立体感のある顔立ちに、必要なケアの考え方。リッチタイプのためのウェルエイジング・カウンセリング|棚田トモコのウェルエイジング診断 vol.14
年齢を重ねるごとに、スキンケアもメイクも“きちんとやっているはずなのに、なぜかしっくりこない”。その違和感の正体を、顔立ちや骨格、肌の質感といった“生まれ持った特徴”からひもといていくのが、棚田トモコさんによるウェルエイジング診断。今回は、実際の読者を迎え、マンツーマンでのカウンセリングを実施しました。

今回登場するのは、診断の結果「リッチタイプ」と判定された木下さん。
肌や顔立ちにはもともと華やかさと存在感があり、立体感にも恵まれている一方で、年齢とともにフェイスラインや顔の下半分に変化を感じやすいのが、このタイプの特徴です。
棚田さんはタイプ診断をもとに、今の肌状態に合ったスキンケアの考え方から、日常で無理なく続けられるケア、さらにリッチタイプの魅力を引き立てるメイクまで教えてくれました。
読者と棚田さんのやりとりを通して見えてきた、リッチタイプならではのウェルエイジングのヒントをお届けします。
決め手は“重心と厚み”。リッチタイプの特徴とは?

まずは、ウェルエイジングタイプの診断から。
木下さんは、正面から見ると耳が目立ちにくい一方、横顔にはしっかりとした奥行きがあります。特に印象的なのが、耳たぶの厚みと弾力感。さらに、首からフェイスラインにかけては筋っぽさがなく、なめらかな丸みを帯びています。
肌は押すとふわっと押し返すようなハリがあり、全体に「もともとのボリューム」を感じさせる状態。
こうした特徴から、木下さんはリッチタイプと判定されました。
自分の顔タイプがわからない…そんな方は、棚田さんが開発したフローチャートで簡単に調べられます。今すぐチェックしてみて。

リッチタイプは「支える」ケアを味方に
リッチタイプは、エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸といった肌の弾力を支える成分を、生まれ持って比較的豊富に備えているタイプ。年齢を重ねても、肌がふっくら見えやすいのが特徴です。
木下さんのいまの肌悩みは「しみやそばかす」。美白ケアを軸にスキンケアを重ねてきました。
気になる悩みを的確にケアすることは、エイジングケアの基本。その積み重ねが、肌全体の印象を底上げしてきたのは確かです。ただ、長所であるハリや厚みが、年齢とともに“支え”を必要とする存在へ変わっていくのも、リッチタイプの肌特性。
「これから先のエイジングを考えると、今のケアに“ハリを支える視点”を足していきたいですね」と棚田さん。
年齢とともに骨は少しずつ萎縮し、脂肪量や、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といったハリ成分も減少していきます。土台が小さくなる一方で、もともと厚みのある皮膚や脂肪がそれを支えきれなくなると、重力の影響を受けやすくなり、たるみとして表れやすくなるのです。
リッチタイプがこれから意識したいのは、「重さによるたるみ」への対策。特に、ほうれい線の外側やフェイスラインは皮膚の重みが集中しやすく、輪郭が四角く見えやすいポイントです。
ハリが低下すると、影が落ちやすくなり、キメの乱れや凹凸といった肌の粗も目立ちがちに。逆に、肌をしっかり支えてハリが出ることで、表面がなめらかに整い、色ムラや細かな粗も目立ちにくくなるという効果も期待できます。
棚田さんがすすめるのは、ハリ・引き締め・ホールド感を明確にうたったアイテム。
コクがあり、肌に密着して包み込むようなテクスチャーで、「持ち上げて留める」感覚のある処方が、リッチタイプの肌にはフィットします。
リッチタイプのスキンケアおすすめアイテム

肌の内側から押し返すようなハリ・弾力感を目指す処方設計。立体的な肌印象へ導くシリーズ
ポーラ B.A ローション 120mL ¥23,100、B.A ミルク 80mL ¥23,100、B.A クリーム 30g ¥38,500

