変更を。子宮頸がん検査は生理中は行えません。乳がん検査も乳房の張りで痛みが出やすいので、生理を避けて受診するのがおすすめです」
Q. 受診の1か月前から食事に気をつけて臨むのはダメ?
A. 普段の健康状態を知るのが健康診断の目的です!
「1か月くらい食事を調整したら、中性脂肪や肝機能は正常に戻りますが、健康診断は普段の健康状態を知るのが目的です。しかも糖尿病の指標のHbA1cなどは1〜2か月の数値を見る検査。短期間の調整では意味がありません」
Q. 要精密検査の結果が来たらすぐに受診しないとダメ?
A. 結果の放置は厳禁!すぐに医療機関を受診して
『要精密検査』の結果が来たら、病気の診断や治療の必要性などを判断するために、すぐに病院やクリニックを受診しましょう。健康診断を受けても放置しては受診した意味がありません。早期発見、早期治療が大切です」
Q. 毎年同じ施設で受診した方がいいの?
A. 複数の医師の目で診断することも必要です
「基本は毎回同じ医療機関で。経年変化を追うと評価がしやすく、医療機関もフォローアップします。がんなどの画像診断は複数の医師で評価する医療機関がベスト。ただ毎回同じ医師が担当なら、別の目で評価する機会も必要です」
『美的』2023年3月号掲載
イラスト/どいまき 構成/青山貴子、金子由佳、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
じょうきまり/医学博士。常喜医院での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターで健康診断(人間ドック)の診察も行う。