お悩み別ケア
2022.10.20

【イソプロピルメチルフェノール】多くのアイテムで使われる、殺菌成分

コンテンツ提供:日本化粧品検定協会

概要

成分名 イソプロピルメチルフェノール
成分の働き 殺菌、防臭、防腐
医薬部外品としての効能効果 殺菌・消毒、ニキビ予防、防臭
表示名称 【化粧品】o-シメン-5-オール【医薬部外品】イソプロピルメチルフェノール
主な配合アイテム 【化粧品】【医薬部外品】洗顔料・スキンケア・ヘアケア・ボディケア

由来・歴史

主な原料の由来

合成

歴史

1922年に発見されたものの、その性質は全く知られていませんでした。1953年に工業的製法が開発され、殺菌性、抗酸化性等の研究が行われました。穏やかな作用特性から、現在では医薬品(一般用)、医薬部外品、化粧品に広く使用されています。

その他の成分情報

フェノールの誘導体です。古くから家庭薬等に利用されているチモールの異性体でもあります。IPMPと略されることもあり、幅広い微生物(細菌・カビ・酵母)に対してマイルドな殺菌性を持っています。

においや味がほとんどなく、内分泌かく乱性(環境ホルモン作用)もありません。また安定性も高く、化粧品に使用される濃度での試験では皮膚に対する刺激性がほとんどなく、皮膚アレルギー性がありません。

効能効果・はたらき

「化粧品」に配合したときの働き

  • 殺菌
  • 防臭
  • 防腐

殺菌
ニキビを悪化させる原因の一つアクネ菌を殺菌します。ニキビやその悪化を防ぐ効果があり、ニキビ予防の薬用化粧品の有効成分として使用されています。また、背中ニキビの原因となるカビの一種、マラセチア菌を減らすことで、背中ニキビを防ぐ効果も期待できます。

薬用石けんの有効成分としても使用され、石けん類に配合された場合は洗い流す効果に加えて、その殺菌効果により皮膚上の微生物を除去します。

防臭
医薬部外品のデオドラント剤で有効成分として配合されます。殺菌効果により、わきのにおいや体臭に対し、原因となる常在菌を減らすことによる防臭効果があります。

防腐
防腐剤としてポジティブリストにも掲載されています。防腐剤として使用する場合は、「粘膜に使用されることがない化粧品のうち、洗い流さないもの」および「粘膜に使用されることがある化粧品」の場合は0.1%以下の配合と規制されています。「粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの」については、配合上限の規定はありません。

「医薬品」としての効能効果

殺菌目的として配合されます。

「食品、サプリメント」に配合したときの働き

食品・サプリメントとしては利用されていません。

注意点

最小限の眼刺激性が報告されているため、目に入らないように注意しましょう。

ワンポイントアドバイス

日本化粧品検定協会代表理事:小西 さやか

「2016年9月に米国で殺菌剤の、トリクロサン等の19成分を配合した抗菌石けんに対し、販売を停止する措置を発表されたことに対応し、2017年9月に日本でも厚生労働省から、トリクロサン等を有効成分とした薬用ハンドソープ、薬用ボディーソープを含む薬用石けん類の有効成分の切り替えを促す通知が出されました。これによりトリクロサンを使用していた薬用石けん類の多くが、イソプロピルメチルフェノールに切り替えられました」

小西さやかさんの記事一覧

 

<引用元>
日光ケミカルズ株式会社他, 新化粧品ハンドブック, 2006, p.464,550
朝田康夫, 美容皮膚科学事典, 中央書院, 2002, p.245-253
健栄製薬株式会社, 第5版 消毒剤マニュアル, 1998, P.52
小西さやか, 知れば知るほどキレイになれる!美容成分キャラ図鑑, 西東社, 2019, p.134-135
厚生労働省「薬用石けんに関する取扱い等について」(薬生薬審発0930第4号、薬生安発0930第1号
平成28年9月30日)
株式会社マツモト交商 Webサイト 化粧品原材料検索
大阪化成株式会社 Webサイト 医薬品・医薬部外品・化粧品原料

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事