使うたびに肌の土台から鍛えるようなハリ感を引き出し、顔立ちまで引き締まった印象へ
イプサ クリーム アルティメイトe [医薬部外品] 30g ¥22,000

引き締めをサポートするカフェイン成分を配合。すっきりとした輪郭印象へ導く
クラランス V コントア セラム 50mL ¥11,770
顔下半分は“中から支える”発想で

外側からのホールドケアに加えて、もうひとつ意識したいのが「内側からの支え」です。「スキンケアで外側から支えるのは大前提として、“口まわりの筋肉をふっくら使ってあげる”こともとても大事」と棚田さん。
すすめられたのは、日常に無理なく取り入れられる、口まわりの簡単なエクササイズ。
口の中に空気を含んで左右に動かしたり、風船を膨らませるように頬全体を使ったり、大きく口を動かすストレッチも有効です。
ポイントは、「引き上げよう」と力を入れるのではなく、中から膨らませ、柔らかく支える感覚。動かすだけでなく、筋肉をしなやかに保つことで、下半分を自然に引き上げる力につながります。
外側は高機能コスメでしっかりホールドし、内側は筋肉を動かして支える。この“内外から支える”発想こそが、リッチタイプの下半分ケアの要になります。
隠すほど膨張する? リッチタイプは「シェーディング」がカギ
「肌の粗が気になって、ついベースを重ねてしまう」という木下さん。
けれどリッチタイプの場合、その厚みが、顔全体をさらに大きく見せてしまうことがあります。
もともとリッチタイプは、骨格よりも肌のハリや厚みが印象を左右するタイプ。ツヤと立体感に恵まれていますが、年齢とともに骨の支えが弱くなると、そのボリュームが外に広がりやすくなります。結果として、「太っていないのに膨張して見える」「写真で顔が大きく写る」といった違和感につながりやすいのです。
そこで重要になるのが、足すメイクではなく、輪郭を“閉める”シェーディング。
リッチタイプにとってシェーディングは、彫りを深く見せるためというよりも、顔の広がりを整理し、立体感をコントロールするためのものです。
まず入れたいのは、額の両サイドとフェイスライン。顔の外側に影を仕込むことで、余分な丸みが抑えられ、輪郭がすっと引き締まります。さらに見落としがちなのが、小鼻と鼻柱。エイジングとともに鼻は横に広がりやすくなるため、この部分に軽く影を入れるだけで、顔の中央が締まり、全体のバランスが整います。
もともと立体感を備えているリッチタイプだからこそ、シェーディングの役割は「強調」ではなく「整理」。
厚塗りで覆うのではなく、影で輪郭を整えることで、膨張感は抑えられ、リッチタイプならではの存在感が自然に引き立ちます。
おすすめシェーディングアイテム

堀深い顔印象に導くシェーディング。ペンシルタイプはピンポイントで影を仕込めて便利
THREE ディメンショナル シェイディングワンド ¥3,300

溶け込みながら自然にコントゥアしてくれるフェースパウダー
ジバンシイ プリズム・リーブル・ブロンザーパウダー 001 ¥7,480
この先の変化を知ることで、ケアはシンプルになる

カウンセリングを終えた木下さんは「これまでは、いま目に見えている粗をどうにかしたい、という気持ちでケアをしていました。でも、この先どんな変化が起こりやすいのかを知ったことで、やるべきことの優先順位がはっきりしました」と、漠然とした不安が自然と薄れていった様子。
棚田さんは言います。
「リッチタイプの方は、若い頃から完成度が高い分、年齢による変化を違和感として感じやすい。でも、その変化の方向がわかっていれば、対策はとてもシンプル。重くなりやすい部分を先回りして支えてあげることで、年齢を重ねても自然に保たれていきます」
リッチタイプに必要なのは、きちんと支えること。その考え方が、これからのケアを迷わせない軸になってくれそうです。
次回は、エレガントタイプの読者さんをお迎えし、カウンセリングの模様をお届けします!
顔タイプ別に最適な美容メソッドを見つけよう!「棚田トモコのウェルエイジング診断」※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
ファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、“骨格診断・ウェルエイジングアナリスト”としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断の知識を融合して、その方の魅力を引き出し、より素敵に輝くスタイルを提案する。