美的GRAND
ボディケア
2021.11.19

【考える香り】気分を変える“香りの力”に頼って生きています

雰囲気で語られがちな美容。でも、理論を軸に「なぜ」「どうしたら」を考えてみると、視界が晴れて悩みも解決することがあります。「考える美容」の第3回は、香りの効用をひもときます。【大塚真里「考える美容」vol.3】

香りを嗅いで、ストレス状態から脱出!

長時間のリモートワークなどで煮詰まってしまったときは、香りの力で気分転換するのがおすすめです。
オフィスに行かずに働くスタイルが定着した今、「そんなことはとっくに知っているし、すでにやっています」という人も多いかもしれませんね(笑)。そこで、豆知識として“香りの効果”をお伝えしたいと思います。

嗅覚は最も原始的な感覚で、香りを嗅ぐと、脳の「大脳辺縁系」という本能的な行動や感情に関わる部分に、わずか1〜2秒で到達するそうです。香りを嗅ぐと、一瞬で「いい香り」「心地いい」などといった感情が働くのは、これが理由。

さらに、香りは自律神経やホルモン、免疫などに影響を及ぼす脳の「視床下部」に伝わり、体や心のバランスにアプローチします。副交感神経を優位にする香りを嗅げば体のリラックスにつながり、セロトニンやオキシトシンといった“幸せホルモン”の分泌を促す香りを嗅げば憂鬱やストレスから解放されるという具合。単に好きな香りというだけでなく、効果を知って選ぶことで、香りの恩恵をより受けることができます。
1-2
私が最近デスク周りに置いている香りです。
左2品は、THREEのホームフレグランス。左は「THREE ホームフレグランス ポッシビリティ」(74ml ¥3,960)で、ローズマリーやローレルなど集中力を高める香りで構成された、仕事部屋向けの1品。右は「同 オープンマインド」(74ml ¥3,960)。集中力を高めるユーカリや、気分転換にいいティートリーなどの爽やかな香り。

右端は、ボーテ デュ サエの「ナチュラル パフュームド リフレッシュスプレー(ボタニカル)」(30ml ¥1,760)。たくさんの資料に触れた後など、手指の除菌に使っています。ゼラニウムやオレンジなど気分が明るくなる精油の香りで、ひと息ついたときの気分転換に役立っている気がします。

1-3

移動は自走が多いので、車の中にも香りを。渋滞で焦りがちなときにリフレッシュしたり、夕方にもうひと頑張り、やる気を出したりと、運転と仕事の欠かせない相棒で、手が伸ばしやすいドリンクホルダーに挿しています。

左はエトヴォスのオリジナルアロマミスト。以前、ギフトでいただいたもので販売はされていないのですが、花や柑橘、ウッド、ハーブなどの精油11種がブレンドされていて、一気に明るい気分に! マスクスプレーや車内のルームミストに使っています。

右は、メゾン マルジェラのフレグランス「レプリカ オードトワレ」。気分転換にコーヒーやお茶を飲むように、車の中には爽やかな「マッチャメディテーション」とリラックス感のある「コーヒーブレイク」の2種を常備。これらは効果というよりも単純に“好きな香り”。長くなりそうな一日、大好きな香りを夕方にほんの少しまとうと、気分が変わってまた頑張れます(各10ml ¥3,850)。

心や体に効果のある香りと、好きな香り。上手に使い分けて、リモート&マスクな日々をもっと楽しく過ごしましょう。

2021ootuka
エディター
大塚真里

NY生まれ、東京で育つ。出版社のオレンジページで美容雑誌の編集を務めた後、化粧品メーカーのクリエイティブ担当を経て独立。『美的グラン』『美的』『Oggi』などの雑誌や書籍の編集、広告制作を手がける。著書は『キッチンには3本のオイルがあればいい』、『石けんオフメイクシリーズ』(ともに文藝春秋)。

(サイト)
tsukuru-beauty.net

(SNS)
Instagram @mariotsuka

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事