健康・ヘルスケア
2025.9.23

【婦人科検診】子宮頸がん検診、乳がん検診は定期的に受けて! 病気の早期発見のための検診プランニングをアドバイス

人には聞きづらい、不正出血や不順、PMS、オリモノの悩みetc.…でも、ちょっと恥ずかしかったり、痛いの? と恐怖があったり、どの検診を受ければいいのか、いろんな情報がありすぎてわからない…。でも大丈夫。正しく最新情報を知ることで対処できることはたくさん産婦人科専門医と一緒に、必要な情報を整理していきましょう!今回は、「婦人科検診」について稲葉可奈子先生にアドバイスを聞いてきました!

『Inaba Clinic』院長

稲葉可奈子先生

【婦人科検診】美的世代が受けておきたい検診プランニングをアドバイス

自分ごと化して考えよう! 病気の早期発見・対応で治療の選択肢も広がる
「検診は痛そうだし、悪い結果が出るのが怖いと受けたがらない方も多いかもしれませんが、病気を“自分ごと”として考えることができたら一歩が踏み出しやすいかもしれません。例えば、乳がんは9人にひとりがかかる病気であること、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピロマウイルス)は8割の人が感染するといった数字を見ても、誰がなってもおかしくない病気です。特に美的世代の皆さんは、子宮頸がん検診、乳がん検診は定期的に受けることをおすすめします」(稲葉先生・以下「」内同))

相談1|子宮頸がん検診のときに体がん検診も勧められましたが、経験談を聞くと皆さん「痛い」と言うので勇気が出なくて…。過去にマンモグラフィーが痛すぎたこともあり、婦人科検診への抵抗感があるのかもしれません。(A・Mさん 35歳)

A.美的世代なら、まずは子宮頸がん検診を受けておきましょう
「子宮体がん検診は不正出血がある方、エコーで見て疑わしい箇所があった方を除き、まだ必要ではないと思います。定期的な子宮頸がん検診で予防ができます。乳がん検診も早期発見の大事な機会。痛い、怖いで予防手段を逃してしまうのはもったいないです」

相談2|公費の検診を受けようと思うのですが、そのクリニックでオプションをつけた方がいいかどうか迷います。(S・Nさん 33歳)

A.卵巣が腫れていないか、確認するためにもエコーをプラスして
「公費で受けられる子宮頸がん検診は、美的世代の皆さんにも積極的に受けていただきたいです。卵巣は腫れていても自覚症状が出ないので、エコーをオプションで追加しておくと安心です。性感染症検査は気になるニオイなどのサインが出たときでOK」

Fem Column|数字で“自分ごと化”する婦人科系の病気

10人に1人が子宮内膜症

生理が重くなったり、激痛を伴うケースも。現代女性の生涯月経回数の急増で、発症リスクも高まっている。

3人に1人が子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍。コブが大きくなると日常生活にも支障が出る。閉経に向かうにつれて、子宮筋腫も小さくなる。

女性のがん死1位は大腸がん

罹患率で多いのは乳がんとはいえ、死亡率トップは大腸がん。食習慣や運動不足、アルコール摂取などで発症率が高まる。

乳がんは9人に1人

働き盛りや子育て世代の30代後半から乳がんが急増し、年々増加傾向。入浴中などにしこりがないかセルフチェックを。

『美的』2025年10月号掲載
イラスト/大内郁美、green K(人物イラスト) 構成/宮田典子、鈴木 晶、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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