疲れが抜けない時は「口」と「耳」でチェックを!『美的』11月号「蓄積ダメージリセットワザ」こぼれ話
美的本誌11月号(2021.9.22発売)で紹介している「美容のプロが本当にやっている蓄積ダメージリセットワザ」企画。たくさんの美容賢者に取材をし、お役立ちネタを教えてもらいました。実は、スペースの都合で入り切らなかったネタもあり、「もったいない!」ということで、担当ライターがこぼれ話をご紹介します。
1回目は…「体の蓄積ダメージ」についてです。
体内にこもった「熱」が引き起こしているサインを見逃さないで!
やっと穏やかな気候になってきましたが、体がだるかったり、疲れが取れなかったりしていませんか?それは、夏に受けたダメージがこの時期に表れているから。健やかに過ごすにはどうしたらいいでしょうか? セラピストの長谷川和美さんに聞きました。
「夏のダメージを受けたボディは、体の中の熱を逃がすことができず、さまざまな症状を引き起こします。体の中に熱がこもっているというのは、体の中が燃えているイメージ。具体的に、以下のような症状が表れます」(長谷川さん)
体の中に熱がこもっているときに表れる症状とは
肉体的症状
・口内炎ができやすい。
・食欲がなかったり、逆に旺盛になったりしている。
・舌の先が赤くなっている。
・眠りの質が悪い。
・喉がものすごく乾く。
・唾液がネバネバしている。
・唇が乾燥して皮が剥けやすい。
精神面
・普段はなんとも思わないようなことでも、イライラしたり不安に感じたりする。
・外出したり、何かすることを億劫に感じる。
「上記の症状が当てはまったら、胃腸の働きが乱れている証拠です」(長谷川さん)
◆耳かきをしょっちゅうやりたい人はむくんでいる!
「夏のダメージを受けて腎機能が弱っていると、水分代謝が悪ってむくみやすくなります。実は、耳かきをしょっちゅうやっていたり、耳をよく触るのは水分代謝が悪いサイン。また、舌のサイドに歯型がついている人も、舌がむくんでいるせいなので、腎機能に注意しましょう」(長谷川さん)
◆体内にこもった熱を解消する2つのTips
Tips1:脳を冷やす
「イライラする時は脳の前側、体がダル重いと感じる時は脳の後ろ側を冷やすと、クールダウンできます」(長谷川さん)
Tips2:お風呂でオンオフのスイッチを切り替える
「体の機能が上手く働かない理由の大きな要因として、自律神経の乱れがあります。自律神経はオン状態の交感神経と、オフ状態の副交感神経が切り替えを行っている神経なので、スイッチが切り替わりやすいように誘導してあげましょう。手軽にできる方法は、お風呂。以下のような入り方を試してみてください」(長谷川さん)
オンオフをスムースに切り替えるお風呂の入り方
・41〜42℃くらいの熱めの湯船に入る。
・温度の自動スイッチを切る。
・38℃くらいになるまで、水分補給をしながらつかる。
「高めの湯温につかることでオン状態の交感神経が優位になりますが、だんだんと湯温が下がるにつれてオフモードの副交感神経が優位になり、良質な睡眠へ導けます。湯船にお気に入りの入浴剤を入れて、香りで脳をリラックスしてあげるのも効果的ですよ」(長谷川さん)
おすすめの入浴剤は…
体のバランスを整えて不要なものを排出するタラソテラピーの考えに基づいて作られた入浴剤。クラリセージ、グレープフルーツ、ジュニパー、ゼラニウム、ラベ
穏やかに秋を過ごせすヒントになりますように。
イラスト/Sugyon1002 構成/越後有希子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
自然療法サロンHARMONITYオーナー。解剖生理学、アロマセラピー、中医学、東洋医学、アーユルヴェーダなどの自然療法を国内外で取得。体のSOSサインを見ながらオーダーメニューを組み、生活習慣のアドバイスを行う。
長谷川さんのサロンはこちら→https://harmonity.biz