朝シャンって髪にいいの?注意点と正しい洗い方
夜、疲れているとやりがちな朝のシャンプー。髪への影響や注意点をプロに教えてもらいました。汚れをしっかり落とせる髪の洗い方も併せてご紹介します。
朝のシャンプーって髪にいいの?
髪のためには夜の方がいい
「1日の汚れを落とすという働きだけでなく、デトックスやリラックス効果という点から考えても夜シャンプーがおすすめです。
自立神経には交感神経と副交感神経がありますが、夜になると副交感神経が優位になるといわれています。
副交感神経が優位になると末梢血管が緩んで血の巡りもよくなり、さらに毛穴も開きます。そうすると毛穴に残留している過酸化脂質を落としやすくなります。過酸化脂質は頭皮の痒みなどを引き起こす要因になりますので、シャンプーでオフすることが大切。また、副交感神経が優位になることによって髪の成長を促すホルモンも分泌されます。
これらの点から、健康的な髪を保つためには夜シャンプーのほうがおすすめです。薄毛や抜け毛、白髪などのケアにもなりますよ」(永丘さん)
朝晩1日2回は洗いすぎ?
シャンプーは1日1回、夜寝る前にする
「1日2回やそれ以上シャンプーをすると、皮脂を取りすぎてしまうので、洗いすぎです。シャンプーを使うのは1日1回で十分です。
1日1回シャンプーを使う程度で、汚れは十分取れると思います。ですから、夏場などで汗やニオイが気になるときも、皮脂を取りすぎないように、シャンプーは使わず、ぬるま湯で流すくらいが良いと思います。
普通に朝起きて、日中活動をする生活の場合は、夜に1日の汚れを落とす意味でシャンプーをするというのが望ましいです。寝ている間も枕との間で頭皮が蒸れたりしますので、汗をかいたり、汚れがついたまま寝てしまうと、菌が増えてしまいます。そのため、寝る前にシャンプーをするのが良いと思います」(渡部さん)
ベタつきが気になる時は湯シャンにする
美容エディター、毛髪診断士
伊熊 奈美さん
編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
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\教えてくれたのは…ヘア&メイクアップ アーティスト NADEAさん/
Q.頭皮のベタつきが気になるので、夏は朝シャンをします。OKですか?
A.忙しい朝は洗い方が雑になったり、半乾きになりやすく、蒸れやにおいの原因になることも
「頭皮の皮脂を落としすぎると、紫外線の影響を受けやすくなったり、乾燥によってさらに皮脂が出てしまってベタつく原因に」(NADEAさん)
「どうしても気になるなら、夜に洗って、朝は湯シャンにしてみて」(伊熊さん)
汚れを落とす髪の洗い方
【1】シャンプー前にブラッシングする
シャンプー前のブラッシングで汚れが落ちやすく!シャンプーブラシを使えば、余分な皮脂もすっきりオフ♪
「ブラッシングにより頭皮の皮脂や不要な角質を浮かすことができます」(NADEAさん)
「シャンプーブラシで洗うと余分な皮脂をしっかり落とせるので、夏は特にオススメ」(伊熊さん)
【2】予洗いをしっかりする
「シャンプー前に予洗いをすることでスタイリング剤以外のほとんどの汚れが落ち、シャンプーによる洗浄効果が高まります。その後は、頭皮用エッセンスやヘアオイルをつけ、早めにしっかり乾かし、常在菌の増殖を防ぎましょう」(菊地さん)
STEP1:約38℃のぬるま湯で髪を90秒程流す
濡らす前にブラッシングをして髪を扱いやすくする。低めの温度でシャワーを頭皮に当て予洗いを行う。髪と頭皮の汚れを流すと、シャンプーの泡立ちも、皮脂の落ちやすさもUP。
STEP2:泡立てたシャンプーで頭皮をもみ洗いする
髪の水気を軽く切り、シャンプーを軽く泡立ててから頭皮と髪につけ、指の腹で頭皮をもむように洗う。皮脂がたまりやすい頭頂部、つむじ、耳後ろ、襟足は念入りに。
\皮脂溜まりポイント/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
青山・表参道で活躍するヘアサロン『ZACC』に18年間在籍し、日本橋人形町にZACC初ののれん分けヘアサロンを出店。情熱と向上心を持った一流のクリエーターが、「最高のクリエイティブ」と「最高のホスピタリティ」を届けるサロンを目指している。