健康・ヘルスケア
2013.3.4

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(22) 1回の入浴でカモミール120本分?!華密恋のロングセラー入浴剤

冬の寒風やエアコンによる乾燥でダメージを受けたところに、花粉症でカユカユなどの悩みが浮上する季節、ダメージが深刻になる前にやわらげるには、お風呂でのリラックスと肌保湿!あたたまりながら肌をいたわる毎日の習慣がばかになりません。

そんなときに思い出して欲しいのが・・・・

昨年で30周年を迎えた、国産カミツレエキスを使って大事に製品作りをしている華密恋 KAMITSUREN (かみつれん)というブランドの薬用入浴剤です。

こちらの製品は、華密恋が創業最初に手がけたもので、発売は1982年4月。
その後、ずっと売れ続けていて、ついには累計300万本を超えるベスト&ロングセラーになっています。

華密恋薬用入浴剤

 

 

華密恋薬用入浴剤

1982年発売、1985年には医薬部外品の認定を取得した、国産カミツレエキス100%の薬用入浴剤。

400mL 2310円(詰め替え用350mL 1995円)
50mL のお試しサイズ 315円、
2100mLのお徳用サイズ 8925円(詰め替え用 200mL 8190円もあり)

 

 

 

これが世に出た1980年代初頭当時は、派手な色や香りの入浴剤が好まれていましたが(いまも、まだまだそういう面はありますけれども)体にもっといい入浴剤はできないのだろうかという疑問から創始者が、薬学研究者の協力を得て、カモミールを用いたスキンケアの研究からスタートし、国産カミツレエキスの抽出に成功。

カモミールの花

ここから入浴剤が誕生したのです。

通常カモミールを利用するときは、花だけを使用することが多いのですが、華密恋では、カモミールの茎や葉も含めた全草を使用してカミツレエキスを作っています。なんと「1回分のお風呂に使う量の中に、国産カモミールの全草約120本分のエキスが詰まっている」という濃さ!

 

工場での作業風景

 

 

さて、その国産カミツレエキスが製造されるのは、池田町にある自社の工場にて。
製法にもこだわりがあり、創業当時に編み出した、熱を加えず工程のほとんどを手作業で行うという「非加熱製法」を採用しています。
この製法は特許取得ずみ。

 

 

 

 

 

その製法とは、カモミールを、サトウキビ由来の醗酵エタノールと安曇野の清らかな水に浸し、約30日間かけてじっくり成分を抽出するというもの。
熱を加えないことで、カモミールの持つ成分を壊さず、引き出すことができるのです。
製造工場では、エキスを漬け込むステンレスタンクにカモミールの生産者の名前を記入して、原料が、いつ、どこで、誰によって作られたかがすぐわかるというシステムを導入しているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

この薬用入浴剤、親子3代にわたる愛用者もいるほど。お湯に入ってみますと、やわらかい肌触りで、じわじわ温まり、入浴後のぽかぽかと肌が保湿されたつるつる感は、確かにクセになるカミツレ効果ですね。

これも、機械に頼らず、契約農家の方がひとつひとつカモミールの苗を手で植え、手で刈り取り、大切に育てて収穫しているからかと思います。

だからこその大事な原料を生かすために、
「合成香料、合成着色料、合成界面活性剤、鉱物油を一切使用しない」
ということも創業以来のこだわり。

また、健康を考えると同時に自然環境を害さないものづくりを考え、
(1)自社農園ではカミツレエキスを搾った後のものを堆肥にした農業を実践。
(2)入浴剤のボトルには、分解して土に戻るのが容易な素材であるサトウキビ由来のバイオマスプラスチックボトルを採用する。

など、製造から容器、製造後の原料のことまで気を配って真摯に化粧品作りに取り組んでいます。

 

■華密恋 公式サイト http://www.kamitsure.co.jp/

■渡辺佳子プロフィール・その他の記事 https://www.biteki.com/author/watanabeke/
■ブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』 http://tekumaku12.exblog.jp/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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