「分け目パックリ」に対処する、髪の乾かし方【4選】
パックリ分け目は乾かし方を見直すだけでも変わります。美容師さんと髪のプロが教える乾かし方を4通りご紹介します。印象が変わるのでぜひ試してみてはいかがでしょう。
分け目次第で若見え・小顔見えが叶う!
長年の分け目…もはやパッカリ空いた髪のひび割れになっていませんか? その「くっきり分け目」、なんと大人のたるみ顔や大顔見えの原因に。
長くなる程、重さで分け目がくっきり化する
「顔周りの髪が長いと、つい耳にかけてしまい、パッカリ割れがひどくなります。有効なのは前髪を作ること。サイドになじむ長さの前髪をほんの一筋、フェースラインに柔らかくかかるようにして」(角さん・以下同)。トップにボリュームを足す、スタイリングテクも必須です!
BEFORE
AFTER
【解決策1】前髪を作ってみる
「サイドの髪とつながるように鼻からリップラインくらいの長さの前髪を作りました。印象は変わらないけれど効果は絶大です」
フェースラインを適度にぼかせるだけでなく、髪をまとめたときも、いいニュアンスの後れ毛に!
【解決策2】乾かし方に注意して前髪を立ち上げる
額縁である髪に厚みやボリューム感があることで、顔が小さく見える法則を思い出して。
「髪が立ち上がれば厚みはつきます。正しい乾かし方で、前髪を立ち上げて浮遊感をもたせ、トップの高いひし形に近づけましょう」
\前髪を上げて根元に当てる乾かし方で!/
【解決策3】一直線の分け目を曖昧にする
一直線の分け目は錯視効果でタテが長い顔、つまり面長に見えてしまい、フェースラインまでモタついて見えがち。
「最後の仕上げに髪を動かして分け目の地肌を消して」
「トップがふんわりする」分け目を抑える髪の乾かし方【2選】
【1】美容師さんが教える若見えする乾かし方
実は分け目がくっきりするのには乾かし方にも問題がありました。
「いったん地肌が乾いた髪はもう一度濡らさなければ直りません! 髪のボリュームは乾かすときに決まるので、まずは真っ先に地肌から乾かすことが鉄則。朝は地肌を水スプレーで濡らして」(角さん)
\How to/
STEP1:最も乾きづらい内側の根元から開始
STEP2:髪を持ち上げて、頭頂部の根元を乾かす
STEP3:トップはまず片側に倒して根元を乾かす
STEP4:ドライヤーを地肌に垂直に当てて反対側も
STEP5:顔周りはここの立ち上げでボリューム感!
【2】ぺたんこクセ毛さんにおすすめ!髪のプロが教える乾かし方
美容エディター、毛髪診断士
伊熊 奈美さん
編集者として「女性のリアルな暮らしに活かせる美容・健康情報」を念頭に企画・取材。女性誌、新聞、WEB媒体等で20年以上執筆中。特にヘアケア・毛髪科学関連分野を得意とし、美容記事の監修や講演活動も行う。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。
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「ヘアドライはスタイリングの土台となるため、とても大事。ネコさんはトップを重点的に乾かして立ち上がりをつけて。ドライヤーは、熱ではなく風量・風圧・風速で乾かせるものを。温度が上がりすぎない機能つきが最適」(伊熊さん)
STEP1:後頭部とやや平行に風を当てる
セラムをつけて毛流れを整え、後頭部からスタート。根元には、真横かやや上から風を当てる。
STEP2:耳後ろの内側も真横から風を当てて
全体の根元も、真横から風を当てて。浮きやすい襟足は上からの風で押さえるのが正解。
STEP3:トップは左右から風を当てる
まず右から左に髪を流して根元を乾かし、逆側も同様にして、根元をしっかり起こす。
STEP4:ノズルをつけて冷風を上から当てる
表面は軽く引っ張りながら上から風を当てて乾かす。ノズルをつけて冷風でフィニッシュ。
「アレンジ前に使える」分け目を抑える髪の乾かし方
SINCERELY ディレクター
唐沢ゆりこさん
大人可愛いアレンジの天才!20代から60代まで幅広い世代のニーズにお応え致します。もっと自分を好きになるスタイルづくりを提案させていただきます。
アウトバストリートメントを馴染ませ、ドライヤーで頭の上の方から風を当てて、乾かします。ハンドブローで仕上げてもいいですし、ブラシでブローすれば、丸みがでて、柔らかい印象になります。仕上げに、オイルを中間毛先に馴染ませて完了です。
\アレンジで一つ結びにする場合は/
- トップの分け目がつかないように、ドライヤーで、リバースに根元から乾かします。
- よりトップにボリュームを出す場合は、ストレートアイロンで、分け目部分だけを細かくとり、根元からアイロンを挟んで、後ろ向きに流すようにかけるとボリュームがでで分け目がつきません。
- バームや、オイルを根元近くから、毛先まで馴染ませてゴムで結びます。
- カチューシャなどを使う場合は、前髪をカチューシャであげてから、位置を少し前に戻すと、前髪にたるみが出るので、それをさらに好みの感じで引き出せば、可愛くなります。髪全体を、ほぐすのも、カチューシャをつけた後に少しづつ髪を引き出して、ほぐしていくといいです。
これも大事!「生えグセを直す」髪の乾かし方
ヘアサロン tricca代表
毛利俊英さん
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。
Q.前髪の生え際につむじがあって、何をしても割れやすい。これは諦めるしかないのでしょうか?
A.目の細かいブラシを使って“生えグセ”を直すのがポイントです!
「つむじは頑固な生えグセのようなもの。つむじによって毛流れがクセづいてしまっているため、スタイリング剤でどうにかしようとしても割れやすいでしょう。ポイントは、”つむじの毛流れを変える”こと。目の細かいブラシを使うと、毛流れを変えやすくなります」(毛利さん・以下「」内同)
STEP1:水でつむじ部分を濡らす
「毛流れは髪が濡れている方が動かしやすいので、水スプレーで根元をしっかり濡らしましょう。スプレーした部分を指の腹でこするようにようにすると、しっかりと水分がなじみますよ」
STEP2:毛流れを目の細かいブラシで変えながら乾かす
「つむじ部分に目の細かいブラシをぎゅっと押さえつけながら小刻みに動かし、斜め後ろからドライヤーを当てていきます。ブラシは目の細かい方がつむじ部分の髪を1本1本押さえられるので、クセが取れやすいです。つむじ部分の髪はペタッと寝てしまっているような生え方をしているので、根元を立ち上げるようなつもりで、ブラシを右から左、左から右に小刻みに動かしてください。このとき、ドライヤーを顔の前から当ててしまうと根元が浮いて割れやすくなるので、必ず風の向きは”後ろから前”がお約束です」
STEP3:前髪は毛先を整えるようにブローを
「最後に、前髪を整えるために毛先を軽くブローをします。ブラシを前髪の下に入れ、ドライヤーを上から当てて。このとき、ブラシを前髪の根元まで入れてしまうと、前髪が浮いて割れやすくなってしまうので、前髪を持ち上げないようにしてください。これで完成です」
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
スタイリッシュ、かつ大人女性の生活に寄り添ったヘア提案が共感を呼ぶ。スカルプケアやスキンケアにも精通。