夜のむくみケア|翌朝の顔がパンパン…を予防!クレンジングしながら「静脈マッサージ」を習慣に
次の日、朝から顔がパンパン…なんてことにならないよう、夜のむくみケアを毎日の習慣にしましょう! クレンジングのついでにできて、5分足らずで終了するクイックマッサージを皮膚科医の津田攝子先生に教えていただきました。
夜のケア「静脈マッサージ」
スキンケアのついでにクイックマッサージ
むくみが排出されるメインルートは「静脈」。だから、肌の上から直接、静脈の流れに沿って圧をかければ確実にむくみは流れていく…というのが津田さんのメソッド。顔には数多くの血管が流れていますが、解剖学的に見て特に重要な3つの流れを意識してマッサージします。
「1回5分足らずで完了しますが、毎日の習慣にするために、クレンジングをしながら行うことを提唱しています」
1.頬骨から上の血液は耳の前に向かって流す
2.下半顔の血液は耳の下に向かって流す
3.目頭から斜め下へ、最も太い顔面静脈を流す
肌の上から圧をかけて静脈を流すには、上の3方向を意識すると効果的。ホース(静脈)の中にたまった水をしごき流すようなイメージで圧をかけるのがポイント。ちなみに「マンディブラーノッチ」は、エラの角から約1cm内側の、骨が浅くへこんでいる部分。
最初と最後に
首の静脈の流れをよくしてむくみ排出ルートを確保
首から鎖骨へ、排出ルートを確保することで流し効果UP。まずは、首のつけ根の脈打つ部分の1cm外側に指3本を添え、圧力をかけて5回流す。次に、指を少し外側にずらし、同様に5回。反対側も繰り返す。
【Step1】耳珠
上半顔の血液を耳の穴の前に向かって流す
クレンジング料を広げて滑りを良くしてから、人さし指・中指・薬指の3本をそろえて両手でさすり流す。まずは額の中央から生え際に沿って5回。次に指の位置を少し下げて同様に。上まぶた・目の下・さらにその下と繰り返す。
【Step2】耳垂
下半顔のむくみは、指の腹を広く使って耳のつけ根へ流す
人さし指・中指・薬指をそろえて小鼻横に置き、頬骨の下を沿うように放物線を描きながら耳のつけ根まで。×5回。さらにコースを1cmずつ下に変え、計3ルート流す。仕上げに、人さし指と中指でフックを作り、あごの骨を挟んで耳方向へグイッと擦り上げる。こちらも×5回。
【Step3】マンディブラーノッチ
最も太い顔面静脈を斜めにさすり落とす
目頭の下のくぼみに3本指(人さし指・中指・薬指)を添え、頬の丸みに沿いながら斜め下方向へと流す。ゴールは、3のポイント「マンディブラーノッチ」。ホースを押し流すようにしっかり圧をかけ5回繰り返す。
静脈マッサージにオススメのコスメ
使用するクレンジング料は、肌の上に5分弱滑らせることを考えて、低刺激で保湿効果のあるものを厳選して。また、静脈を押し流すために圧をかけるので、滑りの良いジェルやバームタイプがオススメ。
1.肌への摩擦を防ぎながらメイクを浮かせる処方。W洗顔不要。
プレミアアンチエイジング DUO ザ 薬用クレンジングバーム バリア[医薬部外品] 90g ¥3,600
2.筋肉まで届くような深い圧をかけられるコクありバーム。洗い上がりしっとり。
コーセー インフィニティ プレステジアス クレンジング バーム 120g ¥6,000(編集部調べ)
3.低刺激性で、ニキビに悩む敏感肌から大人の乾燥肌まで幅広く使える。W洗顔不要。
ドクター津田コスメラボ T’sクレンジングウォッシュジェル 100g ¥3,500
教えてくれたのは…
皮膚科医
津田攝子さん
研修医時代の深刻な肌あれ経験を機に、対処療法的な治療だけでなく、健やかな肌を育むスキンケアを提唱。
『美的』2020年11月号掲載
撮影/青柳理都子(人物)、出牛久美子(静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/田中麻理乃(人物)、山本瑶奈(静物) モデル/松本恵莉紗 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。