艶を出す髪の乾かし方|ドライヤーの熱を操る「夜ケア」でダメージレスの髪に!【美的GRAND】
年齢を重ねるごとに艶が失われていく、髪。髪に艶がないとより老けて見えてしまうことも…。ダメージを抑えつつ艶を出すために、ドライヤーを使った「夜ケア」を毛髪診断士・認定講師の伊熊奈美さんが教えてくれました。
ドライヤーの高低温調整と風圧で速乾して艶を出す
頭皮と髪を保護し、高すぎない熱と高風圧で素早く乾かすのがコツ
ドライヤーの熱が髪にダメージを与えるから自然乾燥がいい、と頑(かたくな)に思っている人は大きな間違い。確かに熱は、髪にとってリスクが大きいもの。「熱は、髪を傷めもするし艶も出せる一長一短なもの。そのリスクを回避できるよう、ドライヤーにはある程度投資をするべきです」と伊熊さん。最近は、高機能で高価格帯のドライヤーが人気。例えば美顔器よりも圧倒的に使用頻度が高く、家族でシェアできるドライヤーは、高価に感じてもモトはとれますよね。「ドライヤーの風が熱すぎると乾燥してしまいますが、低すぎても艶が出ません。60℃くらいに調整しつつ、素早く、少し引っ張りながら完全に乾かすこと。もちろん乾かす前に、頭皮のケアや髪を保護することも忘れずに」(伊熊さん)
過度な熱に頼ることなく風圧と風量の強さで素早くドライ
モーター部分が取り込んだ空気を3倍に増幅し、高圧・高速気流を髪と頭皮にしっかり届けて速乾。
ダイソン スーパーソニック イオニック ヘアードライヤー アイアン/フューシャ ¥45,000(編集部調べ)
乾かす前の下準備
1.しっかりタオルドライ
吸水性の高いタオルを使用。頭皮を拭いてから、髪はタオルで挟んでしっかり水気をオフ。これで確実に、ドライ時間が3分短くなる。
密度の詰まった極細マイクロファイバータオル。髪の水分を即吸収。
ハホニコ NEW ヘアドライ マイクロファイバータオル ¥1,000
2.地肌のTゾーンに育毛剤を
頭皮が清潔な状態で、育毛エッセンスをなじませる。生え際と頭頂部のTゾーンの地肌を中心に、直接塗布して軽くもみ込んでおく。
毛根に直接働きかける。
資生堂プロフェッショナル サブリミック アデノバイタル スカルプ パワーショット[医薬部外品]120ml ¥7,200
3.中間〜毛先にはセラムを
髪を乾燥から防ぎつつ、熱と共に保湿成分を入れ込めるセラムは、髪の中間〜毛先になじませて。手ぐしで毛流れを整える。
美容クリームのように潤いを与え、髪を補修。
P&G ヘア&スキンキメア ヘアモイスチャーエマルジョン 50ml ¥2,800(編集部調べ)
艶を出すためのハンドドライ
\目指すのはここ!/
1.襟足を乾かす【60℃】
まずは乾きにくい襟足から。下を向いて髪を左右に分け、襟足の地肌を露出させて根元から乾かす。いちばん速い風にして、ドライ時間を短縮!
2.左右から根元を乾かす【60℃】
次に、耳から上の髪を乾かす。首を横に傾けながら髪も横からかきあげ、髪の根元に風を当てて乾かす。根元を先に乾かすと、髪全体も早く乾く。
3.前髪をふんわり乾かす【60℃】
前髪〜頭頂部はふんわりさせたいから、生え際の髪を後ろにかきあげながら根元に風を当てて乾かし、その後に手ぐしで分け目を整える。
4.表面を整える【50℃】
ほぼ髪が乾いたと思ったら、艶を出すための仕上げ。ドライヤーの温度を少し下げて、髪を下に引っ張りながら上から下に風を当てて完全に乾かす。
\こちらもおすすめ/
髪の温度を約60℃以下に自動調整してダメージレスの艶髪に
センサーが髪の温度を検知して、温風と冷風を切り替えるセンシング機能つき。長時間高熱が当たり続けるヘアダメージを受けることなく、約60℃の風が髪をしっとり仕上げる。
MTG リファビューテック ドライヤー ¥33,000
ノズルが短い斬新デザイン。速く強い風で乾かし美髪を手に入れて
センシング機能つきで、髪からの距離に合わせて温度をコントロール。風が髪に深く広範囲に届く設計により、ドライ時間も大きく短縮。
シャープ プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IBWX1-P ¥30,000(編集部調べ)
大風量&低温風により髪と頭皮をいたわりながら髪を乾かす
独自のパワーモーターを搭載し、強い風速で短時間のドライを実現。60℃の低温ドライでありながら、素早く、艶を損なうことなく髪を乾かす。折り畳めてコンパクトになる。
ヤーマン ヴェーダブライトBSfor Salon ¥28,000
『美的GRAND』2020秋号掲載
撮影/青柳理都子(人物)、河野 望(静物)、フカヤマノリユキ(取材) ヘア&メイク/藤本 希(チークワン) スタイリスト/峰岸彩織 モデル/塚本理絵 構成/斉藤裕子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
美容エディター。育休中の産後脱毛の経験から、ヘア全般に関する記事の編集執筆に多く取り組み、セミナー講師としても活躍中。『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』が小学館より10月発売。